ソルトレークトリビューン紙とそれを引用したブログによれば、教会の指導者は今年春の総大会後、神学上の諸問題に取り組むことになる。多くの使徒は長らく教会内外で問題とされてきた神や昇栄の概念など神学上の問題に自ら取り組んで、従来のように非公的なグループに依存する状況を改める方向に向かう、という。
これまで教会指導者は、教会管理の仕事に忙殺されるあまり、聖典や教会歴史の研究に時間が割けないのも無理はない、と同情的に受けとめられてきた。しかし、重要な神学面の事柄をほかの人々に任せたくない、という教会幹部自身の問題意識からこの方針が出ている(ボイド・K・パッカー、記者会見)。モンソン大管長もこの件に関して大管長声明を近く発表することを明らかにしている。
この方針について、歓迎、当然の姿勢、と受けとめる人々と、高齢に達し多忙な預言者や使徒よりもモルモンの研究者の意見の方が信頼できる、とみる知識階級、さらに問題が増幅されてしまうと悲観的にみる人々と反応は分かれる。
Source: http://blog.mrm.org/2010/04/church-announces-new-theological-project/#more-4308
blog's heading: LDS Church Announces New Theological Project
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神殿の中のルシフェルがアダムに言ってるのと、同じになりますよね。
モルモンは、御霊の導きに従えばいいんじゃなかったの?
もちろん御霊の導きは人一倍受ける立場にありますから、それに導かれて神学(神、宗教、信仰に関する知識、理解を深めること)に取り組もうとするわけです。
ただモルモン書でも研究は専門領域化されてきていて専門的な訓練を積んでいない幹部に神学といえるほどの仕事ができるか心配です。
幹部に実業家ばかり採用してきたツケがまわってくるような。破綻を避けるなら福音派の神学から学ぶのが一番安全なような気がします。たぶんそうなる。
いえね、私が思うのは、教会の幹部って言うのは、使徒、預言者な訳ですから、神学なんか勉強するより、神様に直接聞いた方が早いんじゃないですか?って事です。
モルモンの基本姿勢は、「霊感」でしょ。
神学って言うのは人間の理屈であって、神の意思とは別のものでしょう。
聖霊の導きによって、神の摂理を理解するのなら、神学の勉強なんて必要ないでしょう。
それとも、今のモルモンの幹部は、神と話すのが苦手なんでしょうか?
そもそも、昔の預言者の言葉や、聖典の記述がどうであっても、今の預言者の言葉が優先されるのですから、神学そのものが意味を持ちません。
カインの血統のゆえに黒人に神権を与えない。と教えていたのが、新しい預言によって、神権を与えられるようになった。
このような事の何処に神学が介入する余地が有るのでしょうか?
やはり、学んで(情報を得て)熟考することが求められています。違うでしょうか。
私もその様な姿勢が望ましいと思います。
しかし、実体は違います。
私の周りの日常的なモルモンでは、聖書解釈などの正しさの基準は、検証でも考察でもなく、「教会の指導者がどう言ったのか?」で決まります。
テキストにはこう書いて有る、預言者はこう言った、ステーク会長はこう解釈する・・・。
その様な事によって、モルモンの会員の福音解釈が成り立っています。
下手に、その解釈はおかしい・・などと言うと、眉をしかめられるか、変人扱いにされますね。
この辺のところは、NJさんの方が経験豊富かと思いますが(笑)
つまり、モルモンの組織構造が、そのまま、教義解釈の構造に成っている訳です。
モルモン教会と言う組織を維持する為に、「指導者に従う。」と言うのは、理解できなくも無いです。
理不尽であっても、組織の秩序維持のためには、その様な事が必要になるのも現実です。
そして、その組織の秩序維持の構造が、そのまま「教義解釈」「モルモン神学」に影を落としているのが、モルモンの現状です。
「モルモン神学」とは、預言者が何を言ったか?に尽きます。聖典の内容やその書かれた背景などの考察は、「生ける神の預言者」の前には全く無意味です。
会員は、常に、預言者の御託宣を求めて待っているのです。
「黒人がカインの子孫だから神権を受けるにはふさわしくない」との教義解釈が、「預言者が新しい啓示を受けた」の一言で、「黒人も神権が受けられる」に変わるのです。
この事実一つを見ても、モルモンの中で「神学」と言うのがいかに無意味か分かるはずです。
預言者の言葉は、聖典すら書き換えるのですからね。
こんな議論が一般会員のあいだでも出来るようになれば嬉しいです。