八甲田や十和田火山の前身とも言えるであろう新第三紀火山岩類を覗いてみよう・・・・・・
田子町西部山岳地の「みろくの滝」
黄瀬川上流部 「松見の滝」の岩
同上
黒石 中野もみじ山
東岳の東部に位置する野辺地の烏帽子岳山地の山容
同上 平内町小湊より
烏帽子岳 ハマナスラインより
烏帽子岳山頂から東岳山系の方角を望む
八甲田と青森市街地の間に坐する雲谷峠
八甲田の荒川上流部城ヶ倉渓谷と特異な山とされてきた石倉岳並びに第四紀火山の硫黄岳
この渓谷は、南・北八甲田の境界となる
城ヶ倉大橋から城ヶ倉渓谷を俯瞰
渓谷両岸には柱状節理のある岩が見られる
『 これは、900から700万年前の海底に堆積した地層中に、地下から入り込んだマグマが冷え固まったデイサイトで、固まる際に収縮して柱状の規則的な割れができた。(青森県立郷土館試料より)』とされる。
特異な山 石倉岳
石倉岳山頂部を望む 海底火山の噴出物とされる
【参考資料】
八甲田で最も古い山「石倉岳」
H23 青森県立郷土館編集・発行「十和田湖・八甲田山」より
『石倉岳は八甲田・十和田ゴールドライン沿いの笠松峠近くにある標高1,202mの山で、ゴツゴツとした岩場が目立つ。この岩は、火山活動で噴出した溶岩が冷え固まったデイサイトという岩石で、全体が珪化して白色に変質し、海底で噴出したと思われる構造が見られる部分がある。
この岩石と同時代に深海底で堆積したと考えられ、堤川上流に分布するおよそ1,200~900万年前の地層からは、アオモリムカシクジラウオと名付けられた、このなかまの深海魚では世界唯一の化石が発見されている。
石倉岳はその特異な景観から、津軽では早くから注目された山であったようで、他の山が八甲田に一括されるときでも別記されていることが多い。南部地方でも十和田市の奥瀬と法量の村境の起点となっていて、牛倉岳や乗倉岳とも呼ばれていた。』