陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

カルデラの湖水・・・十和田火山2・・・

2017-04-26 14:30:48 | 旅行

十和田湖に遊び

 

『 琅玕(ろうかん)の珠(たま)を溶かしていまだ足らず
なに秘めたるやこの湖のいろ  』


と 九条武子(教育者にして歌人、大正三美人)が詠んでいる。

 

その色はきっと、中湖(なかのうみ)の次のような色であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞰湖台より

 

中湖には十和田湖の最深部(327m)がある

 

「十和田湖の中湖では、深水層の水温が下部で上昇するという変わった現象が以前から観測されている。庄司ら(1985)によると、中湖の湖底水温は約7.5℃で、外湖の深底部に比べて顕著に高い。原因の詳細は明らかではないが、湖底に何らかの熱源が存在するものと考えられている。・・・・・大高ら(1999)」

 

 

また、「現在は閉山しているが、かつて同湖西岸には17世紀中頃に発見された鉛山鉱山と十輪田鉱山があり亜鉛を産出していた。この廃鉱山からの流入水は現在も湖水の亜鉛含有量に影響を与えていると考えられる



深さ、周囲の山の色、水温、流入・湧出する清水、廃鉱の水、空模様、ながめる位置などによるマジックであろう。




外湖(東湖、西湖)の水深は60~100mだ。



東湖の沿岸部には、宇樽部川の沖積地があり水田のある集落がある。


東湖  宇樽部



東湖  子ノ口



東湖 子ノ口



東湖 子ノ口桟橋



東湖  子ノ口



東湖  子ノ口~宇樽部



外湖  七曲



外湖  七曲



【参考】十和田湖の魚介類

人間が魚の放流を開始する以前に生息していた魚介類は、サワガニのみと考えられている。従って、現在生息している魚類の全てが人為放流された物である。記録に残る最初の放流は、1855イワナとされている1960年代に行われた調査では、下記が確認されている。

  • 甲殻類:スジエビ、サワガニ
    • スジエビは、1905年に八郎潟から移植され定着した





西湖の沿岸には、休屋、和井内、大川岱などの集落がある。



西湖  小出



西湖 小出



西湖



西湖 休屋桟橋




西湖 大川岱




西湖 大川岱



西湖  休屋桟橋



【参考】水質浄化・下水処理対策


十和田湖特定環境保全公共下水道

『十和田湖特定環境保全公共下水道は、十和田湖畔の子ノ口地区から秋田県大川岱地区の点在する地区を幹線管渠と秋田県側2箇所、青森県側5箇所の中継ポンプ 場により、宇樽部地区の十和田湖浄化センターで処理し、奥入瀬渓流に沿っている国道102号に放流渠を埋設し奥入瀬川に放流しております。我が国の代表的 な観光地のため、流入量の変動が顕著に現れておりますが、効率的な汚水処理施設と施設等の保守点検に努め、十和田湖の水質を保全しております。』 







平安時代に大噴火 ・・・十和田火山1・・・

2017-04-19 09:01:24 | 旅行

 西暦915年8月(平安時代、延喜15年、1,102年前)に十和田火山の大噴火があったとされる。

平安遺跡発掘の年代指標となっている十和田a火山灰の東北一円への分布や、

毛馬内火砕流につづく火山泥流が大館・鷹巣盆地を泥沼化して、

その層に埋もれた家屋などが、江戸時代から近年にかけて見つかっており、

その建材のひとつが年代測定で西暦912年に伐採されたものと判明していること、

延暦寺「扶桑略記」の延喜15年8月の記事に降灰等に関する記述があること、

などがその証とされている。

 

とにかくこの噴火は、日本の過去2,000年の歴史時代のなかでは最大規模のものであったとされている。

またそれだけに、風化されない鮮やかな火山地形を見せているとともに「十和田湖八ノ太郎・南祖坊伝説」が伝えられてきている。

 

