陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

1600 万年~ 1200万年前の火山 ・・・・・竜飛岬 1・・・・・

2017-07-20 16:09:10 | 旅行

6月25日 青森県立郷土館の竜飛岬での自然観察会に参加した。

植物、鳥類、岩石、昆虫などの講師の先生から興味深い説明を聞きつつ

灯台を巡る観察道を歩いた。

 

まず地質関係では

『この辺りには、“竜飛安山岩類”と呼ばれる溶岩や凝灰角礫岩が分布している。これは、1600 万年~ 1200万年前に活動した、原形を失った一つの火山体の存在を示す火山岩体である。竜飛岬全体が火山体であり、北方約7㎞の津軽海峡下海底まで続いている。そして、この岩体の中を青函トンネルが通っている。』

 

帯島

 

 

このホテルの下を青函トンネルが走り、列車通過時には合図があるとのこと・・・

 

 

“竜飛安山岩類”はこの北方7㎞の海底まで連続しているという

 

海辺に出て、火山岩の区別について聞く

 

ガラス質・珪酸分(二酸化ケイ素・SiO2)の含量により、多い順に

白っぽい流紋岩、灰色のデイサイト、青灰色の安山岩、黒っぽい玄武岩に区分され、

マグマの状態では、それが多いとネバネバで、少ないとサラサラになると・・・・・

 

この浜辺では、打ち上げられたカイメン(スポンジ)やフナクイムシに食べられた木片が見つかる

 

また、“竜飛安山岩類”には流紋岩と粗粒玄武岩が貫入しており、岩脈として観察できる。(粗粒玄武岩は竜飛安山岩類と流紋岩に貫入)

 

 

凝灰角礫岩か

 

 

不思議な充填

 

流紋岩か

 

 

屛風岩  竜飛安山岩類に流紋岩が貫入したものだが、硬いので風化されずに残った。柱状節理が発達

 

 

同上

 

同上

 

 

粗粒玄武岩の貫入した岩脈は・・・・

 

岩脈

 

粗粒玄武岩の岩脈

 

 

同上  二次鉱物に充填された気孔をもつ。溶岩の気泡にガラス成分が入りメノウなどになる。これらの白いつぶが、仏教でいわれる“舎利石”となる・・

 

 

“鉄石英”  割れ目に入り込んだ熱水から結晶化した石英が、含まれる鉄分によって赤褐色に染まったと・・・・・・

 

 

火山活動による熱水が岩石の割れ目に入り込み、温度と圧力の低下によって

溶けていた元素が結晶となって現れたものと見られる。石英や方解石と見られる・・・・

 

 

この海辺道の海側には、対馬暖流が流れ込んで川のようになっている所がある

 

まるで渓流

 

何時誰が彫ったものか  岩に文字が刻まれている

『激瀾岬水路』ゲキランミサキノスイロとでも彫られているのか・・・

 

 

ここの外海は対馬暖流・津軽暖流の音も聞こえそうな激流となっている

 

 

灯台付近から眺める津軽暖流   竜飛の潮

 

竜飛岬にはいくつかの地理的な基点がある

 

一等水準点のマンホール

 

 

青函トンネル関係の渡海三角点と渡海水準点

 

 

『﨑』と『埼』

 

一般的には「龍飛崎」

 

海上保安庁では、海から見る岸のくまとして「竜飛埼」

 

 

小水力発電所  青函トンネルの湧水を用いた発電

 

 

発電後の海岸への排水

 

 

 

『津軽海峡冬景色』ボタンを押すといきなり大音量で🎶♬「ごらんあれが竜飛岬・・・・・・」

「上野発の・・・」ではない

 

 

1600 万年~ 1200万年前に活動した火山というが

八甲田カルデラの76万年前でさえはるか昔なのに・・・・・

ちょうど日本海が拡大した頃のことであろう

日本海拡大の問題については

「観音開きモデル」と「プルアパートモデル」

で論議が続いているようだ・・・・

海底火山か陸地での火山か

「原形を失った一つの火山体」ということになると

仏ヶ浦や千畳敷や奥薬研や男鹿半島や・・・・・

皆古い兄弟の火山なのか・・・・・・・・・