情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「Schwarzenegger」の情熱

2012-04-05 00:48:09 | Weblog
日本語を扱うこと、にとても気を遣う。

同じ意味の二つの単語でも、より伝わる方、だったりとか、
より耳障りのいい方、だったりとか。
美しい日本語、で言葉を紡ぎたいと常々思っている。

その昔、某有名な俳優の主宰する劇団が海外公演を行うという内容の
テレビのインタビューを見た。
日本語で上演された作品を、英語に翻訳して、日本人のキャストで英語を練習して、
海外に持ち出そうというドキュメントだった。
英語上演する理由を問われたその俳優は、
「英語ってかっこいいぢゃないですか」と真顔で言っていた。

なんだそれは、と思った記憶がある。


J-POPでも、その傾向はかなりあると思う。
英語至上主義というか。日本語より英語、かっこいい、みたいな。
英単語のタイトルってすごく多いし。
サビになったら急に英語詞になったりとか。
そういうのを聞くと、どうにも残念に思ってしまうのだ。

アンジェラ・アキが、ちょっと前に出していたアルバムで、
Smashing Pumpkinsの「Today」をカバーしていた。
英語詞を日本語訳して、ピアノ弾き語りで、CDの視聴機で聞きながら、
結構いいなあ、と思っていた。
日本語にすると素敵ぢゃないか、と思って買いかけたのだけれど、
サビに入った途端、「Today is the greatest~」と歌い始めた。
そこはまんまか!と思わず突っ込みを入れてしまった。
途端にダサい感じに思えてしまったのだ。
その、サビこそ、素敵な日本語に置き換えるべきだったのではないのか。
なんとも残念な限りだ。

Angela Aki - Today / アンジェラ・アキ Today



んで。
それと全く逆のバンドが居て。
[Champagne]というのだけれど。
かなり流暢な英語詞で歌が始まるのだけれど、サビは日本語のことが多い。
英語かと思って聞いていたら急に日本語が飛び込んでくるので、
なんとなく耳に残るのだ。
日本語⇒英語パターンと間逆。かっこいいなあと思うのだ。
彼らのニューアルバムが、出たのです。
僕のipodは、しばらくこれ。

[Champagne]- 言え (MV)