デジブック 『紅葉』
10年に一度の紅葉だそうですが、河辺の秋や閑谷の秋も最高です。
夢の言の葉 山下景子 より
『斑紅葉』(むらもみじ)
☆----木々が色の濃いところ薄いところとまだらに紅葉していること----
「斑(むら)」は、色の濃淡があって、不ぞろいなことをさす言葉。
ですから、『斑紅葉』も、すっかり色づいた葉や、まだ色づき始めた
ばかりの葉が、入り混じっている様子をいいます。
高野辰之作詞の唱歌『もみじ』の、
~濃いも薄いも 数ある中に~
という状態ですね。
まったくの当て字ですが、「村紅葉」と書くこともあったようです。
春の桜とともに、古くから、愛され続けてきた、秋の紅葉。
その程度をあらわす言葉も、大変、豊かです。
初めての紅葉は「初紅葉」、うっすらと色づいたものは「薄紅葉」、
濃淡まだらになって紅葉している様子は『斑紅葉』。
そして、見事に紅葉して、照り輝くばかりの葉は「照(てり)紅葉」。
まだまだ、あります。
時期が遅れれは「遅(おそ)紅葉」、冬になれば「冬紅葉」や
「残る紅葉」。
やがて、「散紅葉」や「枯紅葉」となるまで、美しい言葉を重ねて、
昔の人々は、見守ってきたようです。
完全な紅葉以外は、がっかりしてしまいがちな現代人とは、ずいぶん
違うようですね。
「初紅葉」から、「枯紅葉」まで、その時々のよさを見いだすことが
できた昔の人のほうが、ずっと、楽しみ上手だったといえるかも
しれません。
違っているから、面白い……。
そんなやさしい眼差しが、ひと葉、ひと葉に注がれていたのでしょう。
10年に一度の紅葉だそうですが、河辺の秋や閑谷の秋も最高です。
夢の言の葉 山下景子 より
『斑紅葉』(むらもみじ)
☆----木々が色の濃いところ薄いところとまだらに紅葉していること----
「斑(むら)」は、色の濃淡があって、不ぞろいなことをさす言葉。
ですから、『斑紅葉』も、すっかり色づいた葉や、まだ色づき始めた
ばかりの葉が、入り混じっている様子をいいます。
高野辰之作詞の唱歌『もみじ』の、
~濃いも薄いも 数ある中に~
という状態ですね。
まったくの当て字ですが、「村紅葉」と書くこともあったようです。
春の桜とともに、古くから、愛され続けてきた、秋の紅葉。
その程度をあらわす言葉も、大変、豊かです。
初めての紅葉は「初紅葉」、うっすらと色づいたものは「薄紅葉」、
濃淡まだらになって紅葉している様子は『斑紅葉』。
そして、見事に紅葉して、照り輝くばかりの葉は「照(てり)紅葉」。
まだまだ、あります。
時期が遅れれは「遅(おそ)紅葉」、冬になれば「冬紅葉」や
「残る紅葉」。
やがて、「散紅葉」や「枯紅葉」となるまで、美しい言葉を重ねて、
昔の人々は、見守ってきたようです。
完全な紅葉以外は、がっかりしてしまいがちな現代人とは、ずいぶん
違うようですね。
「初紅葉」から、「枯紅葉」まで、その時々のよさを見いだすことが
できた昔の人のほうが、ずっと、楽しみ上手だったといえるかも
しれません。
違っているから、面白い……。
そんなやさしい眼差しが、ひと葉、ひと葉に注がれていたのでしょう。