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追いかけて、追いかけて、追いかけて・・・

2014-12-05 20:04:36 | 創作欄
勝負は、戦いが終わって、「ああ面白かった」と思えることがベストなのだ。
銀司はそんな心境を語った。
相変わらず本命を買ってガックリと頭を垂れている木嶋仁志は、出目に拘っていた。
1-7 7-4の出目が出て、次のレースは1-7の本線の3連単で勝負をした。
1-7は車単で200円
1-7-5の並びなので1-5が670円の配当を示していた。
1-7 7-4と出たのだから3度目の7だと木嶋は7が続いて絡むことを確信した。
そこで1-7-5の3連単を疑わなかった。
配当は3連単で570円であった。
1の力が抜けているのだから7-1にはならない。
狂っても1-5まで、あとはいらない。
だが、1-7の3番手の5が割り込み。
1-5となる。
7番は1番の番手を5番に奪われ後退していく。
番手を奪い返す脚力は7番選手にはない。
結果は1番が5番に差されて、5-1-4のとなる。
5-1は2990円の配当。
5-1-4は3万4760円の配当だ。
銀司は1番人気の2着で買っていたので、5-1-4の車券はゲットした。
なぜ、5-1を銀司が買ったのか?
前のレースは5-1が本命であったが、5番選手は捲り選手なので逃げてしまったのだ。
これを背後から見ていた7-4で一気に捲くって勝ったのだ。
逃げた本命は3着にも絡まず、7-4-8の配当は24万5340円の高配当となった。
銀司は前レースの本命の出目の5-1を追いかけるつもりでいたのだ。
「追いかけて、追いかけて、追いかけて・・・」と銀司は鼻歌を歌っていた。


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