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[目次紹介]ジャナ・リエス著「次世代のモルモン教徒」

2019-03-14 23:18:59 | モルモン教関連

 

ジャナ・リエス著「次世代のモルモン教徒 - - 新成人が教会を変えている - - 」オックスフォード大学出版、2019年

ジャナ・リエスはコロンビア大学、プリンストン神学校卒。コロンビア大でPh.D 取得(米宗教史)。末日聖徒。

今の時点で変動著しい教会について、若い世代に焦点を当てた大変興味深い本が出版された。ある読者はマウスの著「天使と蜜蜂の巣」(信仰と勤労の両面)以来、モルモニズムについて社会学の視点から書かれた最善の研究書と評している。以下、目次を紹介したいと思う。邦訳(試訳)に続いて英文の目次も記す。

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目次

序 変貌するアメリカのモルモン教会

 

第一部     基盤的側面

1.信仰の継続 

2.奉仕の召し:宣教師の経験

3.通過儀礼としての神殿参入

 

第二部     家族や文化に対する変遷する見方

4. 結婚を常態とする教会における独身モルモン

5.新成人の女性が経験する新しいジェンダーの期待 

6.少数派モルモンが感じる人種偏見的態度

7.虹の象徴、断層かLGBTの受容か

 

第三部     信仰と疑問

8.新しい世代の宗教経験をどう描くか

9.現及び元モルモンの社会及び政治に対する見解

10. モルモン社会における宗教上の権威の再編

11. 大量退会: 新世代の元モルモン教徒たち

 

結語: 21世紀のモルモニズム展望

 

2016年 「次世代モルモンを知る調査」(ベンジャミン・ノールとジャナ・リエス)

謝辞

索引

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他の書評(その見出し)・・「教会指導者の必読書」「lds教会に関心のある人の必読書」「モルモン教会の将来を正直に予測した本」「草分け的、画期的な本」など。

早速注文して、ここに一部要約し紹介できたらと思う。

- - -   - - -   - - -  (以下英文目次)

The Next Mormons: How Millennials Are Changing Church, Jana Riess

Published by Oxford University Press, 2019

 

Contents

Introduction: The Changing Face of Mormonism in America

 

Part One: Foundations

  1. The Continuity of Religious Belief
  2. Called to Serve: The Missionary Experience
  3. Rites of Passage and the LDS Temple

 

Part Two: Changing Definitions of Family and Culture

4.Single Mormons in a Married Church

5.Millennial Women and Shifting Gender Expectations

6.Minority Mormons and Racial Attitudes

7.Rainbow Fault Lines: LGBT Inclusion

 

Part Three: Passages of Faith and Doubt

8.Navigating Religious Practice for a New Generation

9.Social and Political Views among Current and Former Mormons

10.The Realignment of Mormon Religious Authority

11.Exodus: Millennial Former Mormons

 

Conclusion: A Mormonism for the Twenty-first Century

 

The 2016 Next Mormons Survey (by Benjamin Knoll with Jana Riess)

Acknowledgments and Donors

Notes

Index

 

- - -    - - -     - - - (目次終り、書評[見出し]5件続く) 

The best research on Mormonism sociology since “The Angel and the Beehive”

Required reading for any Church leader

A must read for anyone interested in the LDS Church

An honest look at the future of Mormonism

Groundbreaking work

   

 


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37 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しみしています。 (オムナイ)
2019-03-15 08:50:10
>変貌するアメリカのモルモン教会
>モルモニズムについて社会学の視点から書かれた最善の研究書と評している。
>早速注文して、ここに一部要約し紹介できたらと思う。

興味深いです。
楽しみにしています。
返信する
プリンストン神学校 (ダイエット★継続中)
2019-03-15 13:12:34
ネットで調べた限りですがプリンストン神学校は神学校の名門のようです。

LDS教会が運営するブリガム・ヤング大学にも神学部が存在するようですが、こちらの知名度、レベルはどのようなものなのでしょうか?
https://byuorg.lib.byu.edu/index.php/Brigham_Young_University._Dept._of_Theology_and_Philosophy
返信する
Unknown (Unknown)
2019-03-15 21:08:44
すみません。悪い意味にとらえないでほしいです。
馬鹿にする気も下や上に見ているのでもありません。
 
このサイトを拝見しての疑問です。よろしかったら、教えてください。
 
質問
ぬまのさんは、多くの日本の忠実な会員たちの聖文の知識は足りてないから、誤解したり間違った「基本的な教義(回復された福音の原則)」を信じていると考えているのでしょうか?
 
また、証がない状態(足りていないや誤解している事実も含む)のぬまのさんは、聖文や預言者の啓示や霊感ある教えに反するご自分の解釈の主張のほうが、正義であり価値があると考えているのでしょうか?
それとも真理や事実は関係なく、ご自分にとっての損得の言動なのでしょうか?
 
