アンドロイド研究の第一人者大阪大学石黒浩特別教授
「人」をあらわすギリシャ語のアンドロと、「~ようなもの」を示接尾後を組み合わせた、人に似せてつくられたロボットを示す言葉に「アンドロイド」がある。
「私の研究目的は、アンドロイドと人間とのコミュニケーションにありますから、“見かけ”が非常に大事なんです」
「人間とロボットの違いはどこかを見つけるためには、人間に似ていることの追求が必要不可欠だったんです」
「人間に酷似したアンドロイドをつくることで、機械がどんどん人間に迫っていくでしょう。そこから“人間とは何か”が見えてくると考えました」
「アンドロイドが進化することによって、人間の価値が見直される時代が来るということでしょうか?」
「人間にとって、“自分が生きる価値とは何か”を見つめ直す時間が生まれるのです」
「進化した科学技術に基づきながら人間の本質を求める“哲学や宗教の時代”の再来といっていいかもしれません。生きる価値を探し続けること―それが新しい時代の“人間らしい生き方”となるでしょう。
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石黒研究室では,未来の人間社会を支える知的システムの実現を目指し,センサ工学,ロボット工学,人工知能,認知科学を基礎として,知覚情報基盤・
知能ロボット情報基盤の研究開発、そしてこれらに基づき、人間と豊かにかかわる人間型ロボットを創成する研究に取り組んでいます。
知覚情報基盤とは,多種のセンサからなるセンサネットワークを用いて,そこで活動する人間やロボットの知覚能力を補い,その活動を支援する情報基盤です.知能ロボット情報基盤とは,人間と直接相互作用することを通じ,ロボットの持つ多様なモダリティや存在感を活かした情報交換を行う情報基盤です.
人間と豊かにかかわる人間型ロボットの開発は,「人間とは何か」という基本問題と常に密接な関係を持ちます。
また街角や病院などの実社会の中に実験フィールドを構築し,人と関わるロボットの社会実験に積極的に取り組んでいます.ここで研究成果を実社会で検証するとともに,知的システムを応用した近未来の人間社会のあるべき姿を常に模索し続けながら研究を進めています.
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