
8月2日、東京新聞、夕刊の「紙つぶて」から、とても面白いものを見つけた。
女王の「お気持ち」 ブレイディみかこ
エリザベス女王は公に政治的主張をすることはできない。だが、こっそり自分の
言いたいことを託しているのではないかと言われているアクセサリーがある。
ブローチである。
昨年六月、英議会で政府の施政方針を述べる女王演説を行ったときには、
青い上着に円環状のブローチを着けていたので、
「女王が欧州連合(EU)の旗になっている」とネットで騒がれた。
また、ウィリアム王子の結婚式ではラブノット(縁結び)のデザインの
ブローチを身に着けていて、「粋だね」と評判になった。
その女王が、トランプ米大統領の訪英時に着けていたブローチが
再び話題を呼んだ。訪英初日のブローチは、
オバマ前大統領からのプレゼントだったという。
さらに二日目には、女王の母親が夫のジョージ六世の葬儀で身に着けたブローチを
着け、三日目にはトランプ政権と仲の悪いことで有名なカナダから贈られた
ブローチを着けていた。EU離脱後には英米の関係強化が肝要になるが、
女王がトランプ夫妻と面会した時に着ていたのは、「EUの旗みたい」と
言われたときと同じ青い上着だった。
戴冠六十五年のベテラン女王が、
自分の服装が世界中で解釈され騒がれることを知らないはずがない。
彼女の「お気持ち」は、たぶんファッションの中にある。
(英国在住ライター)
ブレイディみかこさん、この記事、好きです。転載させていただきました。
すぐに載せるつもりが、昨日はリハブ土田の診療日で・・・
やっぱり、少々疲れました。
また、今日も暑い日になりそうですね、函館が羨ましいです(^_-)-☆