のしてんてんを理解するために必要な考え方を紹介しよう。
それは「私空間」と「公空間」という概念を持つことから始まる。
私空間とは知覚し認識することによって知る世界のすべてをさし、
公空間とは認識できない世界をも含めた真実の世界をさしている。
たとえば、野に咲く一輪の花眺めているとしよう
花の美しさ、野の広がり、風と光、花を中心に広がる一切の光景、これが私空間と呼ぶ認識の世界であり、
一方公空間は、この花が関係する一切の真実を指し示す概念だ。
花が根を張っている大地、その大地と切り離すことの出来ない地球、光をふりそそぐ太陽、そして宇宙。花を形作っている細胞、組織、分子や原子。花が存在するために拡がっている真実の世界、それを公空間と呼ぶのだ。
人は公空間を見ることは出来ない。ただ世界の一面を見ることで公空間を部分的に認識するだけにとどまる。それが私空間をつくり出すのだ。
このように、公空間は真実の世界、私空間は認識のつくり出す世界と言い表すことが出来るだろう。
最も重要なことは、この私空間は人間の数だけ存在するということだ。
他人の私空間を見ることは出来ず、自分の公空間を相手に見せることも出来ない
人は私空間の中で完全に孤独なのだ。
この私空間の作り上げる世界をのしてんてんと呼ぶ。
それがのしてんてんの出発点だ。
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