梅木よしてる徒然日記

人生60歳代からが黄金の時代だとか、我が家は黄金の人生??悪戦苦闘の人生ですが、黄金の人生を目指しています。

デジブック 『紅葉』

2010-11-14 17:12:08 | Weblog
デジブック 『紅葉』




10年に一度の紅葉だそうですが、河辺の秋や閑谷の秋も最高です。

夢の言の葉 山下景子 より

『斑紅葉』(むらもみじ)

 ☆----木々が色の濃いところ薄いところとまだらに紅葉していること----
 
 「斑(むら)」は、色の濃淡があって、不ぞろいなことをさす言葉。
 
 ですから、『斑紅葉』も、すっかり色づいた葉や、まだ色づき始めた
 ばかりの葉が、入り混じっている様子をいいます。
  
 高野辰之作詞の唱歌『もみじ』の、
 
 ~濃いも薄いも 数ある中に~
 
 という状態ですね。 
 まったくの当て字ですが、「村紅葉」と書くこともあったようです。
 
 春の桜とともに、古くから、愛され続けてきた、秋の紅葉。
 
 その程度をあらわす言葉も、大変、豊かです。 
 
 初めての紅葉は「初紅葉」、うっすらと色づいたものは「薄紅葉」、
 濃淡まだらになって紅葉している様子は『斑紅葉』。
 
 そして、見事に紅葉して、照り輝くばかりの葉は「照(てり)紅葉」。
 
 まだまだ、あります。
  
 時期が遅れれは「遅(おそ)紅葉」、冬になれば「冬紅葉」や
 「残る紅葉」。
 
 やがて、「散紅葉」や「枯紅葉」となるまで、美しい言葉を重ねて、
 昔の人々は、見守ってきたようです。 
 
 完全な紅葉以外は、がっかりしてしまいがちな現代人とは、ずいぶん
 違うようですね。 
 
 「初紅葉」から、「枯紅葉」まで、その時々のよさを見いだすことが
 できた昔の人のほうが、ずっと、楽しみ上手だったといえるかも
 しれません。 
 
 違っているから、面白い……。
 
 そんなやさしい眼差しが、ひと葉、ひと葉に注がれていたのでしょう。