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うちのピソの隣にガソリンスタンドがある。
24時間営業、しかも敷地内にコンビニがあって便利なのでいつも利用している。
マドリッドのガソリンスタンドはほとんどがセルフである。
自分であのホース(?)を持ってタンクのフタを開けドク、ドク、ドクと給油する。
一瞬「ええ~~!?」と思ったが、慣れるとなかなかよい。
満タンになれば自動的にストップするし、終わったらレジで自分が給油した場所の番号を言ってお金を払えばよいのだ。
「エンジンオイルの交換はいかがですか~」
とか
「フィルターは~」
とかわずらわしいことを言われずにすむので気に入っている。
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このあいだはすごく混んでいた。
8つある給油メーターのうち7つがふさがっていたので、初めて8番のメーターに車をつけた。
いつものようにホースのコックを握ってもガソリンが出てこない。
壊れてる~と思ってレジに言いに行った。
レジの兄ちゃんが
「エル ヌメロ オチョ ティエネ ケ パガール アンテス。(El numero ocho, tiene que pagar antes. 8番は支払いを先にするんですよ)」
と言った。
「キエレ ジェナール?( ¿Quiere llenar? 満タンにしたいんですか?)」
わかったのはそこまでだった。
「Sí.」
と答えたあと彼が早口で何か言ったがよくわからなかったので結局どうしたらよいのかうろうろしてしまった。
とにかく8番は先払いだというのだからいくらか払おう、とまたレジにならんだ。
このままガソリンを入れられないのは困る。
さっきの兄ちゃんに
「20ユーロ分入れたいの。」
と言うと、いったい何やってんだよこのチーナ(china 中国人女)はよ~、みたいなあきれ顔で、とにかくものすごいスピードでしゃべり始める。
「ペラペラペーラ、ペラペラペラ…」
…ほとんど何言ってんだかわからなかった。
私は口をポカンと開けて兄ちゃんのメガネとイガグリ頭を交互にながめながらお経のような言葉の羅列が通り過ぎるのを待った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/99/2f5bfc48f5295a14fb8a0d6207922009.jpg)
しかしつくづく不思議だ。
どこから見ても外国人じゃん、私。
そんなに早口で普通にしゃべってどうするんだ。
だいたい言葉がわからないからこういうことになってるんだよ。
そこへもってきてさらにややこしいこと言っても状況をさらに悪化させるだけだとなぜわからないのだろう。
他の国と地続きで、しかも最近南米や東欧からの移民が多いスペインに住む人たちの考えは、世界の遠~い果てにある島国日本から来た私たちには理解を超えるのかしら。
たぶん兄ちゃんはこんなことを言っていたのだと思う。たぶん。
「8番はフツー先払いだけど、あんたが満タンにしたいって言うからそのように機械を調整したんだよ。そしたら今度は20ユーロ先に払うって言うじゃん。いったいどうしたいの?どっちなんだよ?」
結局20ユーロを先に払い、20ユーロ分のガソリンを入れることになんとかこぎつけたが、今1ℓ大体1ユーロ弱なので、20ℓちょっとしか入らなかった。
満タンにしたかったんだけどね。
いつになったらスペイン語ぺらぺらになるのかしら。