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 [聖典理解・分析にも七つ道具]

 

今日、インターネットの普及で聖書の研究がしやすくなっている。聖典研究(釈義)に役立つ七つ道具を掲げてみた。(ほとんどどの項もそのサイトは英語で記載されていることをお断りします。)

 

1 原語を含む「二言語併記聖書(Interlinear Bible) 」

   これにより、聖書の元の文言に接することができる。読むのはかなわないにしても、確認したい鍵となる語句の元の意味を知ることが可能である。https://biblehub.com/interlinear/genesis/1.htm が便利。

 

2 聖書註解書。

   註解書も英文であれば、選ぶのに困るほど読むことができる。日本語では図書館で借りると経費を節約できる。上のURL で多くの註解も読める。

 

3 聖書語句索引(concordance)できれば原語併記のもの

   これは、末日聖徒の合本にも末尾に「聖句ガイド」の項目リストが語句索引となっている。英文の末日聖徒版 Topical Guide, Bible Dictionary はさらに詳しい。原語併記は Robert Young, “Analytical Concordance to the Holy Bible” がよい。(但し、高価)。

 

4 日本語聖書の諸訳 

口語訳以外に新共同訳、「聖書協会 共同訳」*、新改訳、場合によってはリビングバイブルなど敷衍訳も参考にすると理解が助けられる。(*「JBS 共同訳」と略称できる?) ほかに「聖書で聖書を読む」というサイト、http://www.bbbible.com/ 。

 

5 ヘブライ語、ギリシャ語の辞典

   購入するのが望ましいが、1の二言語併記聖書のサイトに行けば、十分目的が達せられる。あるいはヘブライ語やギリシャ語のテキストを購入すれば末尾に語句索引がついている場合が多い。7にあげたサイトも使える。

 

6 固有名詞の由来

   インターネットの申し子みたいであるが、「固有名詞の由来」”Behind the Name”  という便利なサイトがあって重宝している。https://www.behindthename.com/names/list 

 

7 語源辞典

   上に同じ。https://www.etymonline.com/ 例えば、福音 gospel について、検索の欄に gospel と記入してクリックすると語源を説明してくれる。

 

いずれも面倒に見えるかもしれないが、3を除いてインターネットでも見ることができる。最近、図書館で重い註解書を借りても、あまり参照していないくらいである。



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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2019-03-14 00:57:14
聖典学習のための助け
1.モルモン書を平行して読む
重要な真理が抜き取られた聖書を理解するために完全な福音が載せられているモルモン書の助けが必要です。
2.生ける予言者の啓示や著作と照らし合わせる
「救いの教義」「モルモンの教義」「キリスト・イエス」「赦しの奇跡」など。教会の公式サイトやブックセンターから入手できます。
3.深く理解できるように個人的に祈る
  数学についての知識は英語教師ではなく数学教師にたずねるのと同じように、神についての知識は神にたずね求めるべきです。ジョセフ・スミスがしたように。
4.聖典に書かれた主の教えを実践する
たとえば什分の一についてどれほど知識を学んでも実際にそれを納めるという行為以上にその祝福を理解することはできません。
5.学び得たことの証を他人に伝える
イエスがキリストであること、この教会が真実であること、生ける予言者に導かれていること、これらを自分の言葉にして証を伝えることでより深い理解に繋がります。
6.FairMormonなど学識と信仰ある有志会員のサイト
個人的にはそれ以上におすすめしたいのがNJさんのブログの信仰ある末日聖徒のコメント欄です。

末日聖徒は上記のような特別な助けを主から受けられますので、他のキリスト教会のようにこの世の学問にすがったり、人の考えに惑わされることなく真理を学ぶ特権に恵まれます。


 
 
 
研究者(LDS)の貢献を尊重する(教会幹部) (NJ (沼野治郎))
2019-03-14 10:26:11
Unknown 様

信仰ある末日聖徒のおひとりからコメントをいただき有難うございます。私はタルメージの「イエス・キリスト」を英文で丁寧に読みました。1969年27歳の時でした。そして、そこに引用、参照されていた註解書や参考書に注目し、Edersheim の分厚い本上下を購入して、勉強致しました。

6つの手助けを提示していただきました。それにお答えいたします。1 ジョセフ・スミスも預言者の塾でヘブライ語を学んでいます。2 現在のBYUの宗教学担当の教授たちは、米東部や加州の大学院などで聖書学や神学の学位を得ています。3 BYUのMaxwell Institute が学術的にも水準を高めようと努めているのをご存知ですか。平行して機能しているBYUのReligious Studies Center も読みごたえのある出版物を刊行しています。

私はBYUに留学した時、宗教のクラスもできるだけ取るように致しました。(専攻は言語学)。結局60年以上福音や聖典について学んできて、今の姿があります。信仰の姿勢も維持しているつもりです。

日本の末日聖徒は、福音や聖典の研究の面でも自立した姿勢と領域に達するべきではないかと思っています。

 
 
 
Unknown (Unknown)
2019-03-15 01:55:36
真面目に丁寧なご回答をいただいて恐縮です。本当に、大変申しわけありません。私のコメントはジョークです。

先に私が提示した「聖典学習の助け」6項目は、いかにも教会本部が会員たちに推奨しそうな事柄を列記しただけです。これらは、モルモン教義が正しいと思い込むには必要不可欠ですが、聖書を正しく理解するには全く不要であり、むしろかえって障害となるものばかりです。

しかし私のコメントを「信仰ある末日聖徒」だと本気で受け止められたのでしたら、それは末日聖徒の信仰こそが聖書理解の障害になっているという証左です。

NJさんはこの記事で七つ道具を提示されましたが、もっと効果的なのは近所の伝統的なキリスト教会へ出向いて学ぶことです。別の記事で、次世代の末日聖徒として紹介されているジャナ・リエスさんは長老派教会のプリンストン神学校を出ています。また別の記事では伝統的なキリスト教会で洗礼を受けたという末日聖徒を紹介されていましたね。

日本の末日聖徒もそろそろ伝統的キリスト教会へ足を運んできちんと聖書を学ぶ時期では? 

もっとも数人のクリスチャンの知り合いがいるだけで実際に行ったこともないのに、モルモンの方がより聖典を学んでいるとか、末日聖徒は聖書の元になった啓示を学んでいるからそれでいいのだとか言ってるうちは無理かも知れません。そういう人はモルモン教会でレッスン教師をするときにネタとして利用するためにクリスチャンの書籍から引用するのでしょうけれども。

回復されたキリストの教会を標榜しながら、その程度の学習レベルの会員が大祭司に召されてビショップリックで指導者になっているのが末日聖徒イエス・キリスト教会の現実です。私はコミュニティ・オブ・クライスト(いわゆる復元教会)の日本人牧師と会って話をしたことがありますが、その人はIBMの社員でしたが会社をやめ、ルーテル教会の神学校にお願いして学ばせてもらったと言ってました。

そこまで本気を出さずともきちんと聖書を教えてくれる教会がいくらでも近くにあるはずなのに、なぜ末日聖徒は行かないのでしょう。そろそろ教会もガラガラポンする時期なのでは?

聖書は謎の古代文書ではありませんし、素人の考察ごっこの対象でもありません。きちんと学ぶべきです。しかし今までまともに聖書を研究している末日聖徒を一人も知りません。
 
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