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韓国のlds教会近況

2012-11-06 10:10:46 | モルモン教関連
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最も近い隣国であるのに、日本の末日聖徒は、韓国のlds教会の様子があまり分かっていない。ここに統計と若干の情報を掲載したい。

初めに韓国は第二次大戦後、日本より8年遅れて1956年に伝道が開始されている。(当初北部極東伝道部の名前で日本に韓国が加えられた形であった。1962年独立。その時会員数1,600人)。戦前には伝道が行われていない。現況は会員数が85,041人(2011年末現在)で、ワード、支部数は136である。活発会員はCumorah. comによると20,105人(2012/11/06 アクセス)である。

下図に見られるように、1960年代、1970年代に会員数が伸び、1962年に1,600人だったのが、1989年に50,000人になっている。そして、90年代以降、微増に転じ今日に至っている。

しかし、教会の数(ワード、支部数)は、ワードが2000年に105だったのが、昨年末93に減少し、ユニット総数では、1999年に175であったのが、昨年末136にまで減っている。教勢は残念ながら、振るわない状況にあると見受けられる。

なお、上記以外の情報としては、ステーク17、伝道部4、神殿1、地方部6である。(Cumorah.com 2012/11/06)

 クリックすれば詳細が見られる。

韓国に伝道した、あるアメリカ人帰還宣教師によると、聖餐会出席人数は1万人前後であったという(2008年投稿記事)。お休み会員の活発化を試みようとしても住所不明のため、問題解決をはかることが困難であった、低迷の原因として1990年代の中流階級崩壊と会員の海外流出(米、豪、加、NZ)をあげている。
(http://ldschurchgrowth.blogspot.jp/2008/08/church-in-south-korea.html)

昔、韓仁相(한 인상 ハン・インサン)長老が日本を担当し、暫く前、崔崙煥(최 윤환 チェ ユンホアン)長老が地域会長会に入って、日本の教会を指導された。私は韓長老の通訳を何回か担当したので、親しみを覚え、尊敬している。崔長老も説教を何度か聞いて、優れたアジア出身の指導者として尊敬している。ただ、一般会員の横の往来はあまりない。このように、お隣りのlds教会の様子が断片的にしか伝わってこないのが、残念である。近隣諸国の末日聖徒にも関心を寄せ、交流・連携が進めばと希望している。

14年前に著された本であるが、韓国は日本と共に財政的に自立している数少ない国の一つである、と記されているのを見つけた。(Britsch, From the East, 1998, p. 225)。経済的自立の範囲と今はどうなのかを知りたいところであるが、共に先進国となった両国のlds教会が、そのように見なされたということは喜ばしいことである。教勢の停滞は、楽観できないが、教会の成熟が見られる点で共通しているのであろうか。(成熟の一端が韓国語版リアホナ誌2012年9月ローカルページに多少とも感じられる。)

Sources
http://www.cumorah.com/index.php?target=main&wid=203
http://ldschurchgrowth.blogspot.jp/2008/08/church-in-south-korea.html
R. Lanier Britsch, From the East: The History of the Latter-day Saints in Asia, 1851-1996, Deseret Book, 1998

参考
本ブログ 2010/02/20 モルモン教会、世界の伝道部を大幅に再編成
2009/02/07 日韓ldsも接近



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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コメント1件移動 (nj)
2012-11-08 10:06:39
地方の教会員さんからのコメントは、お知らせ「第三の視点・・」のページに移動させていただきました。
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