ネットで図書館に予約を入れてる……
本が入ると、その旨メールで連絡が来て、取りに行っては2週間借りられる。
外国の推理小説が好きで、片っ端から買って読んでいた頃は、
お小遣いはいつも本代で消えていた。
好きな作家の本は、
その作風が変わらない限り、ズーット追いかけて読んでいたけど、
それが、図書館を利用するようになった15-6年前から変わった。
乱読は更に拍車がかかり、ちょっと興味があると目を通してみる。
趣味の本や雑誌の類を入れると、月に20-30冊位かな…
最初の2-3ページ読んで、
「あぁ、ダメだぁ~、私には合わない」と、合わない本の何と多い事か……
「この作家、好きだったんだけど変っちゃったね~、
今はこの作家、嫌い…」とか……、
作家が変わったのではなく、私が変わっていくのかもしれない。
逆に全然知らない人のを読んで、「この作家の書き方好きだなぁ」と思ったり……
この作家…小川糸さんは「食道かたつむり」のタイトルに惹かれ去年初めて読んだ。
食に関する感性がピンときて、小川糸さんという作家は、記憶に残った。
「喋々喃々」とは、
「小声で親しげに話し合う様子。男女が睦まじく語り合う様子」という意味らしい。
小川糸さんの小説……「食道かたつむり」もおもしろかったけど、これも又面白い。
主人公、栞は谷中で、アンティークのきものを売る「ひめまつ屋」を営む。
舞台はその周辺、根津から湯島、日暮里……
初釜に着ていく着物を探しにきた男性と恋に落ちた栞の
1年間の四季折々の日常と心情のあれこれ……、
正直、男女のその手の話はどうでもいいのだけど、
いきなり、上野桜木の桃林堂が出てきたり……
(ここのは、小鯛焼が好き!可愛くて美味しいお菓子だ)
他にも、鶯谷の香味屋の洋食とか、天婦羅屋は土手の伊勢屋、
豆かんの美味しい甘味処、「梅むら」や懐かしい名前がいっぱい出てくる……
喫茶のアンジェラスは
「アンジェラス」という店名と同じ名前の細長いロールケーキ……暫く食べてないなぁ!
日常のお惣菜の描写も、本当にやっている人だなぁ~と思う。
着物の合わせ方もいい……、
料理の作り方も、それから美味しいと思う、味覚っていうか…
食事処や甘味処……
何故か、こんなに若い人でも分かるんだなぁ~と思うと嬉しくなる。
この若い作家さんの、食べ物や着物に関しての感性……私は好きだ!
