情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「夢去りてのち」の情熱

2015-12-26 20:52:59 | つれづれに


気がつけば年の瀬。
クリスマスも終わって、2015年もあと僅かです。

ずいぶんとご無沙汰しております。
本来はここにこまめに近況を綴ったりして、
公演の宣伝もすればよいのでしょうが、中々上手いこといきません。
天幕旅団2015冬興行、終了いたしました。
ご来場下さったお客様、来れなかったけど気にかけて下さった方、
関わってくれたスタッフの皆様、ありがとうございました。

秋口からずっと、遠くハーメルンの街に思いを馳せておりました。
なんだか、現実感がなくなるぐらいにずっと。
公演が終わっても、戻ってきた実感がまだありません。

「らしさ」についてすごく考えた公演でした。
「天幕旅団らしさ」「僕らしさ」みたいなこと。
ぐるぐるとそんなことを考え続けて、作品を作っていました。

掴みたい何かに向かって、必死に手を伸ばす。
けれどそれはとても遠くて、儚くて。
伸ばした手の先にあるモノを、ちゃんと掴めていればよかったのですが、
それはとんでもなく遠くにあって。
必死に手を伸ばしたけれど、触れることすらできなくて。
物語の中の状況とリンクするように、
そんな、反省ばかりの公演でした。

でも、手を伸ばし続けることが、
僕が作品を作る意味なのだと思うのです。
だから、これからも、そうすると思うのです。


pillowsという大好きなバンドがあるのですが、
『New Animal』という曲の中にこんな歌詞があります。

「触れたらなくなりそうな夢を見て、それでも手を伸ばし続けてる」

この曲に、ずいぶんと励まされました。
奇しくも、この曲が収録されているアルバムが、「PIDE PIPER」。
妙な縁だなあと思うのです。


さて、天幕旅団次回は来年3月。
雑遊の2Fに新しくオープンしたSPACE 梟門という小屋で公演を打たせて頂けることになりました。
番外興行と銘打ちまして、別役実さんの「マッチ売りの少女」を上演します。
天幕旅団としては初めて、僕が書いたものではない戯曲。
どんな化学反応が起きるのか?今からわくわくしております。
どうぞ、ご期待下さいませ。

天幕旅団番外興行
「マッチ売りの少女」
脚本:別役実 演出:渡辺望
出演:加藤晃子 佐々木豊 渡辺実希 渡辺望

2016/3/9(水)~13(日) at:SPACE 梟門
3/9(水)19:30
3/10(木)15:00/19:30
3/11(金)19:30
3/12(土)15:00/19:00
3/13(日)15:00

前売2700円/当日3000円
高校生以下1500円(要学生証)/平日昼割2500円(前売・当日共)

2016/1/16(土)10:00~ チケット発売開始!
https://ticket.corich.jp/apply/70304/002

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