陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

八甲田ロープウェー(田茂萢岳 冬) たもやち

2014-03-08 10:26:27 | 旅行

 八甲田カルデラの形成後に北八甲田火山群の活動が始まった。

田茂萢岳は、40万年ほど前、雛岳、高田大岳、前岳、鳴沢台地など

とともに早めに活動を始めた。構成溶岩は安山岩である。

 1968年(46年前)に開業した八甲田ロープウェーの山頂駅がある田茂萢岳

には、レーダー施設や青森気象台のロボット雨量計がある1,326mのピークと、

地形図上の山頂となっている1,324mのピーク(ニセ田茂)とがある。

いずれも溶岩ドームの可能性が高いと見られている。

 

 左端の2つのピークが田茂萢岳。うち右がニセ。 沖揚平より。

 右が山頂駅のある田茂萢岳ピーク。ニセ田茂は見えず。

萱野茶屋より。

 全長2,459m、標高差600m、101人乗りゴンドラ、所要時間10分。

山麓駅にて。

 

 十和田北線、雲谷峠、青森湾、青森市街地。ゴンドラからの眺め。

茶色はブナの芽。

 ゴンドラから。前岳の樹氷群。手前は田茂萢のアオモリトドマツ。

 ゴンドラ内。下りは空く。

 山頂駅に近ずく。

 

 駅も樹氷漬け。

 山頂駅前。

 山頂駅前。コース標識ポール。

 

  大岳

 

 

 赤倉岳、井戸岳を望む。

 上毛無岱と南八甲田連峰。

 岩木山遠望。

 前岳の樹氷と田茂萢の樹氷。

 通信施設も樹氷。

 いわゆる「エビのしっぽ」。氷は風上へ向かって成長する。

 

 


竜飛崎 (たっぴ)

2014-03-07 10:53:17 | 旅行

ブラキストン線が引かれる津軽海峡。

竜飛~白神岬が19.5㎞(大間~汐首岬は18.7㎞)

対馬・津軽暖流が流れる。

 竜飛漁港より。  遠い山は駒ヶ岳か。

 

 竜泊ラインの眺敢台から竜飛を望む。

太宰治がいう「ここは本州の袋小路だ。」

 竜飛灯台。

 「帯島」と竜飛漁港。元は島だったが堤防で繋がる。弁天様が祀られる。一帯は新第三紀の火山岩。

 

 階段国道339号。

突端から俯瞰される潮の流れ。正に河のようだ。(流速は150cm/sに達する)

この海峡に「三潮の流れ」がある。幅広く急な「竜飛」、幅は狭いが白神岬から佐井まで続く「白神」、

この二つの中間の「中の潮」。近世、危険な「竜飛」を避け、小泊~松前や佐井~函館で航行したという。

 

灯台を基点に、自然観察遊歩道がある。

 

岩石や海浜植物の観察には絶好の歩道。

 エゾオグルマ

 ハマベンケイソウ

 

 青函トンネルの排水を使ったヒラメ養殖がある。

 

 


中野もみじ山・中野神社

2014-03-06 17:03:14 | 旅行

 中野川が浅瀬石川に合流する前の、大きく蛇行するところに、

黒石市民の森で、モミジの小嵐山と呼ばれ、津軽三不動尊のひとつが

安置される中野神社が鎮座する。

日本武尊(やまとたけるのみこと)ほか五柱が祀られている。

紅葉狩りはまず神社を参拝してから。

 

 

参道には天をつく大モミと大スギがある。

 

赤い欄干の橋を渡って参道を進む。

こま犬ではなく、こま鶏が迎える。

狛犬も。

 

 1802年、津軽寧親(やすちか)公が京都から100余種のカエデ苗を取寄せ、

移植してから、特段のもみじの名所となったという。

 


奥入瀬渓流 (おいらせ)

2014-03-05 09:36:49 | 旅行

 奥入瀬渓谷の沢山の滝は、

65万年前、八甲田カルデラ(田代平)の火山活動で、

爆発的大火砕流が形成した溶結凝灰岩の岩壁に懸っている。

この岩は、板状節理をもち、十和田湖から流れ出る唯一の川で

ある奥入瀬が河谷を開いてきた。

遊覧船から、十和田湖の水の出口で奥入瀬渓流の始まりの子ノ口を

望む。左手「七曲り」方面には水力発電の取水口がある。

 

