世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

経営のいやらしさ

2023-12-22 | 組織が悪魔になる時

 

📌

ビックモーターズの反社会的な経営が紙面を賑わして、間もないのに、

今度は、ダイハツの会社ぐるみの不正検査が明るみに出た。

全工場の生産停止に追い込まれるほど、結果は重大で、愚かな経営だった。

社会の眼がこのことに気がついて良かった。

 

そこに購買者に対する安全意識はない。

何をもって完成車と思えたのだろう。

購買者に対する生産者の裏切りである。

 

こうした組織内正義が大メイカーで罷り通っていた事に、

全くうんざりする、またも、経営はすまし顔で反社会的になる。

企業経営は、時として安直なその場凌ぎ、言い訳を選ぶのだ。

 

“ごまかし“が、

会社に重大な損害をもたらした数々の先例を知らぬ筈が無いと思われるのにだ。

学習能力がない。大組織には腐敗菌が潜在している、という証明である。

今回の結果は、様々な協力会社にも大きな影響を及ぼしてしまう。

経営とは、時の幹部の社会不正義であっさり破壊されていくものなのか。

 

厳しい生産ノルマだという言い訳だろう。

それを逃げ場にしないのが、経営の知恵ではないのか。

でも、誰かが言い始めた、やり始めた、そして慣行になり、工程は変質されて、

断ち切る事ができてない。幹部の意思も社員の告発も発揮されなかった。

またぞろ経営陣が企業を潰す。

 

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保身

2018-10-08 | 組織が悪魔になる時

📌

高見に居れば、遠くも見えるし俯瞰出来るのが理である。

にも関わらず、今居る場所の維持だけに集中してしまう輩が多い。

眺望の有利を事業の充実に駆使するより、地位の充実に執着している。

大きな組織であるほど、逡巡が横溢し、あげく腐敗する。

 

📌

原点を振り返ることを嫌悪する症状

糊塗することの熱心さが、次の場面を想像する力を著しく削いでいる。

集団におもねる方が楽である。既得への執着心が新しい要素を嫌う。

どんな変化がやってくるのか、感知する器量はすでにない。

既得の権勢の保持以外に関心がない。

 

📌

役人は役所ぐるみで悪さをする。内部告発は決して起こらない。

役人にとって、

属する役所こそ社会であって、役所の外は外国みたいなものだ。

組織の不文律こそ正義であって、

外の評判が悪くても痛痒を感じないのだ。

 

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組織の悪意

2018-03-26 | 組織が悪魔になる時

📌

近頃のニュースをみていると、

企業人や高級官僚の矜持が明らかに疑われる。

役人は悪いことをする、企業はズルいことをする、

そんな世間口にもどってしまう。

 

幾つもの大企業のトップが愚かな決定をし、

隠蔽に終始してきたことが、陸続と明るみに出ている。

技術立国で起こってはならない事態が連発している。

あの一流会社が・・?! 何社もである。

日本社会をがっかりさせている。

ずさんな品質管理、会計の不正、経営計画の失敗、隠蔽、

どれも結果は無残である。

目前の損益に振り回され、

存立を揺るがす損害をもたらしている。

景況が見えても、経営が見えてない。

その手法が不法であっても、社会不正義であっても、

ただただ、糊塗することに注力してきた帰結がこれだ。

賢明さを失ったトップ、

浅はかなごまかしに身を売った結果だ。

 

📌

優れた官僚が、優れて狡猾な指示を出す。

露骨に政権にすり寄る。

高度な組織といっても、

愚かな官僚一人でどうにでも動いてしまう。

そんな構図が見えてしまう。

 

制度と実態の乖離もしくは欺瞞の恥ずべき証明、

全国の行政機関が障害者雇用数の水増し。

 

トップが腐れば、組織内に悪臭が漂う。

人びとは異臭に馴染んでしまう。

 