2011年の東日本大震災の後、2014年1月27日に十和田湖地下で地震活動が観測されたことなどから、火山噴火予知連絡会の提言をもとに、八甲田山とともに十和田火山は、2016年12月から気象庁の常時監視・観測対象の活火山に加えられた。

 

この十和田火山の今の景観を見ていこう

 

まずは全貌

気象庁資料              南東上空より

先カルデラ成層火山群

十和田カルデラ

後カルデラ成層火山(五色岩火山)

御倉山溶岩ドーム

中湖カルデラ

 

 

 

 

瞰湖台(かんこだい)から・・・・・

 

中ノ湖(なかのうみ)   左上中山半島、右御倉(おぐら)半島  最深部(327m)中ノ湖クレーター

 

 

同上   左中山半島  中ノ湖に船2隻

 

 

中ノ湖と御倉山溶岩ドーム

 

 

中ノ湖  烏帽子岩 望遠俯瞰

 

 

瞰湖台の左側  中山半島  中ノ湖成層火山と中ノ湖カルデラ

 

 

 

同上  南部降下軽石層・溶結凝灰岩(アグルチネート層) 8,500年前

 

 

 

発荷峠から・・・・・

 

 手前から 西湖(にしのうみ)、中山半島、中湖クレーター、御倉山溶岩ドーム

 

 

 

 手前から 西湖、中山半島

 

 

 

甲岳台から・・・・・

 

 手前から  西湖、中山半島と休屋、中湖、御倉山、十和田カルデラ北東外輪山

 

 

 

湖岸(小出キャンプ場付近)から・・・・

 

 手前から  西湖、中山半島と休屋、御倉山と五色岩、十和田山・戸来岳等

 

 

 

 

七曲から・・・・・・

 手前から     七曲、十和田カルデラの西側外輪山

 

 

 

 右手 御鼻部山ほかカルデラの北側外輪山

 

 

同上

 

 

同上  右 十和田カルデラの北側外輪山御鼻部山(1,011m)

 

 

 

湖岸(子ノ口)から・・・・・

 

御倉山 標高690m    東湖(ひがしのうみ)           水面標高400m

 

 

 

 

湖上から・・・・・・

 

 

中山半島の西湖側  「六方岩」   後カルデラの玄武岩質安山岩溶岩による柱状節理

 

 

 

「見越し」  手前から 西湖、中山半島、御倉山溶岩ドーム、十和田山

 

 

「見越し」  同上

 

 

 

 五色岩   中湖クレーターの火口壁   左上に瞰湖台(かんこだい)

 

 

五色岩  後カルデラ成層火山(五色岩成層火山)の火口壁   赤色酸化した降下火砕堆積物

   

 

 

 

五色岩と御倉山溶岩ドーム 「千丈幕」 柱状節理    中湖最深部

 

 

 

御倉山溶岩ドーム 「千丈幕」 柱状節理

 

 

 

中山﨑(右)と御倉山溶岩ドームの「千丈幕」

 

中湖は327mの水深だが、このクレーター(中湖カルデラ)が出来たのは、5,400年前の爆発的な噴火の時で、

その時、五色岩火山(後カルデラ成層火山・中湖成層火山)の北側が崩壊して、中湖クレーターに十和田湖の水が一気に流れ込んだと考えられている。

 

 

湖の真ん中に顔を出している「御門石(ごもんせき・みかどいし)溶岩ドーム」は、大部分が湖水中にあるため、その形成時期が明確にされていないようだ。

 

また、御倉山溶岩ドームの形成時期については、“ごろた・南部軽石”の噴火と“あわずな・中掫(ちゅうせり)軽石”の噴火との間の7500年前の噴火活動によるとされている。

 

 

昨年12月から気象庁の常時監視・観測対象の活火山に加えられた十和田火山だが、『後カルデラ期を通して中湖火口は主要な給源であり続けており、将来の噴火も中湖火口で起こる可能性が高い。現在の中湖火口は水深320mにある。将来中湖火口で起こり得る噴火のタイプについては、今後詳しい検討が必要である。(2009; 工藤崇)』との指摘があり、これらのことについて関心をはらっていかなければならないであろう。

