宗教間の和解や対話には後発宗教発祥時の問題を取り上げない

[2014年11月フランシス法皇の招きでバチカン結婚サミットにアイリング副管長が出席]
次のような指摘がしばしば当ブログの記事に対してなされる。モルモン教会はジョセフ・スミスの見神録に、キリスト教諸派は皆誤っているとあって、他の宗派全体を否定、排斥している。そのようにして始まったモルモン教会の会員が、その点について謝罪することなく、他宗派と協調、対話を言い出すのは、おかしい、というのである。
それに対して私は思う。所詮、宗教というものは、それまでの既存の宗教を批判・否定・挑戦する形で起こったのではなかったか。ユダヤ教に対する原始キリスト教会、ユダヤ・キリスト教に対するイスラム教、カトリック教会に対して宗教改革で生じたプロテスタント諸派、カトリックとプロテスタントに対して生まれたモルモン教、といずれも概観すれば同様の構図が見えるのではないか。先行する優勢な宗教に対抗・否定する形で新興の宗教が生まれている。(後発の宗教が先行宗教に謝罪したという話を聞いたことがない。)

[ソルトレーク市で開催された2015年世界諸宗教会議。環境問題なども扱う。]
それでも20世紀末から今日、文明が成熟して宗教家も一般信徒も、相違を超えて(宗教発祥時の攻防を持ち出すことなく)、協力できる事柄、学び合える事柄を探っていこうとしているのではないか。エキュメニカルな活動や運動は、それほど順調に進んでいないのかもしれないが、宗教間の対話や聖書の超教派による共同訳の面では実を結び始めている。
宗教を論じる時、他宗教、他宗派に対してはもちろん、自らが所属する組織に対しても、時に広くおおらかな鳥瞰図的視野や発想が必要なのだろうと思う。

[参考]モルモン教会と他宗との対話
当ブログの過去記事
2012.07.14 宗教間対話のための三原則(ステンダール)
2009.05.29 トルーマン・G・マドセン逝去
2008.09.09 書籍紹介「モルモン教と現代キリスト教神学の対話」
2007.09.20 モルモン教会、すでに他宗派との対話を開始
2005.05.08 ブリガムヤング大学のイスラム文化への取り組み

[2014年11月フランシス法皇の招きでバチカン結婚サミットにアイリング副管長が出席]
次のような指摘がしばしば当ブログの記事に対してなされる。モルモン教会はジョセフ・スミスの見神録に、キリスト教諸派は皆誤っているとあって、他の宗派全体を否定、排斥している。そのようにして始まったモルモン教会の会員が、その点について謝罪することなく、他宗派と協調、対話を言い出すのは、おかしい、というのである。
それに対して私は思う。所詮、宗教というものは、それまでの既存の宗教を批判・否定・挑戦する形で起こったのではなかったか。ユダヤ教に対する原始キリスト教会、ユダヤ・キリスト教に対するイスラム教、カトリック教会に対して宗教改革で生じたプロテスタント諸派、カトリックとプロテスタントに対して生まれたモルモン教、といずれも概観すれば同様の構図が見えるのではないか。先行する優勢な宗教に対抗・否定する形で新興の宗教が生まれている。(後発の宗教が先行宗教に謝罪したという話を聞いたことがない。)

[ソルトレーク市で開催された2015年世界諸宗教会議。環境問題なども扱う。]
それでも20世紀末から今日、文明が成熟して宗教家も一般信徒も、相違を超えて(宗教発祥時の攻防を持ち出すことなく)、協力できる事柄、学び合える事柄を探っていこうとしているのではないか。エキュメニカルな活動や運動は、それほど順調に進んでいないのかもしれないが、宗教間の対話や聖書の超教派による共同訳の面では実を結び始めている。
宗教を論じる時、他宗教、他宗派に対してはもちろん、自らが所属する組織に対しても、時に広くおおらかな鳥瞰図的視野や発想が必要なのだろうと思う。

