陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

雪景色  Ⅶ   ・・・・・海辺・・・・

2015-01-06 06:52:23 | 旅行

陸奥湾には、日本海の対馬暖流・津軽暖流が流れ込む。

今の時期、ブイによる1㍍層の水温情報では、

西海岸の大戸瀬が12℃、湾への入口の平舘が11℃、湾の奥の

浜奥内で6℃となっている。

だんだん下がるのは冷たい河川水が加わるためか?

それでも、気温のほうは氷点下の日が続くので、海水のほうがまだまだ温かい。

これによってか蜃気楼も出る。

 

 対岸は津軽半島の大倉岳。 蜃気楼と水禽。

 

陸奥湾にはシベリアから渡ってきて越冬する鳥が多い。

 

 手前にコクガン。食餌は海藻のアマモ。原別漁港。

 

 コクガン

 

オオハクチョウとユリカモメ。野内川の河口。

 

 

岸壁に雪が積もると、さすがに釣り人の影は見えない。青森湾。

 

 

しばれる日の野内川河口。津軽海峡の方角は雪雲。

 


雪景色  Ⅵ  ・・・・・・重機で挑む・・・・・・

2015-01-05 19:47:21 | 旅行

新田次郎原作、橋本忍脚本の映画『八甲田山』

冒頭部で、青森・弘前の連隊に第八師団参謀長(大滝秀治)が提案する。

「・・・・・・・・寒地装備の訓練、同時に万一の場合の交通路確保・・

・・以上の二つを作戦目的とし、中隊もしくは小隊編成で、この八甲田山を踏破し・・・・

寒さとはなにか、雪とは一体なになのか・・・・その真実の姿を提示してほしい」

 

 

その結果、青森第五連隊は総勢210名中199名が亡くなった。

ところで、

10年間(2000年~2009年)の自然災害による死者・行方不明者

の数は1,174名でその4割の438名が雪害によるものとされる(消防庁)。

雪のこわさは今も変わらない。

 

 

重機で八甲田の国道を除雪することとなって久しい。

 

笠松峠付近。3月末に開通する。

 

硫黄岳を望む回廊。

 

八甲田除雪隊の歌

檄 寺阪 勝

「仰ぎ見る八甲田の霊峰。皚々たる白雪!」
「時、将に啓蟄を出んとする日、吾ら集いて今より春雪に挑まんとす。
風吹かば吹け。雪降らば降れ。吾らは栄えある八甲田除雪隊の名の下、
渾身の力を揮いて、十和田湖への道を拓かん。友よ、友よ、胸を張れ。
友よ、友よ、肩を組め。いざ、歌わん哉、吾らが歌を。いざ、讃えん哉。
八甲田除雪隊の歌を!――ソレーッ!」

 

作詞  竹内 博

作曲  鶴谷 ミツ

 

 1 春の息吹に萌えろよ緑 別れ惜しむな妙見に
   横内の里あとにして 今ぞ挑まん八甲田


  2 雲谷より眺むる青森湾に 汽笛もかすむ連絡船
   岩木に無事を祈りつつ  雪降りやまぬ展望台

 

 3 萱野の空に月影寒く 明日は難所の七曲り
   丈余の雪も何のその 今こそ腕の見せどころ


 4 春の吹雪に行く手阻まれ 凍てつく機械いたわりつ
   寒水沢から城ヶ倉 悪戦苦闘の除雪隊

 

 5 仙人ゆかりの女中坂だよ 友よあれが酸ヶ湯沢
   明日への英気を湯煙に 星空高き 地獄沼

 

 6 大岳 石倉朝日に映えて 睡蓮沼のその先は
   雪、雪、雪の魔の峠  負けてなるかと雪男

 


 7 南部平野を眼下におろし 猿倉見えれば一息と
    油にまみれた顔と顔 雪焼け面の吾が友よ

 


  8 百戦錬磨のつわものどもが 熱と意気と誇り持ち
    十和田の春を呼び起こす ああ、八甲田除雪隊
    ああ、八甲田除雪隊


 

 

東八甲田ルート。谷地付近。南八甲田乗鞍岳を望む。

この田代平を通るルートはいまや周年通行できる。

 

明治の雪中行軍の企ては、現代、重機の力で実現している・・・・・・・

反面・・・・

 

 

雪に対して、重機が挑んでいる。

が・・

エネルギーは泡と化し、時に人力が機械の奴隷となって喘ぐ場面が・・・・・・

 

 

 


雪景色 Ⅴ   ・・・・・・ 亜寒帯 八甲田・・・・・・

2015-01-05 17:14:28 | 旅行

八甲田山は千五百㍍㍍級の山だが、植生は、中部日本の三千㍍級の山

に匹敵するとされる。緯度の差や積雪の多さによる。

 

 

白の部分が千㍍以上で亜寒帯。以下はブナ帯。

 

 

酸ヶ湯から見る八甲田大岳。ブナより上が亜寒帯。アオモリトドマツに次いで森林限界。

 

八甲田ロープウェーから見る田茂萢岳の斜面。亜寒帯植物のオオシラビソ(アオモリトドマツ)、ダケカンバ。

 

 

ブナとアオモリトドマツ

 

 

田茂萢岳山頂。アオモリトドマツの樹氷群の向こう、陸奥湾を介して下北半島の恐山。

 

酸ヶ湯の地獄沼。活火山八甲田の表われ。ここから上は亜寒帯。

 

猿倉付近。アオモリトドマツとダケカンバ。アラスカかシベリアかの亜寒帯の景色。

峰は右から小岳、大岳、硫黄岳。

 

 


雪景色  Ⅳ  ・・・秋の雪 春の雪 ・・・

2015-01-03 11:09:17 | 旅行

平年 青森市の初雪は11/6頃、

八甲田山の初冠雪が10月下旬、

市内の積雪がゼロとなるのが4/4頃だ。

でも 大きくずれる雪もある。

 

 

紅葉の盛りの雪

 

 

八甲田山の初冠雪

 

4月の淡雪

 

4月下旬の雪

 

5月下旬  残雪とブナ新緑の共存  八甲田山

 

今年 青森市内も積雪が多く、正月の3日に1mを超えた。


雪景色  Ⅲ   ・・・・・・・ 雪に耐える ・・・・・

2015-01-03 08:57:06 | 旅行

太宰治の『津軽』の冒頭に

津軽の雪

   こな雪

   つぶ雪

   わた雪

   みづ雪

   かた雪

   ざらめ雪

   こほり雪

    (東奥年鑑より)

 

とある

約半年間にわたる雪の季節

生き物みな耐えていく・・・・・・・・

 

地吹雪に耐える

 

 路面の雪の種類も

新雪、圧雪、洗濯板、シャーベット、ざらめ、アイスバーン、ブラックアイスバーン

となる。

 

 

ヤブの細道に耐える

 

落葉の後何度も華を着けて・・・・

 

幾星霜を経て

 

一本の樹が背負う量はいかばかりかと

 

 

りんご樹 重みに耐える

 

広い田んぼは地吹雪のみなもと

 

車道も歩道も狭められ

 

こわい 建物や樹などからの落雪

 

 

寒さにも 空腹にも・・・・・

 

 

新沼謙治の『津軽恋女』では

🎶 ♬ ♫ 降りつもる雪 雪また雪よ

津軽には七つの雪が降るとか ♫ 🎶

こな雪つぶ雪わた雪ざらめ雪

みず雪かた雪春待つ氷雪 🎶 🎶・・・・・