陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

錦秋の奥入瀬⑥・・・コケ・シダ・・・

2020-11-09 10:25:37 | 旅行

日本蘚苔類学会が選定する

『日本の貴重なコケの森』が現在29件ある

中でも 屋久島、北八ヶ岳とともに奥入瀬渓流が

通称「日本三大コケの森」と呼ばれているようだ

また 奥入瀬渓谷は もじって 

“隠花帝国”と称されている

 

奥入瀬にはマツなどの常緑針葉樹が殆んど無く

錦秋を彩る“みどり”を担っているのが

常緑のシダ・コケ類だ・・・・・・

 

 

 

 

トクサ

 

 

錦秋の緑を担うシダの群生

 

 

 

 

丸太に着生するコケ

 

 

何に着生しているのか・・・

 

リョウメンシダ

 

 

棒杭の頂部に

 

 

 

 

 

 

 

転石がゴロゴロの渓畔林の林床が苔羊歯に占められる

空気中の水分が安定的に保持されることがもたらす・・・・・

『日本の貴重なコケの森』に選ばれた理由は

『 選定理由:  渓流中の岩にはアオハイゴケ,タニゴケ,ミズシダゴケ,ホソホウオウゴケ,フジウロコゴケ,マルバハネゴケ,コアミメヒシャクゴケ,タカネミゾゴケなどの蘚苔類が定着している.このように渓流中の石の上に多様な蘚苔類が生育する景観は奥入瀬渓流を代表する景観の一つとなっている.遊歩道沿いに散在する岩にはエビゴケ,コツボゴケ,トヤマシノブゴケ,オオトラノオゴケなどが,倒木や橋の欄干にはクサゴケ,シワラッコゴケ,コフサゴケ,ミヤマリュウビゴケ,ツツソロイゴケなどがそれらの基物を覆い尽くしている.林内の樹木の樹幹にはオオギボウシゴケモドキ,キヌイトゴケ,アツブサゴケ,オオクラマゴケモドキ,ケクラマゴケモドキ,ハイハネゴケ,ヤマトコミミゴケ,基部にはアオモリサナダゴケなどが着生している.奥入瀬渓流は林床の朽木,樹幹,岩石上のほか,流水中の転石上まで満遍なくコケ植物群落が見られ,蘚苔類の存在が景観上重要である.』

 

奥入瀬で見られるシダ類は

トクサ、オシダ、ジュウモンジシダ、リョウメンシダ、サカゲイノデ、ミヤマベニシダ、クジャクシダ、シノブ、オウレンシダ、オシャクジデンダ、クサソテツ、ホソバトウゲシバ・・・  

 

 

 


錦秋の奥入瀬⑤・・・渓畔林と転石上の草木・・・

2020-11-03 10:11:21 | 旅行

当渓谷の植生上の景観の特色は

長々と続く渓畔林と

転石上の植物群落にあるが

この渓流での氾濫が起きにくいことに

支えられて維持されてきたと考えられている

大径木となっている主な樹種は

カツラ、サワグルミ、トチノキだ

転石上では 樹、草、コケと多様だ

 

「石ヶ戸」のカツラ 一本が途中で折れている

岩が樹に寄りかかっている 樹が岩を支えている ように見えるが

大岩が大岩を支えているらしい・・・・・

 

 

 

 

人に危害をもたらしそうなもの以外は 一切手を付けない・・・

 

 

大径木の主なものは サワグルミ、カツラ、トチノキ・・・

 

 

カツラの多くは株立ちに

 

 

さまざまな落葉

 

 

ブナ か

 

 

1999(H11年)の大崩落地 ハンノキなどパイオニア植物

 

 

カツラは水を好み 株立ちに

 

 

渓畔の高木と林床 川中の転石

 

 

 

 

 

株立ちカツラ  長々と続く渓畔林

 

 

転石はいたるところにゴロゴロ・・・・

 

 

転石と植物

 

 

同上

 

 

何年前のいたづらか・・・・・

 

 

転石を抱く・・・

 

 

蔓も苔も羊歯も草も樹も・・・・・・・

 

渓畔林の御三家(トチ、カツラ、サワグルミ)以外に

奥入瀬界隈に見られる樹木を列挙すると

  ブナ、タニガワハンノキ、ハウチワカエデ、シロヤナギ、ドロノキ、ヤマモミジ、コミネカエデ、オニイタヤ、ベニイタヤ、ツリバナ、キブシ、サルナシ、オヒョウ、エゾアジサイ、クサギ、フジ、キタコブシ、ハクウンボク、ヤマボウシ、ヤドリキ、ホオノキ、ミズナラ、アサダ、ツタウルシ、ツルマサキ、ケヤキ、ハルニレ、キハダ、ニワトコ、ハリギリ、ウワミズザクラ、エゾユズリハ、スギ、オオモミジ、シウリザクラ、ハイイヌツゲ、ハイイヌガヤ、マルバマンサク、ホツツジ、タニウツギ、オオバクロモジ、ミヤマイボタ、ムラサキヤシオツツジ、ツルアジサイ、アカシデ、アズキナシ、アオダモ、バッコヤナギ、サワシバ、ミヤマハンノキ、オノエヤナギ、ノリウツギ、ヒメモチ、ツルシキミ、ヒメアオキ、ムシカリ、チマキザサ、オクヤマザサ、ナガバネマガリダケ、イワガラミ、シラクチヅル、アラゲヒョウタンボク・・・・・・・・

 

 

 


錦秋の奥入瀬④・・・渓谷の岩・・・

2020-11-02 10:18:13 | 旅行

給源が八甲田カルデラにあるとされる

奥入瀬渓谷の火成岩について

産業技術総合研究所地質調査総合センターの

「日本シームレス地質図V2」によると

この地質の形成時期は 

新生代第四紀更新世チバニアン期(78.1万年前から12.6万年前)で

岩相については デイサイト、流紋岩、 大規模火砕流

となっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三社大祭などの山車の“みかえり”には

これらのような岩壁に花やもみじや水しぶきを添えたものが多かった憶えがある


錦秋の奥入瀬③・・・凝灰岩壁に懸る滝・・・

2020-11-01 14:29:10 | 旅行

76万年前 八甲田カルデラ形成の時 巨大火砕流が周辺を広く覆い

その熱により 溶結凝灰岩が堆積した

22万年前からは 隣接して十和田カルデラの形成が始まり

出口のない十和田湖の貯水は超莫大な量となり

遂に 子ノ口の部分から 大決壊した

それによって現れたのが 溶結凝灰岩の回廊としての

奥入瀬渓谷であり 両岸の岩壁から

多くの滝が懸ることとなった

と解されている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渓谷の滝を下流から列挙すると

 

『千筋 ちすじ ノ滝』

『雲井 くもい ノ滝』この裏に『双竜 そうりゅう ノ滝』

『白布 しらぬの ノ滝』

『岩菅 いわすげ ノ滝』

『玉簾 たまだれ ノ滝』

『白絹 しらぎぬ ノ滝』

『白糸 しらいと ノ滝』

『不老 ふろう ノ滝』

『双白髪 ともしらが ノ滝』

『姉妹 しまい ノ滝』

『九段 くだん ノ滝』

『銚子大滝 ちょうしおおたき』

『五両 ごりょう ノ滝』

となる