情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「ずいぶんと遅い終演のご挨拶」の情熱

2013-08-02 04:10:17 | つれづれに


気がつけば、八月。
天幕の興行が終わってすぐ、次の作品の稽古が始まっております。

もう、だいぶ日が経ってしまいましたが、
天幕旅団♯6「波よせて、果てなき僕らの宝島」全日程無事終了いたしました。
ご来場頂いた全てのお客様、
来れなかったけど気にかけてくださった方、
関わって頂いたキャスト・スタッフの皆様、
本当にありがとうございました。

前身の笑劇ヤマト魂時代の作品の改定再演だったわけですが、
初演はもう9年も前のこと。
なんていうか、全く違う姿に生まれ変わりました。

初演のキャッチコピーは、
「ドキドキは海に浮かんでる。僕の心は羅針盤、ぐるっと回って未来をさす。」
海はキラキラしていて、冒険はワクワクするものでした。

再演のキャッチコピーは、
「海の向こうになにがある?」
その海は真っ暗で、向こう側には何があるかわからなくて。
でも、それを見ている自分の心は、ざわざわするのです。

多分それが、時を経るということ。
今の僕の、気持ちなのだと思うのです。

終わってすぐに、横浜に行く用事がありまして。
ちょっと時間が空いたので、山下公園に行ったんです。
折角だから、海が見たいなと思って。
そしたら、たまたまなんですけど急に雲行きが怪しくなってきて。
海は、こんな色をしていました。


海は、真っ黒で。
真っ青でキラキラして優しくなんかないんだなと、思ったのです。
ざわざわしました。
こんなに怖い海の向こうを目指すことこそ、冒険なのだと。
やってやるぞ、と思ったのでした。

[Champagne]というバンドの、「Forever Young」という曲があるのですが、
稽古しながらずっとそれを聞いていて。
歌詞に、とても勇気付けられました。

久しぶりに、大人数の芝居を作りました。
こういうエンタメな作品も久々。
昔はこういう冒険活劇ばっかりやっていたなあ、と懐かしく思いつつ。
この手の芝居は、やってて楽しいモノなのですけれど、
やり納めかなあ、と思っていまして。
暫くまた、少人数で密なスペースで作る作品が続くのではないかと思っています。

天幕旅団、次回は12月。
新宿のSPACE雑遊で、「ピノキオ」をやります。
メンバー4人で紡ぐ、ダークファンタジー。
「嘘」と「願い」のお話です。

僕個人としては、ホントに久しぶりに外部に客演します。
役者だけをやるのは2年ぶりぐらい。
零戦のエンジンを作った、設計士のお話です。
そちらもよろしければ是非。
http://ticket.corich.jp/apply/47199/003/

夏興行の思い出など、またゆっくりとここに綴っていければなあと思いつつ。
今後とも天幕旅団をよろしくお願いいたします。


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