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陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

錦秋の奥入瀬③・・・凝灰岩壁に懸る滝・・・

2020-11-01 14:29:10 | 旅行

76万年前 八甲田カルデラ形成の時 巨大火砕流が周辺を広く覆い

その熱により 溶結凝灰岩が堆積した

22万年前からは 隣接して十和田カルデラの形成が始まり

出口のない十和田湖の貯水は超莫大な量となり

遂に 子ノ口の部分から 大決壊した

それによって現れたのが 溶結凝灰岩の回廊としての

奥入瀬渓谷であり 両岸の岩壁から

多くの滝が懸ることとなった

と解されている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渓谷の滝を下流から列挙すると

 

『千筋 ちすじ ノ滝』

『雲井 くもい ノ滝』この裏に『双竜 そうりゅう ノ滝』

『白布 しらぬの ノ滝』

『岩菅 いわすげ ノ滝』

『玉簾 たまだれ ノ滝』

『白絹 しらぎぬ ノ滝』

『白糸 しらいと ノ滝』

『不老 ふろう ノ滝』

『双白髪 ともしらが ノ滝』

『姉妹 しまい ノ滝』

『九段 くだん ノ滝』

『銚子大滝 ちょうしおおたき』

『五両 ごりょう ノ滝』

となる


錦秋の奥入瀬②・・・水泡(みなわ)の花・・・

2020-10-31 14:12:46 | 旅行

佐藤春夫の「湖畔の乙女」の歌詞には  “・・・・水泡(みなわ)凝リしか・・・”とあり

「奥入瀬渓谷の賦」のなかでは 『・・水泡(みなわ)は白く花と咲き・・』とある

渓流の道では この“白い花”が延々と続く

でも なぜ水が白くなるのだろう?・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ白くなるのか?  に対するnet上のベストアンサー は次の通り

『 滝や泡には、水だけでなくそこに空気が含まれるからです。 空気が含まれることで水に進入した光の屈折が変わったり、 泡により表面が平面でなくなるために、光は乱反射します。 乱反射した光は、白く見える性質があるので、滝や泡は 白く見えるのです。 同様に、表面で光が乱反射しやすい状態の粉末も白く 見えます。 このため、雪も白く見えますし、本来は無色透明の結晶で ある塩や砂糖も、細かい結晶では白く見えるのです。』

 

 


錦秋の奥入瀬①・・・“うたう水”とともに・・・

2020-10-29 05:34:53 | 旅行

10/27 奥入瀬の紅葉を観る会に参加した。

「石ヶ戸」から「銚子大滝」まで

遠く近くの瀬音とともに

風も無いのに散る葉のなか

ふみしめられた落ち葉の道を歩いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イワナがいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤春夫の歌碑 木製  銚子大滝付近

 

 

この賦の冒頭に『 瀬に鳴り渕に咽びつつ 奥入瀬の水歌ふなり 』という

瀬音とともに 二時間半 ストックをついて踏破した。


田代十文字・・・火山活動探訪への道・・・

2020-10-24 13:07:59 | 旅行

後藤伍長の銅像から 八甲田カルデラ床(田代平)を望む。

この奥に田代十文字交差点がある。

 

外輪山の道(オンコ沢林道)から田代平を望む。

田代十文字はこの奥の端にある。

 

赤の国道394号と 黄の県道が交わるところが田代十文字

 

 

青森県立郷土館資料より

 

田代十文字は 黒森のやや上の田代平の端にある

 

近年 カルデラの東側の地区での 古い火山活動の研究が進んでいるようだ。

 

十文字を十和田市方面へ進むと 間もなく「大中台」に出る

古くからの牧野で パーキングがある。

大中台パーキングから 「黒森」を望む

 

早春  左端が大中台のパーキング 山は石倉山~八幡岳

 

 

大中台の県道から パーキングの方角を望む

山は北八甲田の赤倉岳  放牧牛も・・・・・

 

 

大中台から 黒森(左)と北八甲田の高田大岳、雛岳、赤倉岳を望む

牧野に何らか?の施工・・・・・

 

同上 早春

 

大中台の高みから  左 黒森 右南八甲田の乗鞍岳、猿倉岳

 

 

古い写真  大中台牧野から石倉山牧場、八幡岳牧場を望む

 

大中台から「熊ノ沢川」に沿って下り  集落から望まれる「八幡岳」

 

 

