のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

自信が持てないときに②

2015-08-14 | 心のデッサン無料公開授業

自信が持てないというのは、心のなかがうつろで、一心に打ち込むものが見つからないのが原因だと思います。自分で決められないので、他人が自分のことをどう見ているのか心配で、なにをやっても不安で仕方がないのですね。

そして一番厄介なのが、そんな自分を否定してしまう自分がいるということ。外からも内からも否定されてついに行き場所がなくなってしまう。これが最悪のシナリオです。そう!分かっているんです。でもどうしようもないじゃないですか。わたしも何度そう叫んだことか。

でも、信じてください。あなたは前回、本当の自分の姿を観たかもしれません。信じるに値する自分と巡り合ったかもしれないのですよ。

あなたは最初、おどおどした線を紙の端の方に描くことしかできませんでした。けれどもその事実をあなたはしっかり受け止めたのです。自分の真実の姿に、YESという態度をとって、少しずつ線を描いて行きましたね。自分にNOと言わなかった。その勇気は信じるに値するものです。

そして出来たのがこの絵でしたね↓

あなたいま、心のちょっとした感じを、ほんの少し指先に伝えて線を引けます。点も大丈夫。あなたが頭を働かせるのは、どこかさみしいところを見つけて、そこに線を描くことでした。

念のため言っておきますが、この絵↑ は紙の上にバランスよく並びましたが、どこかにかたよっていてもかまいません。どんなバランスになっても、それが自分の感性なのですから、喜んで受け入れていいのです。

そこでここからハードルを上げますよ。

あなたはまだ自分の線を好きじゃないかもしれないけれど、心を大きくして受け入れてくださいネ。そして描きます。まずあなたの好きじゃないかもしれない線を50個描きます。もちろん絵のさみしいと思うところにひとつひとつ描いて行ってください。そんなに時間はかかりませんから。↓

急ぐ必要はありませんし、正確に50を数える事にも意味はありません。意味があるのはこういうこと↓です。

自信のない線を、50回許すということです。さみしいと思う所を50か所、線で埋めて、そして全体を眺めてみるのです。

足元を見つめながら一歩一歩山を登っていくときと同じです。高度を稼いでふもとを見下ろした時の、あ!という驚きと同じ感動がきっとありますよ。どうですか?

さあ、小休止は終わり。次の50歩を進めてみましょう。描くときは直観を頼りに、描くところをしっかり見つめて、出来るだけ丁寧に描きましょう。↓

あ!と思いませんか?全体を眺めてごらんなさい。あなたが思っていた自信のない線なんて、どこにあります?そんなものはどこにもありませんね。線と線が協調し合って、この絵になくてはならない線になっていることに気付きませんか?

どの線も堂々と、胸を張っているように見えます。事実この不安定と思っていた線は、この絵の最も重要なエキスになっていて、貴重な価値ある線となっているのです。

その素晴らしさに触れたら、あなたの「自信のない線、嫌な線」という思いは自然に、木の葉が枯れて散っていくように、あなたの心から落ちていくはずです。あなたは自分の嫌な思いを否定せずに落とすことが出来ます。

ここまで出来たら、あなたの心に、描くということが自然に受け入れられた。そんな感じがしませんか?

では、まだまだ山登りは続きますよ。今度は一気に100歩登ってみましょう。大丈夫。出来ます。絵に集中して100本の線を引く。あなた独特の線を心掛けてね↓

100本と言っても、そんなに大したことはないでしょう?集中して線を引いたら、そのことこと自体が楽しくなる。そんな感じがしませんか?あなたは何分かかって100本の線を引いたのかわかりませんが、それが5分として、あなたはその5分の間、完全に自分自身でいられたのです。それが楽しいと思える一番大きな理由だと私は思います。

さあ、まだまだ終わりませんよ。次の100歩を進めてください↓

あ!感じが変わった! 

集中して100本の線を引いて、それから目を全体に向けます。すると必ずそんな驚きがあなたの心をときめかせてくれるでしょう。

心にだんだん勢いがついてきます。さあ、次の100歩↓

あ!、やっぱりそう思います。絵がち密になればなるだけ、次はどんな感じになるのか見たくなってきます。

もう100歩と言っても、心に負担はありませんよね。次はどんな感じになるんだろう。

さあもう100歩描きましょう↓

ここまで来ると、もう線と線が重ならないように描くのは無理です。隙間に無理して線を引こうと思わないでください。重なってもかまいません。下の絵を気にせず、どんどん上から重ねて描いて行きます。

そして次の100歩に進みます↓

あ!あ!絵が揺れる。どんどん深くなる絵に、あなたの心は興奮してきませんか?途中でやめていたらここまで来ませんでした。こんなすごい絵を観ることはできなかったのです。

そうすると、次の100歩でどんな絵とめぐりあえるのか。あなたはそう思いませんか?あなたの描いた、あなただけの世界。

ここまで来ると、あなたは自然に、自分の中にある絵に興味を持つようになりますよね。自分の中にどんな世界が隠れているのだろう。

あなたはきっと、自分の中に、新しく生まれる絵を求めるようになる。その素晴らしさを知ったのですから。

次の100歩はもうあなたの自発的な心が進めるのかもしれませんね。↓

すごい!

次はどんな絵と出会える?期待しませんか?

次の100歩↓

 線と線が重なって、太い線が見えてくる。こんな世界があったんだ。

無数の物語が見えませんか。絵に意識を集中させると、あなたの心は自由に羽ばたき始めます。あなたはこの絵の世界の主人公となって生きています。

そして次の100歩↓

物語がどんどん動いて行きます。

まだまだ次の100歩↓

自信がないと言ってたのが嘘みたい。そう思いませんか?

ここまで来たらあなたはオンリーワン。自信を持って大丈夫。

それでも止めません。その先にどんな素晴らしい世界が待っているのか。私は知りたくて仕方ありません。↓

あ!黒い太陽?

線がなんとなく中央に固まって100本重なると、こんな黒のかたまりになった。想像以上の風景。面白いでしょう。

ここまで来ると、やめ時が難しい。自分の気持ちが納得したらやめていいのですが、今回は徹底的に行きます。

まだまだ次の100歩↓

自然にできた黒いかたまりを見て、今度は意識してその横に黒いかたまりを描いてみたくなった。今まで自然発生的に描いてきたのですが、少し創作意欲が出てきました。もう一つ黒いかたまりをつくってみよう↓

三つのかたまりをひとつにしてみよう。↓

さあ、もう一息。↓

黒いかたまりをひとつにしようとしたら、不思議なことに、白い太陽が見えてきた。線引きはここで終わりにしましょう。

自信のない線が、こんな素晴らしい絵を生み出したのですよ。

もし自分の線が嫌で、無理やり矯正した線を引いていたら絶対に行き着かない世界。

つまり、本物でしか行き着けない世界。これが心の絵なのです。

心の絵は、呼吸と同じです。だれもが持っている命の営みに他なりません。そしてさらに重要なことは、呼吸は自分の体に限定された営みですが、心の絵は他とつながる力を持っているということです。

 

 

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