
早朝の草引きでのこと、
いつも引く左手の肘の調子が悪くて、左右の手の役割を交換した。
それで思わぬ発見をしたのでここで少し。
右手での草引きはたどたどしい。いつもやっている草の中心をしっかりつかむということが出来ないのだ。草を握っても体と心がばらばらという感じで、なかなかうまく引けない。
仕方なく左に代えたとたん、私はびっくりした。いつもは当たり前で気付かなかったのだが、左手の親指と人差し指が瞬間的に草の芯をつかんでいる。まだ朝の光が届いてこない浜なので、地面を撫ぜながら草を探る。右手ではどんよりしていた感覚が、左手に代えた途端、手の感触を介して地面の様子と体の動きがはっきりと感じとられるのだ。
絵を描くのもこういうことがあるのかもしれない。
私はそう思ったので、何度も左右の手を交代してその違いを確認してみた。
間違いなく、正しいことは全身の感覚をクリアーにしてくれる。
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