田代十文字の国道394を十和田湖方面へ進むと

雛岳や高田大岳が近くに望まれ

また 黒森のピークも近くに望まれる

 

黒森の山頂

 

谷地湿原の展望デッキから望まれる黒森

 

 

井戸岳から 高田大岳と雛岳の間に望まれた黒森

 

 

十和田市から南・北八甲田火山群とともに八幡岳(右)を望む

三つの火山群に見受けられるか・・・・

 

 

国道4号から 八幡岳を望む

 

十和田市深持方面から八幡岳を望む

 

七戸町から八幡岳を望む

 

北八甲田赤倉岳から八幡岳(右上)を望む

 

八幡岳登山道のやしろ

 

八幡岳山頂から北八甲田火山群を望む

 

田代十文字の国道を七戸方面へ進むと

田代平のへりを周り 石倉山牧場の展望所に至る

石倉山牧場の牛追い込み柵  谷を挟んで大中台  その向こうに黒森

高田大岳の裾  その遠くに南八甲田の赤倉・乗鞍・猿倉岳

 

 

谷地から下ると 湯の台となりゴルフ場がある

ゴルフ場から奥入瀬渓谷の向こうに遠望された古そうな山容

 

 

先日(2020.10.18)の酸ヶ湯付近

 

同上 紅葉狩りフィーバー

 

十和田活火山、北八甲田活火山、八甲田カルデラの火山活動は

その基盤となっている地層等をひろくおおい

基盤が露出しているところは少ないというが

近年それらを踏査し、岩石を化学分析し、放射年代を測定し

新第三紀から第四紀にわたる地史を編む研究が進んでいるようだ。

 

「八甲田カルデラ東方、八幡岳火山群の地質と火山活動史」(工藤崇ら 2019)

によると、八甲田カルデラよりも、南八甲田火山群よりも、沖浦カルデラよりも前の

八幡岳火山群【八幡岳、北股沢、黒森、法量北、熊ノ沢、大中台】(250万年前~140万年前)

の活動があったことが判ったとしている。

 また 月日山、小増沢、市ノ渡、野左掛、高峠のものを

さらに以前のものとしている。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カルデラのおいたち・・・十和田火山5・・・

2020-10-11 14:23:43 | 旅行

10/3   紅葉狩りのフィーバーを避けて

笠松峠(1020m)とほぼ同標高の御鼻部山(1011m)に

やや時雨模様の中 黒石経由で出かけた

 

岩木山展望所 岩木山は見えず

駐車スペースは一台分だが 案内板あり

 

御鼻部山山頂のブナは色づき始め

 

 

御鼻部山展望台

 

十和田湖  湖面標高400m

 

展望台の案内板

 

 

八幡平~岩手山も望まれた

 

 

展望台に掲示されている カルデラ形成史

 

 

 

以下 以前に見た資料や山容等を掲げる

 

 

十和田火山は気象庁の常時観測活火山に指定されており

防災の観点からも

先カルデラの地質等の研究が進展してきているようだ

 

休屋  環境省十和田湖ビジターセンターでの  おいたち展示

 

青森県立郷土館の展示資料より

 

 

湯の台より  戸来岳、大駒ケ岳、三ツ岳、十和田山

 

高森山展望台より   戸来岳、大駒ケ岳、三ツ岳、十和田山

 

 

惣辺牧野から  三ツ岳等を望む

 

宇樽部から 十和田山を望む

 

子ノ口から 宇樽部背後の 高山等を望む

 

同上

 

子ノ口から 御鼻部山(1011m)を望む

 

発荷峠展望台から 御鼻部山と南八甲田を望む

 

 

青橅山下の七曲りから 御鼻部山を望む

 

 

同上

 

 

青橅山下  七曲り

 

奥入瀬渓流 左岸の岩壁 八甲田カルデラ形成時の大火砕流に起因するものか・・・・

 

 

十和田カルデラ形成期の噴出物    青森県立郷土館の資料より

 

子ノ口大決壊    青森県立郷土館の資料より

 

 

十和田市白上の稲荷神社

子ノ口大決壊で運ばれたと見られている大石が裏にある

 

 

運ばれたと見られている巨大な石

 

 

今のカルデラの形成活動が始まったのがおよそ22万年前とされるが

それ以前の火山噴出物の放射年代測定によって

40万年間という長大な火山活動休止期があったことがわかってきたという

(2018 工藤崇 十和田湖周辺地域における前期~中期更新世火山活動史)