野良耆の見聞記

いなか暮らしの野良着生活

古びていくものには味わいがある。そこに小さな歴史があるから・・・・・

金毘羅神社の鬼瓦(2)

2019-11-16 | 見上げれば鬼瓦

金毘羅神社です。

鬼瓦のことには触れませんが、

カテゴリーは前回と同じにしました。

今回は本殿に掛けてあった額のことです。

明治天皇の即位の額だと思われます。

二重橋の前を白馬の馬車が通過しています。

富士山と荒波です。

葛飾北斎の構図を木彫で掘り出したような額です。

歌舞伎の公演記録です。

明治三拾八年で若松座と書かれています。

このころは歌舞伎役者が地方で公演をしていたようです。

額が高くまた雨などで風化してよく役者や題目が読めませんが、

「實川正朝」「中村吉十郎」「嵐〇〇」「市川〇〇」などと書かれています。

芸能人物事典(明治~平成の解説)で見ると、

「実川正朝(じつかわしょうちょう)」は、

初代の実川正朝は歌舞伎役者で、嘉永4年生まれで明治40年に亡くなっています。

「中村吉十郎(なかむらきちじゅうろう)」は、

初代の中村吉十郎は俳優で、明治18年生まれで没年は不明。

ただし、4歳で歌舞伎座で初舞台。中村吉右衛門の門人となり吉十郎を名乗った。

俳優になったのは大正になってからだから、

この時は20歳で歌舞伎をしていたと思われます。

本当であればかなりの本格的な歌舞伎が行われたことになります。

 


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