のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

空間を描く(心の力学)

2016-11-14 | 私の絵画論

空間を描く。

心とは不思議なもので、デッサンの上に力学をつくりあげます。

空間を意識して描きはじめると、その思いが鮮明になってきました。

心の力学と題して、HPで公開しているものですが、紹介してみます。

 

 

紙の上に二つの〇を描きます。

するとそれだけで、心は動き出します。その絵を見て、様々に想像力が働きはじめるのです。下の絵を何も感じないまま観ることは出来ませんね。

なんだろう?あれみたい。これみたい。・・・・・・・・・と、

心が動くのです。

(1図)

ここで、いろいろに浮かぶイメージは置いて、図のエキスだけに注意を向けます。

大きな円と小さな円。この時、小さな円は大きな円に引かれるように動いているように見えます。心が引力をつくり出しているのです。

小さなものは大きなものに引き付けられる。私たちが地球に引き付けられている現実を、心は知っているのかもしれませんね。

 

 

ところが、二つの〇の間隔をあけてみましょう。大きな円と小さな円の直径を合わせたくらいの間隔をとると、見え方が変わります。

1図との違いが分かりますか。

随分安定していますね。

(2図)

二つの円は、ともにその位置で安定して動きません。心は二つの間に空間を感じます。その空間の作用を直観的に理解しているのですね。

この距離は、双方の力が拮抗している。互いの力を干渉せずにそこにあり続ける安定感があります。

 

 

 

ところが、さらに間隔を広げると、力関係はさらに変わります。(3図)を見て、自分の心(感覚)が動くのがわかりますか。

(3図)

2図で安定して動かなかった二つの円が、今度は互いに離れて行くように見えますね。

実際には、小さな円が、大きな円から遠ざかっていく動きが見えます。心がその運動をつくり出しているのです。

無意識に心は大きな円に支配されているのです。何も言わずとも、大きな円が主人公で、動かない。

だから小さな円が遠ざかっているように見えるのです。

無理やり小さな円に心を持っていくと、大きな円はこちらに飛び出してくるように感じますね。

 

面白い心の作用です。

 

 

 

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