紫雲山頼朝院十念寺を紹介します。
「南無阿弥陀仏」の名号塔が3基ありました。
徳本名号塔
徳本上人が信州を訪れたのは
文化十三年(1816年)四月一日から八月十二日までです。
県下に多くの徳本名号塔があります。
これは文化十三年五月七日に訪れた時のもので
創立日も同じ日になっています。
2基目は
正道大和上名号塔
寛政年間(1790年代)に十念寺を拠点に布教活動をし
文化二年(1805年)に美作(岡山県)の誕生寺
(法然上人誕生地のお寺)したの住職になった
正道大和上に対して後年に造立したようです。
文政二乙卯年七月佛縁日(1819年)に
弟子の卓道律師が建立しています。
「佛縁日」と彫られているのは初めてです。
3基目
練誉上人名号塔
文政十年(1827年)から十念寺の住職をした上人です。
この間に弘化四年(1847年)の善光寺大地震に遭遇しています。
長野県では過去最大の地震と言われ
犀川の土石流や直下型地震で大きな被害が出ています。
この地域の再建を図った人として建てられたようです。
造立は天保六乙未八月六日(1835年)です。