新型コロナウイルスの証人 5月 (F10号キャンバスに鉛筆)
何が正しいのか分からない。自粛生活がきわまって、それでも苦しい中で耐えていられるのは怖さだろう。死ぬのは怖い。コロナをもらうのが怖い。コロナをうつすと社会が怖い。まるでダンゴムシのように丸まっている。
行き場がない怖さがあって、
私は必然的に絵に向う。絵に向かうと、丸まったダンゴムシの真ん中から宇宙につながる。けっこう楽しめるのだ。世の中の人はこれを引きこもりと言うのかも知れないが、心に拡がる空間は幻想なんかじゃない。真実そのものなんだと思えるものがうごめいている。外に行き場がないのなら、だまされてもともと、内に行き場所を探してみてはどうだろうか。
外に向かって社交の世界を奪われても、人は生きていける。現実に私達は生きている。パチンコに行けなくても、自分の中にあるものは脈打っている。
経済は回らない。けど生きるための最低限がとりあえずあればいいという覚悟は必要だろう。それでも100年前の人間に比べたら裕福だ。そんな考え方も出来ないことはない。ダンゴムシを不幸と思わない心に気付こう。
足を止めざるを得なかった。でも足を止めてみると、今まで気付かなかったものが見えて来る。楽しみがこの自分の中に詰まっているということに気付いた人はきっとこの間に多かったのではないでしょうか。
足を止められる人、自分の裏側に気付いた人、ダンゴムシ状態なのになぜか幸せを感じられる自分と出会った人、これはとても大事なことなのではないだろうか。
自分の宇宙に潜り込んで、内側から眺める世界もいいものです。
内側には太古からつながる今がある。それはきっと見飽きない風景です。
(コロナと私の歴史)2020年5月
●05/02 新型コロナウイルス感染症による死者が新たに31人確認され、クルーズ船を含めた国内の死者数は累計で530人となった。1日の増加数としてはこれまでで最多。
●05/04 政府は緊急事態宣言に関し、全都道府県を対象としたまま5月31日まで25日間延長すると決定した。それ以降解除の見通し。
●05/08 大阪府は独自の警戒基準レベルを打ち出し、通天閣・太陽の塔・大阪城をライトアップで周知すると発表した。
赤色(警戒レベル)、黄色(注意喚起レベル)、緑色(基準内)の3色で伝える。併せて、時計LEDビジョンで大阪府のキャラクラー「もずやん」の表情でも表す。
●05/11 通天閣に黄色のライトアップ。これは私も手を叩いて喜んだ。ただ逃げて耐えるコロナ対策から、積極的に目標を定め戦おうという意志に変った。このまま14日間赤色にならなければ、緑のライトアップに変る。大阪のシンボルをライトアップすることで心に目標が出来た。頑張ろうと思えた。
●05/14 緊急事態宣言について、39県で初めて解除となった。重点的な対策が必要な13の「特定警戒都道府県」のうち茨城、石川、岐阜、愛知、福岡の5県と特定警戒以外の34県が対象。そして通天閣が緑にライトアップ!!。
【写真特集】通天閣「待っていた希望の緑の輝き」新世界の人たちも思わず写メで笑顔 (Yahooニュース)
自粛生活が続く中、はじめて希望の光を感じた。心を力づけ希望を持たせる見事な演出だった。
●05/15 夏の甲子園中止へ 戦後初めての事態、春夏中止となる。
●05/20 観光庁発表。4月に日本を訪れた外国人客はわずか2900人で、前年同月比99.9%減が推計される。月間の訪日客が1万人を下回るのは1964年の統計開始以降初めて。経済への打撃は甚大で、コロナ倒産も広がる。
●05/21 感染者が、世界全体で500万人を超えた。1カ月で倍増。感染の一大拠点は中国から欧州、米国へと推移し、ロシアやブラジルでも増えた。
一方日本では、近畿3府県の宣言解除。
新規感染者数の増加に歯止めがかかり、病床数や検査体制の確保にめどが立ったと判断した。医療崩壊の心配が遠のきホッとする。解除に向けて、論理的に説得力のある大阪モデルに元気づけられ、連日テレビに知事が出演が続いている。
●05/25 緊急事態宣言を全面解除。継続中だった北海道と首都圏の東京、埼玉、千葉、神奈川の計5都道県を対象から外した。
●05/25 プロ野球 6月19日より無観客で開幕を発表。
●05/27 アメリカの死者が27日、10万人を突破した。感染者は約170万人で、いずれも世界最多。医療制度に問題があるのか、国民の生活習慣か、思った以上に貧困層の格差がひどいのか。死者10万人の内訳を知りたい。もしかすると感染リスクが高く医療にかかれないような貧困層があって、そこに集中しているのではないだろうか。なぜこんなに多いいのか分からない。
●05/28 北九州市で感染者が再び増加している。新たに21人の感染確認を発表。「第2波」の恐れが出てくる。
●05/29 アベノマスクがポストに届く。配布発表からほぼ2カ月を要した。いまだ到達度は全体の二割程度と言うから、我が家は早い方だった。
マスクはほぼ店頭に並び、値段も安定している今、少なくとも歴史的価値はあるだろうか。
全世帯に2枚ずつ配布する布マスクについて、政府が4月に公表している内容は受注企業3社。契約額合計約90・9億円。しかも発注枚数は、マスクの単価が分かるので公表しないそうだ。加えて郵送費466億円と言う。
全体で556、9億円がこの小さなマスクのために投じられた。使って見てもやっと鼻頭と口元が隠れる程度で、横から漏れる感が大きく、あごも覆われる市販のマスクを使っていると、進んで使おうとは思えない。そう言えば安部首相以外の閣僚がアベノマスクをしているのを見たことがない。無論色に染まらぬ個性は悪くはないが、指導力に問題があるのなら微妙だ。
新型コロナウイルスの証人 5月 (F10号キャンバスに鉛筆)
+++++己の中に潜り込め+++++
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