 
非難ではないですが、記事やコメントが知識不足や霊感不足で、おどろくほどずれているので質問しています。
とくに日本ではほとんどの教会員は、基本的な教義以外は知識不足ですが、このサイトは基本的な教義についても反しているようです。
 
私のよく知っている日本人の教会員は、このサイトの記事やコメントなどよりもはるかに広く深い知識を有しています。
そのかたは、当然すべての事柄についてではないですが、BYUレベル以上の聖文研究の知識と大国の国家機関レベル以上(一部は軍の極秘レベル)の科学知識を物証を含めて有しているので、このサイトが知識レベルが高くないと述べていました。
私もそう考えています。
したがって、ぬまのさんのいう知的モルモンとは、霊感がない知識だけのモルモンと考えています。
そして、その知的モルモンの知識は、私にとって少なく浅く誤解が多い、忠実な教会員に至らない知識レベルと考えています。
 
悪口の意味はないです。
私も知識不足で、悪い点も多いので、偉そうに述べているのではないです。
 
質問に返答していただけたらもやもやしている疑問が解けると思います。
よろしくお願いします。
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Unknown (Kizuka)
2019-03-15 21:19:25
その知識のあるモルモン会員ってもしかして飛鳥昭雄?
返信する
BYU神学教授陣の水準 (NJ)
2019-03-15 21:55:34
「ダイエット継続中」さんへ

私は当初BYUの神学部に留学希望でしたが、ちょうどその頃を境に学部廃止に(学部生を取らなく)なりました。日本でも青山学院が1971年に神学部廃止になり、関東学院大学も廃止になっています。就職の問題もあると思われます。

BYUは学生に宗教(末日聖徒の聖典など)のクラスを取るように求めていますが、学部としては存在しません。それで他大学との比較はしにくい状態かと思います。

ただ、宗教担当の教授陣はレベルの高い方々がいて、偽典の英訳に携わったり、エジプトの考古学に関わったり、死海写本の研究に貢献したり、一級の業績を示しています。最近の教授陣についてはよく知りませんが、出版物などから見る限り水準が上がっていると感じています。
返信する
BYUの神学部 (ダイエット★継続中)
2019-03-16 16:13:26
NJ様

>私は当初BYUの神学部に留学希望でしたが

そうだったのですか。しかし、教会経営の大学で神学部が廃止とは残念なことですね。

とくにLDS教会の場合は回復されたキリストの教会と主張していることもありますので、それをきちんと学術的に学びたいと思う人はいると思うのですが、そうした方々はどのようなところで勉強するのでしょう、と思ってしまいました。
返信する
良い時代になりました。 (教会員R)
2019-03-16 16:27:11
半世紀前なら末日聖徒が外部に向かって、赤裸々に書籍で語ったら、内輪で騒がれて破門通告されてしまっていたかも知れませんね。

うちの教会は構造上トップダウンは得意ですが、ボトムアップは不得意な構造ですので、柔軟性の面でタフではなかったと思います。

ここ20年ほどでその点が随分と緩和されて強くなってきたようなので、優秀な末日聖徒はどんどん学問的な権威を持った書籍を出して世の中に発信して行ったら良いと思います。 

世の宗教学者はそれを足がかりに末日聖徒を理解できるようになる。

若者向けにはコミック本でも良いと思います。若者はそれを足がかりに末日聖徒を理解できるようになる。

外部が末日聖徒をフェアに理解できるようになると、擁護論すぎるものや、逆に意地悪すぎる批判論は段々消えていくでしょう。 
返信する
聖書学者、宗教学者ら有識者の見識・ (たまWEB)
2019-03-17 00:09:14
学術研究等も大切でしょうが、結局のところは信仰者としての一般人にとって、どれだけのあわれみを受けてるかが一番なんでしょうかね・・・
義人 病人 あわれみ
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E7%BE%A9%E4%BA%BA%20%E7%97%85%E4%BA%BA%20%E3%81%82%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%BF
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有難うございます (NJ)
2019-03-17 00:10:55
教会員R様

全文に同意です。コメントに感謝いたします。
返信する
お答えします (NJ(沼野))
2019-03-17 00:13:05
3/15日付け、Unknown さん(冒頭「すみません・・」の方)へ

 私は現在の日本の末日聖徒の聖典理解は、誠意ある、真面目な理解で尊重しています。ただ、何十年たってもそれほど進歩していないのではないかと感じます。理由は教会が発行している資料以外に広がらないことと英文の資料(末日聖徒によるものを含む)に手をつけない現状にあると思います。間違っているとは言いませんが、間口が狭く奥行きが不足して寂しく感じます。

 私の解釈が聖文や教会指導者の教え・説明に反している、と言われるなら、それは仕方ありません。人は皆これまでに得た知識や情報、経験に基づいて物事の理解が形成され、判断していて、万人が大なり小なり異なっているからです。ただ、末日聖徒としての大枠の中にいると思っています。

 このサイトが基本的な教義についても反しているように思われる、というのでしたら、私やこのサイトが生み出している果実で判断してください。(そんな大それたことを言えた柄ではないですが、負や傷をもたらすことはないと信じ、注意しながら運営しています。)

 貴方さまがご存知の日本人の末日聖徒の方で、その人の方が信頼できるのでしたら、参考にして信仰生活をお送りください。

 私自身も凡夫の一人であることを承知しています。このサイトが掲載している内容やコメントが誤解に満ち、忠実な会員のレベルに至らない、とお考えでしたら、それはそれで結構です。率直な疑問を書いていただいて有難うございました。
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