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日本歯科技工士会 来年、創立60年を迎え記念行事を開催

2014-09-30 11:39:47 | 歯科
日本歯科技工士会は来年、創立60年を迎え記念する行事が福岡市で開かれる。
同会は50周年記念大会を天皇陛下ご臨席のもと行ったが、その席上陛下のお言葉にもあったように、歯科技工の歴史は古く、1538年に亡くなった尼僧仏姫の黄楊材にさかのぼる。
同会の源流は、大正から昭和初期にかけていくつかの団体による運動を経て、昭和9年に東京技工所同業組合の結成、昭和14年にこれが発展的に解消し東京歯科技工協会の結成、そして昭和18年、現在の日本歯科技工士会の前身である日本歯科技工所結成にある。
そして寺元武士初代会長の下、多くの先達たちの奮闘努力により、歯科技工法の制定と日本歯科技工士会の設立を勝ち取った。
今春の診療報酬改定で、医療の高度化等に対応する観点から、先進医療の一つであるCAD/CAM冠が新たに保険収載された。
時代は、歯科用CAD/CAM装置や3Dプリンターのデジタル技術を利用する時代へと変貌しつつある。
木製義歯の入歯師の時代から、産業技術の導入により、歯科技工は大きな変貌を遂げ続けている。
しかし、機器等を扱うのは人である。
このデジタル時代こそ、変化に対応でき、働く者の立場から変化を推進できる人材育成が求められる。
技術の高度化に対応するために、歯科技工士養成の就業年限延長は必須である。

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