 

 

【参考】十和田火山の常時観測体制

★ 地震計 発荷峠南、休屋、小坂、宇樽部

★ 空振計 発荷峠南

★ 傾斜計 発荷峠南、御鼻部山、御倉山

★ GNSS(衛星測位システム) 大川岱

★ 監視カメラ(可視) 銀山

 

 

 


八甲田を仰ぐ15・・・・・春のいぶき・・・・

2017-04-05 10:40:14 | 旅行

桜が満開とのニュースも聞こえてくる。

その前線もドンドン北上しているようだが、

今はまだ、青森はフキノトウのせかいだ。

八甲田も、3月~4月に入り、

スノーシューでの樹氷の観賞、

樹林の中のスキー、

雪の回廊の開通へとすすみ、

北国の『春のいぶき』を

ジワリと感ずるこのごろだ。

 

 

田茂萢岳山頂の樹氷

 

 

 

 

同上

 

 

 

 

萱野茶屋

 

 

 

 

 

 

 

萱野茶屋のシナノキ

 

 

 

 

地獄沼

 

 

 

 

同上

 

 

 

 

地獄沼ゲート

 

 

 

 

 

酸ヶ湯

 

 

 

 

八甲田ロープウェー田茂萢岳山頂

 

 

 

 

 

同上  ダイレクトコース   南八甲田

 

 

 

 

同上

 

 

 

 

ダイレクトコース    樹氷   陸奥湾

 

 

 

 

 

ダイレクトコース

 

 

 

 

同上

 

 

 

 

同上  樹氷

 

 

 

 

 

酸ヶ湯 湯坂

 

 

 

 

 

酸ヶ湯  大岳

 

 

 

 

 

田茂萢岳山頂を望む

 

 

 

 

 

馬立場  前岳、赤倉岳、鳴沢台地

 

 

 

 

 

馬立場  前岳

 

 

 

 

 

馬立場  銅像茶屋

 

 

 

 

 

戸来(へらい)岳ほか    十和田の山々

 

 

 

 

 

南八甲田火山群   十和田市より

 

 

 

 

 

南八甲田火山群   十和田市ロマンパーク

 

 

 

 

 

南北八甲田連峰     十和田市より

 

 

 

 

北八甲田火山群      十和田市ロマンパークより

 

 

 

 

 

 

雪の回廊  大岳

 

 

 

 

同    南八甲田

 

 

 

 

同   石倉岳

 

 

 

 

 

同  笠松峠

 

 

 

 

 

同  睡蓮沼入口   ロープを頼りに上り下り

 

 

 

 

 

同   南八甲田

 

 

 

 

 

同  睡蓮沼  石倉岳、硫黄岳、大岳、小岳   アオモリトドマツ

 

 

 

 

 

同 硫黄岳

 

 

 

 

 

同   石倉岳

 

 

 

 

 

同 高田大岳

 

 

 

 

 

同  硫黄岳

 

 

 

 

 

同  高田大岳

 

 

 

 

 

同   硫黄岳、小岳

 

 

 

 

 

同  猿倉付近   赤倉岳

 

 

 

 

 

同  猿倉温泉入口

 

 

 

 

 

同  笠松峠付近  高田大岳

 

 

 

 

 

同  南八甲田

 

 

 

 

 

同   雪の回廊

 

 

 

 

 

同  高田大岳、小岳

 

 

 

 

 

同  石倉岳、硫黄岳、大岳、小岳

 

 

 

 

 

同   大岳

 

 

 

 

 

同   笠松峠   石倉岳

 

 

 

 

 

同  石倉岳

 

 

 

 

 

同   南八甲田

 

 

 

 

 

同 南八甲田  アオモリトドマツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同  大岳

 

 

 

 

 

酸ヶ湯のパーキングエリア    大岳

 

 

 

 

 

酸ヶ湯   大岳

 

 

 

 

 ♬🎶  春は名のみの風の寒さや

       谷のうぐいす歌は思えど・・・・・・・・・♫♪