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「平和の戦争論」を語ることに違和感

2015-05-01 07:10:14 | 沼田利根の言いたい放題

恒久的な平和の実現へ

ベトナム戦争は15年に及んだ。
アメリカ兵の死者は5万8000人。
一方、ベトナム人の犠牲者は民間人を含めて150万人以上。
アメリカは、太平洋戦争でも思いのほか戦死者が少ない。
5万8000人の遺族の悲しみは、150万人以上の遺族の悲しみと比較すると歴然である。
米軍はベトナム戦争では、原爆に代わり枯葉剤(猛毒ダイオキシンを含む)をまいた。
ベトナムでは、ダイオキシンによって3世代にわたる数百万人が健康被害を受けた。
障害を持って生まれた子どもは数十万人と推計される。
戦闘に巻き込まれた隣国ラオスでは、米軍が投下した爆弾に不発弾によって毎年数百人の子どもが傷ついている。
40年前に戦争は終わっても、被害が現在も継続しているのだ。
アメリカは世界の警察である。
だから許されるの?
生命尊厳の哲学を世界精神に定着させねばならない時期であろう。
戦争犯罪に等しい「枯葉剤の散布」
40年前に戦争は終わっても、被害が現在も継続しているのだ。
それが戦争の実態なのだ。
戦争の実態も知らず、戦地へも行ったことが人たちが「平和の戦争論」を語ることに違和感がある。

沼田利根





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