気がつけば年の瀬。
クリスマスも終わって、2015年もあと僅かです。
ずいぶんとご無沙汰しております。
本来はここにこまめに近況を綴ったりして、
公演の宣伝もすればよいのでしょうが、中々上手いこといきません。
天幕旅団2015冬興行、終了いたしました。
ご来場下さったお客様、来れなかったけど気にかけて下さった方、
関わってくれたスタッフの皆様、ありがとうございました。
秋口からずっと、遠くハーメルンの街に思いを馳せておりました。
なんだか、現実感がなくなるぐらいにずっと。
公演が終わっても、戻ってきた実感がまだありません。
「らしさ」についてすごく考えた公演でした。
「天幕旅団らしさ」「僕らしさ」みたいなこと。
ぐるぐるとそんなことを考え続けて、作品を作っていました。
掴みたい何かに向かって、必死に手を伸ばす。
けれどそれはとても遠くて、儚くて。
伸ばした手の先にあるモノを、ちゃんと掴めていればよかったのですが、
それはとんでもなく遠くにあって。
必死に手を伸ばしたけれど、触れることすらできなくて。
物語の中の状況とリンクするように、
そんな、反省ばかりの公演でした。
でも、手を伸ばし続けることが、
僕が作品を作る意味なのだと思うのです。
だから、これからも、そうすると思うのです。
pillowsという大好きなバンドがあるのですが、
『New Animal』という曲の中にこんな歌詞があります。
「触れたらなくなりそうな夢を見て、それでも手を伸ばし続けてる」
この曲に、ずいぶんと励まされました。
奇しくも、この曲が収録されているアルバムが、「PIDE PIPER」。
妙な縁だなあと思うのです。
さて、天幕旅団次回は来年3月。
雑遊の2Fに新しくオープンしたSPACE 梟門という小屋で公演を打たせて頂けることになりました。
番外興行と銘打ちまして、別役実さんの「マッチ売りの少女」を上演します。
天幕旅団としては初めて、僕が書いたものではない戯曲。
どんな化学反応が起きるのか?今からわくわくしております。
どうぞ、ご期待下さいませ。
天幕旅団番外興行
「マッチ売りの少女」
脚本:別役実 演出:渡辺望
出演:加藤晃子 佐々木豊 渡辺実希 渡辺望
2016/3/9(水)~13(日) at:SPACE 梟門
3/9(水)19:30
3/10(木)15:00/19:30
3/11(金)19:30
3/12(土)15:00/19:00
3/13(日)15:00
前売2700円/当日3000円
高校生以下1500円(要学生証)/平日昼割2500円(前売・当日共)
2016/1/16(土)10:00~ チケット発売開始!
https://ticket.corich.jp/apply/70304/002