渓谷全体に見られる溶結凝灰岩。

板状節理。「屏風岩」

子ノ口付近の流れ。

子ノ口の本流に懸る「銚子大滝」。

「銚子大滝」

「雲井の滝」

 雲井の滝。「クモイ」は蝦夷語で「膝」とのこと。

「阿修羅の流れ」

 「阿修羅の流れ」 岩の上に植物。

 

 石ケ戸の流れ。

水の色に樹林の鬱蒼さがわかる。

 

 「石ケ戸」。溶結凝灰岩。中は広い部屋。

むかし、盗賊「鬼神のお松」が住んでいたと言われる。

 

 奥入瀬渓流3里半は、傾斜の緩い沢筋の樹林がほとんど隙間なくつづき、

カツラ、トチ、ブナ・・・・などが空も見えないほどに繁っている。

この中を散策するのは、何時の季節でも、正にいのちの洗濯だ。

 

 

 

田園地帯をうるおす奥入瀬川(相坂川)中流。

南北八甲田連峰を望む。

 

世に十和田奥入瀬をpRした大町桂月の文を

ここに掲載する。

『 大町桂月遺稿 十和田湖 』
昭和11年8月1日発行 編著 生出一匡
十和田湖 大町桂月 より抜粋

「奥入瀬の渓」より
・・・・・・・湖水の川となりて流れ出づる処を子の口と称す。その流れを奥入瀬川と称す。橋かかる。長さ十三四間。水は緩く流る。水中の魚を見るべし。右岸を下る。路も緩也。十三町にして、子の口の瀧に至る。奥入瀬川の断崖に一落する也。高さ三丈幅十丈、三里四方の十和田湖の湖水が集まりて落つることなれば、水量は多し。幅のひろきことだけなら、他にもその類少なからず。殊にナイヤガラの写真見たる目にはあきたらぬ心地す。されど、この渓流は、他には見難き風致を有す。湖口より蔦川を入るるまで凡そ三里、島多し。みな木を帯ぶ。これ奥入瀬渓流の特色也。渓流は普通勾配急に、水の増減甚だしく、水中に巌あるも、木を帯ぶるに由なき也。ひとり奥入瀬の然らざるは、ほとんど勾配なきまでに流れ緩にして、十和田の全山木しげるがために、絶えて洪水なく殊に老樹天をおおうによる也。さればとて、時に急湍(きゅうたん)もありて、単調にあらず。げにや、三面の間、山毛欅、桂、 、栃などの大木しげり合ひ、女蘿(つた)かかる。仰いで天を見ず、下には、こごみ茂る。紫陽花、蛇麻の花もさきたり。如何なる炎天とても、ここを上下する者は、絶えて夏あるを知らざるべし。左右は、断崖也。瀑布を帯ぶ。白布瀑を最も美とす。白糸瀑、姉妹瀑、雲井瀑、棚瀑などは、その名あるものなるが未だ名のつかざるもの多し。高さいづれも十丈にあまる。木繁れるがために落口の見えざるものあり。下部の見えざるものありて、ますます奥ゆかしく感ぜらる。十和田湖に遊びて、この渓流を見ざるものは、未だ十和田湖を見たるものと言うべからざる也。・・・・・・・・・

千畳敷海岸 (せんじょうじき)

2014-03-04 08:54:27 | 旅行

 千畳敷は、1793年2月8日の西津軽地震(м7級)による隆起海食台だ。

その時の隆起は2.2mとされる。

この付近には、緑色凝灰岩(グリーンタッフ)、火砕流堆積物、安山岩溶岩など

日本海ができる時の火山活動による様々な岩石が見られる。

津軽国定公園である。

 割れ目の一部は汐吹き穴となっている。

 

 グリーンタッフの洞に安置されている仏像。

 グリーンタッフの棚に置かれた仏像。

 JR五能線沿いに迫るグリーンタッフ。ここにも仏像。

線路は延々と続く海岸段丘に沿って走る。

 千畳敷の西、ライオン岩。