[参考]モルモン教会と他宗との対話
当ブログの過去記事
2012.07.14 宗教間対話のための三原則(ステンダール)
2009.05.29 トルーマン・G・マドセン逝去
2008.09.09 書籍紹介「モルモン教と現代キリスト教神学の対話」
2007.09.20 モルモン教会、すでに他宗派との対話を開始
2005.05.08 ブリガムヤング大学のイスラム文化への取り組み
>ユダヤ教に対する原始キリスト教会、
イエスは自分自身をラビの一人であるとの自覚であり弟子たちもその認識であった、少なくとも原始キリスト教の時点ではユダヤ教を否定していない
>ユダヤ・キリスト教に対するイスラム教、
私はイスラム教については詳しくないので言及しない
>カトリック教会に対して宗教改革で生じたプロテスタント諸派、
少なくともルターはキリスト教を否定してない、カトリックの慣習や教義のいくつかに疑問を提示したが、仲違いし、袂を分かつことになった
>カトリックとプロテスタントに対して生まれたモルモン教
神が既存の教会を否定した、との啓示を受けたところがモルモン教の出発点
NJ氏は認識不足、既存のキリスト教にしてみればモルモン教の主張は盗人猛々しいと思えるのではないか
>謝罪することなく、他宗派と協調、対話
>を言い出すのは、おかしい
私、モルモン教を完全に間違いであると啓示を受けました
トーマス・S・モンソンは神の権能を受けておらず、私こそがまことの予言者です
これから私が正しい神の教えを皆さんに伝えて参ります
さぁ皆さん、心を開いて私と協調、対話していきましょう
・・・などと言う人にモルモン教会員はどう接するのか? 普通に考えてNJ氏の主張はおかしい
まず自分の罪を認める
悔い改める(告白し謝罪する)
再び罪を犯さない
っと教えてます。
だたら、モルモン教会自身もそうすべきじゃないですか?
>宗教間の和解や対話には後発宗教発祥時の問題を取り上げない
NJさんにお聞きしたいのですが、モルモン教会は、既存の教会と和解したいのでしょうか?教会の指導者がその様な事を言っているのですか?
もしそうなら、和解したい理由は何ですか?
そもそも、唯一真の神の教会が、どうして悪魔の教会と和解する必要がるのでしょうか?
>その点について謝罪することなく
これはNJさんが重大な誤解をしています。またはNJさんは嘘を言ってます。誤解か嘘か、どちらが真意かは分かりませんが。私は『謝罪せよ』などと求めてはいませんよ。絶対に言ってないはずです。だって謝罪すべきとは思っていませんから。
私が言ってるのは『モルモン教会はキリスト教の仲間に入れろと要求すべきではない』です。
その理由の一つとして、神が現れて『すべての教会は間違っている』と告げられた最初の示現を挙げているのです。
でね、NJさんも先日のイングランド氏もそうなんですけど、伝統的キリスト教会はモルモンを認めるべきだと自分本位なことを言うばかりで、しかもそれを言ってる相手はモルモン教会員だという弱腰っぷりがなんとも情けなくなります。
なんだか北の某将軍が自国の民衆に勇ましい演説をぶち上げるけれど、一歩も国際交流の場に出てこないのと重なって見えてしまうのですけれども・・・。
そうじゃなくて、まず伝統的キリスト教会に行ってお話しをしてきたらいかが?と私は言ってるのですよ。なんで、それをしないのですか?NJさんも、オムナイさんも、Rさんも。
"第3次世界大戦は、シオニストとアラブ人との間に、イルミナティ・エージェントが引き起こす、意見の相違によって起こるべきである。世界的な紛争の拡大が計画されている・・・キリストの教会と無神論の破壊の後、ルシファー(実際は悪魔ダビデ)の宇宙的顕示により、真の光が迎えられる。
第3次世界大戦後の世界の荒廃の後、サタン・ルシファーを唯一の神として、みずからの世界帝国と世界宗教を築き上げようとしているのだ。こうした現実を知る者は、ごく一握りの上位メーソンに限られている。"
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3%20%E7%AC%AC3%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6
エキュメ http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/s/%A5%A8%A5%AD%A5%E5%A5%E1
確かにジョセフスミスは既存の教会は誤りであると啓示を受けたと信じているにせよ、冷静な認識では、既存キリスト教会の全教義の真っ向否定ではなく、三位一体説を含めて少しずつ誤りを含んでいるという意味ですので、モルモンの幾つかの教義が異なっていたり、モルモン書やエンダウメントや死者の儀式があるという理由で、もう敵味方でしかなく、教義の間違いを認めたり、謝罪なしに共に働けないという理屈にはならないですね。
だから言いたくなるのよ、勉○○足って。おじさんが若いころは図書館へ行って重い本をめくってしなけりゃ簡単な言葉さえ調べられなかったのに・・・今の若い者は、ホントにぃ・・・便利な文明の利器を使いましょうネ!
オムナイさんも勉○○足な人だけど、彼は一応ネット検索程度はしてるみたいね。
どうして伝統的キリスト教会側の様子ばかり話題にして、けしからん、けしからんと憤慨してみたり、彼らにはモルモンを拒む理由などないのだと自分本位な批評してみたりするのかな。
モルモン会員が何をすべきか話し合われたこと一度もないみたいだけど・・・
モルモンが自分から足を運べばいいじゃないの?
ちなみに私は何度も、キリスト教会に行きましたよ。最近は行ってないけどね。私は口先だけの人間ではないのだぁ。
そこには、「回復」について書いてあります。
キリストが生きていた時代には、「神の権能(神権)を持った教会」が存在した。しかし、イエスが死に、神権を受けた十二使徒もやがて全員死んでしまって、この世に神の教会は無くなった。
それから、ジョセフが真の福音を回復するまでの間は「霊的な暗黒」の中で人々は生きていた。
これって、和解とか相互理解って話にはならないでしょ?
これは、「後発宗教の発祥時の問題」ではありません。
現在もすべてのモルモンが信じている神聖な神の真理なのです。
モルモン教会は、既存のキリスト教会の批判の上に後発の宗教組織を構築したのではありません。
イエスキリストの教会を「回復」したのです。
キリストがこの世を去り、神権を持つ弟子たちもこの世を去ったので、世の中は1700年の間「霊的な暗黒」の中に有ったのです。
この教義は、発祥時の問題などでは決してありません。
和解とか対話とか言った問題では無いのです。