📌

彼らは揃って、

いずれは次の場面がやってくる事を忘却している。

糊塗は糊塗、知恵ではあるまい。

現場スタッフの方がずっとそのことに敏感だ。

幹部が現場の意見を圧殺して、

挙げ句大組織の評価を失墜させている。

これまでの日本の経済的な成功体験が、

却って日本から懸命さを奪っている。

昨日の産業の雄が、今日はもう荒んでいる。

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肩書き

2018-03-17 | 組織が悪魔になる時

📌

 日本人は、社会の形を作り始める古き時代から、

最も肩書きに拘ってきた民族であると思う。

どの時代の階級社会であっても、

この社会の代表は天皇であり続けている。

民族の歩いてきた歴史の道筋はそこにしかないと信じ続けている。

朝廷の権威がかなり失墜しても、

武家の圧倒的な支配が何百年間続いても、

天皇に取って変わろうとしていない。

ひたすら天皇からの叙任に拘るのである。

叙されて、初めてその立場が公の権威となる肩書きであり続けた。

叙任なしでは、

自他共に武力を持った野合集団としか認識しなかったのだろう。

歴史の長い国の社会形成にあって、そのことに不思議を覚えてしまう。

大陸に見る民族抗争の多発の歴史と比しても、

民族移動が極めて少ない島国で、

なぜそこまで一点の求心が必要だったのだろうか。

日本は、そういう肩書きの誇示が千年を超えて尊重されてきた社会である。

実勢、実力と関わりなく、千年を超えて日本人に染みついている。

 
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組織力の毒性

2017-07-14 | 組織が悪魔になる時

📌

大戦の末期、統帥権に酔っていた軍部は、

最も劣悪な発想に覆われる。

戦況の圧倒的な不利にあって、”玉砕”という終結である。

利のある敗戦を考える強かな知恵や勇気は、生まれようもなかった。

軍人教育の成果は、降伏を選ばす自壊に傾斜する。

未来を捨てて、自壊の一点で思考停止していた。

その果てに、敵側の強烈な火力に向かって、

無数の兵士と民と国土を丸ごと投げ出してしまったのである。

その先に何があるかという想像力は疾に失せていた。

自刃で果てた軍人であろうとも、それは欺瞞に満ちた終章である。

総括しないなら、社会の原理を再生できない。

精神を病んだ人たちが下す判断となんの違いがあっただろうか。

 

📌

問題提起と提案を繰り返し行わないと,組織は劣化する

広角な構え,潤滑法を持っていないと,組織は硬化する。

集中と選択は、むしろ弱点を肥大化する。

現行システムに欠点があっても、人や事業は順化するよう求められる。

 

📌

提案と議論の積み上げ、決定と実行に至るには、

各レベルでそれなりのエネルギーが必要だ。

面倒な作業や説得を避けたい病が潜んでいるからだ。

現状に安住したい上司ほど、組織の動きを遅滞させるものはない。

 

📌

大組織ほど自らの監査能力が衰えやすい。

自浄力を嫌い始める。

錯誤があってもルーティンこそ王道になっている。

新しい事柄を認知させようとする時,まず組織の頑迷さに直面する。

どんな組織にも悪魔が潜んでいる。目覚めさせてはならない

企業悪は、企業利益の背後霊のように存在している。

利益を脅かす事態が発生した場合、社会の利益や公平よりはるかに優先して

会社防衛に取り憑かれ、挙げ句にもっと大きな損害に直面するのである。

 

📌

権勢を得た政権であれば、まもなく国民への説明を軽んじ始める。

強引な調整力と力を見せつけながら、

社会を窒息状態に閉じ込めるのが得意だ。

 

大きな反動がその社会を揺さぶっても、

形を変えて別の管理制度が主導する。

それが社会の進化や成熟であるか、

やはり幻想か、それは次の鳴動でまた問われる。

 
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官僚的な選択

2017-07-13 | 組織が悪魔になる時

 

📌

優秀な官僚は多い。

だがその優秀さは省益追求のためによく発揮される。

 

政治に社会の各層の利害を超越した方策など滅多にないから、

目的と方法を大多数に納得させるのはとても難しい。

どれだけの説得力があるか、社会はこの一点で動いていく。

官僚や事業や情報の動きが連動し、喧伝が活発になる。

例証を組み立て、暗示をかけ、宣伝を利かして幻想に導いていく。

建築技術のようであり、薬の処方のようでもある。

合理性が謳われる裏には、恣意や誘導や利害の偏在も潜んでいる。

 

📌

日本社会にはディベートの土壌がない。

それが官僚の武器になっている。

彼らは近道が好きだ。選択肢を意図的に絞って提案する。

他の選択肢は封殺されている。

執拗な議論を嫌う役人の本質が、提案の前段階に根深くある。

決裁者や決裁機関の責任をぼかすために、

専門委員会の結論というものを用意するのが常套である

 

