ローマ神殿、姿を現し始める

[これは完成予想図]
[2013/05/21現在]

ローマ神殿の敷地は６ヘクタールで、神殿そのものの床面積3,700㎡、敷地内にステークセンター、訪問者センター、家族歴史図書館、神殿職員・参入者用宿泊所、庭園が敷設される。場所はローマ北東部グランデ・ラッコルド環状道路沿いにあり、来年度2015年中に完成予定である。ヨーロッパで12番目の神殿となり、現在世界で建設中の15の神殿の一つである。

イタリアにおける末日聖徒の教勢は、30年間で9千人から2万5千人に伸び、７つのステークに98のユニット（ワード46, 支部52）がある。分布はミラノとローマの伝道部に分かれていて、北部に53%, 中部に18%, 南部に29%の会員がいる。ローマ近辺には2,117人の会員がいると伝えられている。現在、イタリアで大多数を占めるカトリック教会、4位のイスラム教、６位のユダヤ教などの後、10位の少数派に位置している。

2008年10月に建設が発表され、2年後に着工式が行われたローマ神殿は、完成するとヨーロッパで最大規模の神殿となる。

http://www.thedailybeast.com/articles/2014/09/28/a-mormon-st-peter-s-in-rome.html?via=desktop&source=twitter 会員数、ステーク数、ユニット数はlds.org Dec. 2013による。

以上を祝賀すべきニュースと取る人が多い中、批判的にとらえる人もいる。イタリアで実質9千人くらいの活発会員対象に実際的なプロジェクトとは言えない； 週一回開館、儀式一日１，２度の頻度とならないか； スイス神殿が遠くない； パリに神殿(2016年完成予定)を建設する以上に釣合いの取れないケースである。ヨーロッパでは過去10年教会は縮小し続けているのに逆行する、など。

モルモン教会は非常に裕福な宗教組織で、時に将来の布教のため布石を打つような動きをすることがある。あるいは存在感を示す橋頭堡を築くが如き特性が見受けられる。地元の教勢を度外視したプロジェクトが採用される。例、アジアでは香港が中国に返還される直前に香港に神殿が建設され、イスラエルにBYUエルサレムセンターが建設されている。