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モルモン開拓者に土地が与えられた仕組みと遅れた所有権確認

2017-09-25 23:59:08 | モルモン教関連

 

[1891年頃のソルトレークシティ、H.Wellge 画]

ユタの盆地に教徒が到着して入植を始めた時、どのように土地が配分して与えられたのだろうか。また、所有権はいつ発生したのだろうか。

 まず、1848年ブリガム・ヤングとヒーバー・C・キンボールが申請者にくじによって、配分を行なった。くじによったのは平等を期すためで、「管理人」の教えにのっとって扱うことが求められた。

 1862年、ホームステッド法(入植者に土地を供与して自営できるようにする)が通過したが、ユタで土地を所有できる法律はまだなかった、と教会歴史(日誌)は記している(1863年11月~1865年4月)。

 この状態は1869年大陸横断鉄道が開通するまで続き、他の西部諸州では土地の所有が認められたが、ユタにおいては1869年になって漸くホームステッド法が適用されて土地の合法的な所有権が認められることになった。(以上、Leonard J. Arrington, “Great Basin Kingdom” pp. 51, 93, 249)

一般には、法律が確立されるまでは先に見つけて取った者勝ちで土地所有が決まったが、ユタの開拓者の場合はどうだったのかという質問に接して、アリングトンの本を繰ってみた。



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9 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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どんもで御座います、その くじに (たまWEB)
2017-09-26 04:15:59
よって配分した の英語は何ていうんでしょう??
pioneer settlement lot
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=pioneer%20settlement%20lot
等としても、何も引っかからん感じですばってん・・・
19世紀アメリカンはほとんどみな開拓者・軍人という感じでしょうか??
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Unknown (教会員R)
2017-09-26 06:59:02
カートランドの時はジョセフスミスが決定した聖地(有限の地域)を安全銀行が買い占めて、早いもの勝ちで金持ちの聖徒が大量購入後に貧しい聖徒に高値で分譲転売して大儲けのような土地転しが起きてしまい、ホイットマー家が推進、JSがこのやり方に反対してもめた結果、JSは安全銀行の役員を辞任した事件が発生した。(JSが啓示したLDSの呪いとはこのことだったのでしょう)

おそらくその失敗があったので、ブリガムヤングは聖徒は聖地を購入出来るが、分譲や転売は許さないないという方針を徹底したものと思われる。 

ホームステッド法の遅れは、モルモン教徒に土地を所有する権利を認めても構わないかを争点として中央政府が渋っていたことと、上記の方針の徹底に時間がかかって、色々とてこずった結果と思われます。

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Unknown (教会員R)
2017-09-26 07:37:18
ちなみに安全銀行はちっとも安全ではなくて、設立後1年ほどで不渡りを出して倒産してしまい、株券と聖徒の貯めた貯金と聖徒の持っていた銀行紙幣とが突然紙くずとなってしまい、土地バブルも崩壊して、初期の末日聖徒は路頭に迷って多くが詐欺と判断して離反して、反モルモン側に寝返ってしまいました。 

教会にとっては痛恨の失敗でしたが、ソルトレイクの銀行はどうだったんでしょうね。 なかったら地域経済的に困るんで地方銀行があったのか、それとも前回に懲りて通貨は発行せず、両替業務(金銀と政府の認可した通貨との両替)しかやらなかったのかどっちなんでしょう。
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たしかぁ、 ノーヴーでも (たまWEB)
2017-09-26 08:19:39
名前が記憶からはずれですが、教義と聖約に載ってる副管長は、土地ビジネスで最も裕福な教会員であったとか、おそらくはジョセフの意図にそういう地位の人に貧しい会員を助けれるようという期待を込めての召しというのがあったのでしょうか??!!まぁ、ジョセフはけっこう失望気味ではあった模様。ブリガムの弱点は富を愛することにありとジョセフと最初に会ったときに霊感の祝福で宣言されてたようなもので。アメリカの格差社会の伝統を考えると、リーダーたちの、また、ほとんどの国民の動機付けとしては自主自立、富の獲得は常識ということに。ブリガムはリーダーとしてはぴったり。アメリカン・モーゼというこっちゃな。
https://search.yahoo.co.jp/image/search?ei=UTF-8&p=%22brigham%20young%20and%20company%22
アメリカのモーゼ、ブリガムを取り巻く人たちには懐手をしてる人が写ってるようにメイソンがたくさんおったんでしょうね。ノーブーで初めてメイソンになった人もおれば、ヒーバーのように教会員になる前からのメイソンも。
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ソルトレークはもう一つの死海 (オムナイ)
2017-09-26 16:41:48
>申請者にくじによって、配分を行なった。

申請による抽選。公団みたいですね。

大草原の小さな家だったか、西部開拓史の映画だったか、土地獲得レースとか早く旗を立てた方がその土地を貰えるとか。そんなシーンを見た気がします。

>アメリカのモーゼ

北半球の反対側に「塩湖」のほとりにシオンが建設される。
神秘的でシンメトリックな世界です。

いや、むしろモーセの物語こそ現実的で政治色の強いストーリーだったのかも。
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元の語(くじ) (NJ)
2017-09-26 17:22:21
たまWEBさん、「くじによって」は英語で by means of lotteries となっています。Arrington, p. 51
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まいど、おおきに (たまWEB)
2017-09-26 20:59:55
ネットでは、いまいちでんな・・・

まぁ、しかし、なかにはですねぇ、イザヤ56:10なんかを二重予言として末日のことみたいにいう研究者もいるみたいで・・・さてはてですよねぇぇ・・・真相やいかに???

56:10[編集]

見張人らはみな目しいで、知ることがなく、みな、おしの犬で、ほえることができない。みな夢みる者、伏している者、まどろむことを好む者だ。
」この犬どもは強欲で、飽くことを知らない。彼らはまた悟ることのできない牧者で、皆おのが道にむかいゆき、おのおのみな、おのれの利を求める。」
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不動産屋が多かった ()
2017-09-27 10:03:45
土地取得で思い出したんですが。

40年ほど前に、ソルトレークに行った時(確かプロボの近くだったと思いますが)案内してくれた、アメリカ人帰還宣教師に「この辺ではどんな産業が多いんですか?」って聞いたら、「不動産屋が多いですね」って返事が返ってきました。

更に聞くと、その不動産屋の主な仕事は、客が欲しい土地を、政府(自治体かも?)に申請して取得する登記の様な仕事と言う事でした。

日本人の私には、まだ誰の所有でもない土地が存在するのが不思議でした。
アメリカはまだ土地が余ってるんだ・・。って変に感心しました。


最近日本では、所有権の定まらない土地や家屋が増えて問題になっていますが、そろそろ、土地の所有権も期限付きにすべきでしょうね。
1代かぎりとか、100年期限とか。

元々は誰の物でもなかったんですからね。
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アメリカ国有地 西部では半分以上か?! (たまWEB)
2017-09-27 12:05:56
赤い部分
https://en.wikipedia.org/wiki/Utah_Transfer_of_Public_Lands_Act#/media/File:Map_of_all_U.S._Federal_Land.jpg


「亜米利加よもやま通信 ~コロラドロッキーの山裾の町から
第407回:国有地って誰の土地?  更新日2015/04/02 私たちが今住んでいる・・・
http://www.norari.net/grace/040215.php

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