福島原発の重大な事態はまさしくその結果である。

経済的な効率の前にだれもが黙ってしまった。

疑問を差し挟む者には、

安全神話を喧伝することで対抗したのである。

非常用電源が非常時に作動しなかった。

悲しいほど愚かな想定外である。

経済合理的な原発推進の正義が、

経済的な不正義であることも証明されてしまった。

 

📌

科学者は忖度しないで、

あくまで科学的な見解を述べるべし。

知者の使命である。

御用学者は汚職議員より罪が深い。

 

📌

行政が神経質になること,過敏に反応すること,鈍感なこと,

あるいはそう装っていること、

そこに社会を管理する支配層の発想が見える。

かつての社会保険庁の数々の堕落は,

役人の習性が性悪に向かうことを露呈した。

事業の使命をないがしろにし、怠慢が日常化し

、社会に対し重大な損害を残した。

役所・役人というものが、

いかに無責任にその使命を裏切れるかの見事な例証デアル。

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会社という巣

2017-07-13 | 組織が悪魔になる時

 

📌

会社生活の慌ただしさは、やはり何かを忘れさせる。

まずもって、属する職業の価値観に支配されている。

そこから見える利害だけを使命とするように、

自らを積極的に洗脳する。

彼の関心はその時から制約されたものになる。

日常の正義もそこにあると考える。

懸命に従属する。

 

📌

会社や組織の人間は、

事に当たって人間らしく反応しないことがある。

だから会社員でいられる

 

📌

経営の劣化と隠蔽、職業人の矜恃が薄れている。

みんなで渡れば怖くない・・

集団の中の個人の劣化、今日の社会を蝕んでいる持病。

 

「仕事だから•••」のサディズムもしくは免罪もしくは傲慢。

人は他者から課せられた仕事で、

自分の情緒を殺すことが得意である。

組織はどんどん悪くなるか、進化するかのいずれかだ。

その中間はない。

 

社内価値だけで、生きるな。

 

📌

組織の機能を生かすには・・明快な目標と各部門の連携。

どんな案件も選択の理由と総括を明示しなければならない

分かり易い運営は,得点・失点が明瞭なこと。

会社に設けられる委員会方式は,責任を曖昧にする方式である。

 

事業の組織は大きいほど、運営あって経営無し,

管理あって変革無しという黴の発生がある。

いかなる組織にも,その存立と同時に‘組織防衛因子’が活動し始め、

大事に培養される。悪玉菌か善玉菌か。

 

📌

組織者は,頭のキレより戦略性

研究者は,戦略性より頭のキレ

文芸者は, 頭のキレより前衛性

 

 📌

命令を出すには責任が生じ,命令を出さないにも責任がある

命令と責任は、コインの表と裏である。

 

📌

限定的ヒアリングほど情勢把握を謝らせるものはない。

たった一つの情報から選択は出来ない。

反対,賛成,論評のなかにも選択肢のヒントはある

 

社長は,社内の声に過敏に反応したり、饒舌に反論してはいけない

トップの一方的な発言や方策は、腹背に反感、反発を生む。

 

とにかく言いくるめようとする対話シーンが多すぎないか。

自分の説得力に自信を持ちすぎると、良い指揮官になれない。

 

📌

個人プレーがダメで、組織決定が良いということの誤謬。

積極的発案の人材が出にくい人事システムが横行してないか。

人事配置でミスリードを重ねていないか,

モチベーションを高めるための手だてが間違ってないか、

反芻したほうがイイ。

 📌

持論の修正や調整にいちいちプライドをかけて反発する奴がいるから,

事がこじれるばかりだ。

 

優秀さより,取り組む力の持続

 

📌

収支の帳尻あわせに一喜一憂する経営者に、部下はうんざりする。

いったいどれだけのアイディアを創出したか、計画性をもったか、

投資をしたか、戦略と戦術が実行されたのか。

 

📌

食べ物に限らず、哲学にも、政治にも、経営にも賞味期限がある。

社会の舞台装置は日々変化しているからだ。

限度に近づくと、急速に力が失せていく。

 📌

一過性の業績と、

形や記録として時を超えても触れられる業績とがある。

いま華やかな事は、ほとんどが一過性である。

今日あるものは明日にはない。

時の流れの中で感動したりする、これも一過性である。 

その感動を創り出す人も、感動を受ける人もそれでいいのだ。

それで時は過ぎる。それでいいのだ。

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