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埼玉県の動物愛護の取り組みを視察-草加市議会WG

2024年01月16日 | 市政・議会・活動など

草加市議会の動物愛護条例制定ワーキンググループは2023年11月16日に、埼玉県の動物愛護行政の全体像と「埼玉県動物の愛護及び管理に関する条例」について視察をおこないました。埼玉県議会内で埼玉県保健医療部生活衛生課の職員が対応してくださいました。

私個人としては今回の視察で、令和3年12月の埼玉県議会で議員提案により改正された条例を踏まえた県の取り組み状況と、施策を推進していくために埼玉県が市町村にお願いしたいことの確認を目的にしていました。

 

■殺処分ゼロの取り組み

埼玉県が掲げる動物愛護管理推進計画(第二次改定・R3~R12)では、主目標として令和12年度までに「犬猫の殺処分数ゼロ」の達成を掲げています。令和4年度末実績では208頭(犬18、猫190)が殺処分されました。平成14年度には1万651頭もの犬猫が殺処分されていましたが、様々な取り組みにより殺処分数は年々大幅に減少しています。殺処分ゼロの実現に向けて市町村の協力や連携の重要性についての認識も伺えました。

また、課題となっている動物の適正飼養の推進について、埼玉県独自に条例へ盛り込み、動物の適正飼養の啓発や多頭飼育の適正化の取り組みを進めているとのことでした。他にも、動物取扱業の適正化、ボランティアや愛護団体と連携した取り組みなどについての課題や重要性などについて伺いました。

 

■県が県内自治体にお願いしたいこと

埼玉県が市町村にお願いしたいこととしては、主に次の2点でした。

  • 災害発生時にペットの飼い主が安全に避難できるよう、あらかじめ避難所にペット飼育スペースや受付手順を取り決めるなど、ペット受け入れ体制の整備を進めていただきたい。
  • 動物・ペットの課題に対処することは、住民の生活環境改善や住民対応業務の効率化につながるなどの効果が見込まれるとの視点に立った県事業への協力や連携の検討。

逆に、埼玉県が市町村に協力できる部分として、市町村独自に譲渡会などを開く際に県職員を派遣することや、譲渡会を埼玉県ホームページでお知らせするなどの取り組みがあげられました。

 

■県内市町村の取り組み

視察の資料で県内市町村の取り組みも紹介されていましたので一部抜粋します。

①市独自の条例制定

  • 上尾市:上尾市人と動物との調和のとれた共生に関する条例(平成22年7月1日施行)
  • 三郷市:三郷市動物の愛護及び管理に関する条例(平成29年12月1日施行)
  • 戸田市:戸田市人と動物との共生社会の推進に関する条例(令和5年6月26日施行)

②野良猫の繁殖抑制事業

  • 埼玉県の補助事業利用:述べ32市町(地域猫活動補助など)
  • 独自事業の実施:述べ49市町(補助金制度、どうぶつ基金チケット行政枠など)
  • 地域猫活動に関する連絡会議:狭山市

③ペット防災・災害対策

  • 災害時の支援協定覚書:7市
  • ペット同行避難訓練・セミナー:10市町(新型コロナ拡大前)
  • ペット防災に関する連絡会議:草加市

④保護犬・保護猫譲渡会

  • 譲渡会の市独自開催:桶川市、志木市、蓮田市

※データは全て視察時点で埼玉県が把握している範囲のみです。

 

次回の動物愛護条例制定ワーキンググループは、明日1月17日午後1時から草加市議会内で開かれる予定です。視察の意見交換やこれまでの調査を踏まえて今後について協議をおこなう予定です。

 

↑写真は、埼玉県の担当職員(手前2人)から動物愛護の取り組みを伺っているところ。正面奥が佐藤憲和。

 

【関連記事】

・動物愛護条例の私案を提出-草加市議会WG(2023年08月23日)

・草加保健所を視察-市議会動物愛護条例WG(2023年06月27日)

・動物愛護条例の制定へ-草加市議会ワーキンググループを設置(2023年05月01日)


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