寒かった最終氷期は一万年前に終わり、
温暖期・ヒプシサーマル期 ( 6,000年前がピーク ) ヘ移行し、
気温は今より2~4℃高く、海面も今より数メートル
高く、「縄文海進」となった。また一方暖流に伴う 多雪の時代となった。
この時 、植生の垂直分布は、今より300~400m高い位置にあったと
推定されているという。
とすると、酸ヶ湯の辺りのブナも、400m高い田茂萢岳の頂上に生育
していたのでは・・・・・・・・・・?
その後、ふたたび寒くなって、現在に至るが、
ブナは寒さに耐えられず山を下りてくる。
そのスペースに、どこかに隠れていた寒さに強いアオモリトドマツ(オオシラビソ)が進出し、
山頂を目指しはじめたのが3,000年前だという。
八甲田山のすがたを、下山する植物、登山する植物たちが、
しのぎ合っている景観だと見れば・・・・・・・・・・
荒川上流 南八甲田の逆川岳~駒ヶ嶺方面を望む
東北大植物園
睡蓮沼から南八甲田方面を望む
睡蓮沼から南八甲田方面を望む
笠松峠近辺
猿倉から 猿倉岳を望む
猿倉付近
地獄峠から猿倉岳を望む
南八甲田地獄峠付近
駒ヶ嶺下から乗鞍岳を望む
睡蓮沼から高田大岳を望む
睡蓮沼から高田大岳を望む
笠松峠付近から石倉岳を望む
石倉岳下
田茂萢岳から大岳を望む
田茂萢岳山頂付近
赤倉岳山腹方面から田茂萢岳を望む
下毛無岱から上毛無岱への斜面を望む
下毛無岱の下から井戸岳を望む
田代平側から井戸岳を望む
田代平側から大岳を遠望
八幡平 源太森~黒谷地
八幡平 黒谷地付近
猿倉~谷地
つがる市出来島海岸の埋没林は、
最終氷期中の28,000年前のもので、
カラマツ属、トウヒ属(エゾマツ、アカエゾマツ、トウヒ)などが主体とされる。
当時は平地も亜寒帯針葉樹林だったようだ。
アオモリトドマツがその中にあったのか・・・・・・?
・・・その後 温暖化し次に寒冷化し今に至る・・・・・・
岩木山には亜高山帯針葉樹林は見られない
その他日本海側の多雪山地でもそれが見られず
ブナ林から上が高山の様相となる『偽高山帯』と呼ばれるようだ。
八甲田山や八幡平でアオモリトドマツ(オオシラビソ)が
亜高山帯針葉樹林としておおいに発展しているわけは・・・・・・?
寒さも暑さもしのぐちからを備えているためであろうか・・・・・?