エナン塾の動画で、合気道の話を聞いた。
wikipediaによると、創始者は次の通り。
植芝盛平:和歌山県田辺の富裕な農家に生まれた。大東流を初めとする柔術・剣術など各武術の修行成果を、大本教や神道などの研究から得た独自の精神哲学で纏めなおし、『和合』、『万有愛護』等を理念とする合気道を創始した。
身長156cmながら大相撲力士を投げ飛ばすなど幾つもの武勇伝が有り、また老境に至っても多くの“神技”を示し「不世出の達人」と謳われた。
70代のおじさんが群がる弟子をコロコロ転がしている画像は昔見たことがある。まるで弟子たちが自分から勝手に転んでいるように見える映像だった。
この師から直に教えを受けた弟子はすでに数人しか残っていないらしいのだが、その中のひとり唯一の女性をエハンが招いて対談する形式なのだが、そこで空間についての非常に興味深い考え方に心がふるえるほど共鳴したのです。
合気道は「心技体」に「気」を取り入れた武術で、「気」の流れに沿って心技体を動かすことで絶大な力を得る。「気」とは宇宙とつながる力の流れであり、そこに神と言う感覚がある。
まさに合気道の境地は格闘ではなく、自身が宇宙そのものとなって、自然にその力を相手に受け渡すことにある。
おおよそそのような話でした。
そこにはっきりと表れているのは、「私」というのは、この身体のことではなく、身体を包んでいる空間なのだということです。
この身を「私」と思う人と、空間(宇宙・気)を「私」ととらえる人の能力の差が、合気道の現実からはっきり見えてきます。
これは空想ではないのです。
絵画でも同じことが言えます。真実を求めて己の心を掘り下げていけば、やがて気の世界に行き着くでしょう。絵画はその入り口になりうるのだと思います。
その入り口を入れば、180度反転した認識から生まれた新人類の世界があるかもしれません。
この話は、下記サイトで観ることが出来ます。この講義の最後に、感動的な日本人観も語れらています。(80分)
【エハン塾】東西の架け橋:合気道家とのインタビュー
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