野良耆の見聞記

いなか暮らしの野良着生活

古びていくものには味わいがある。そこに小さな歴史があるから・・・・・

貯水槽横の石仏

2020-06-07 | いろいろな石仏

貯水槽、すなわち防火水槽のことである。

単にそれだけのことであるが、田舎ではちょっと違う。

比較的集落の真ん中にあったり、主要な道路の横に造られている。

この貯水槽も近くに集会所があり主要な村道に面している。

この貯水槽の手前と奥に石仏がある。

手前の石仏は「諏訪大明神」「〇永七年寅五月」と彫られている。

おそらく1854年安政元年と思われる。

その年11月に改元され、それまでは嘉永七年で甲寅であるから。

奥の石仏は

「象頭山(ぞうずさん)大明神」「元治元年甲子八月日」(1864年)

これも2月に文久4年から元治元年に改元されている。

象頭山は香川県の琴平山の隣の山で、

江戸時代は象頭山金毘羅権現として山岳信仰されていたところです。

隣の道標です。頭が折れているのでわかりませんが、

「〇〇道」「富草」「十五年八月」とあります。

「富草」とは阿南町富草のことと思われます。

隣の集落へいくための道標です。

それぞれに歴史をあらわす石造物です。

 

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