世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

ないないづくし

2020-02-10 | 雑々と過って惑う

📌

紅白歌合戦を見たことがない

大河ドラマを見たことがない

「北の国から」を一度も見たことがない。

朝ドラを一度も見たことがない

連休に旅行にでかけたことがない

歌手や歌に嵌ったことがない

フォークソングに浸ったこともない

初詣に行ったことがない

祭りに加わったことも 出かけたこともない

歌舞伎を見たことがない

築地市場に行ったことがない

福袋を買ったことがない

一般参賀に出かけたことがない

注目を引くような栄誉を受けたこともなく

指弾されるような苦い経験もない

 

海はいいな、と思ったことがない

酒がダメで、小料理屋に入ったことがない

プロレスに関心がない

流行りのイベントに関心を持ったことがない

たいがい賑わいから距離を置いたところにいる

ジャージーのトレーナーを着たことがない

そんな自分を不思議に思ったことがない

外国の人にあまり違和感を感じない

新しい街の景観にすぐ飽きる

側でタバコを吸わられても気にならない

 

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ないまぜに駄句る

2020-02-10 | ないまぜに駄句る

 

📌

 

ジイジイと 蝉が揺さぶる 古希の日々 思い起こすな ふるさとの夢

 

秋のごご  風邪に萎えたか  われが背を  陽射しがぬくい  あすは元気さ

 

太陽の  無限の明るさ  めいっぱい  温みぞぬくい  慈愛たっぷり 

 

また歳が 嫌と言っても 76

 

同輩と あと十年は 元気かな 自問し見合う 午後のお茶

 

老いの秋  無駄にはせぬと  思う朝  無為にだらだら  悔いる夕焼け

 

わが肩に トンボ見つけて はしゃぐ孫

     

寒さをも ばねにせんとて  我が老いは  身体に負けて  撥ねるをやめる

 

老いの秋  沁みる夕焼け  抗えぬ  残るとしつき  財布幾ばく

 

浅き夢 またも尿意の お誘いか

 

老いの句に また老いの句を 重ねたり

 

さながらに 減りゆく歳を 無駄にして

 

としとれど 性感だけは 燠火かな

 

おさな子と 映った老け顔 俺かいな

 

さびしさを 陽だまりに座し やわらげる

 

なにせよと どれを問うても 答えなく

 

たわむれて また戯れて 虚しくて

 

齢暮れて 幾たびあるや 大晦日

 

風寒く 昨夜逝ったよ 同窓生

 

世捨て日や 弔いだけに スーツ着て

 

断捨離は 心の掃除と 見つけたり 明日を行く道 教えてくれる

 

白寿まで あたま元気か 傘寿なり

 

胃がん癒え ほかにも故障 あるわいな

 

ステントを 入れるや否や わが心臓

 

なんとまあ 朝立ちありて われ傘寿

 

ひぐらしが 老木不味いと 我に鳴く

 

ともがらの またひとり逝くや 黙る口 朽ちゆく樹ぞ 我ならばなん

 

📌

老いの手が 孫の手を引き サクラ路

 

卒業も 入学もある 桜空

 

老木が 若木に勝る 桜映え

 

枝先に 競い競って 咲くさくら

 

川面にも さぁ映れよと 桜枝

 

あゝ桜 満開までは 愛でられて

 

散り行けば もう忘らるる 桜かな

 

📌

世の中に 排泄物あり ガーシーうんこ 始末に困り 果ては野晒し

 

鏡の中の朝の顔 ここに自分の一生がある

 

80余年 生きた挙句の 春の空

 

春の朝 耳に溶け込む J-pop

 

春来るや 上着を替えて 身の軽さ

 

孫の手の 温み包みて 春散歩

 

幼な子の 散歩の列や 春の声

 

独り身は ご苦労さんと 独り言

 

80歳 そんなに生きた 覚えない

 

歳いって 妙に肩身が 狭くなり

 

若き日の 写真見るたび 甘悲し

 

亡き母の 写真のなかの 笑い声

 

つぶやきは 独り住まいの 迷セリフ

 

春の道 ひとり呟く 草の青

 

金なくて 暇ばかりありて 散歩あり

 

あの人も 老いの身保つ 散歩かな

 

春雨を 拭って遠い 青い空

 

📌

 

あの人に 心配りも ムダと知り

 

老いた身は 心配たっぷり 他はなく

 

あの口も 近ごろすっかり 辛味消え

 

歯医者には 全部覗かれ いじられて

 

幼な兒は よだれ口さえ 清く見え

 

ひぐらしが 元気出せよと 煽り鳴く

 

寝ぼけ顔 今日も暑そな 蝉の声

 

腐り身を 人は往生と 言い換えて

 

縁石に 隙間タンポポ なお愛し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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思考もロボット化

2020-02-09 | 迷想が誘う寸言もどき

📌

人それぞれの価値観を一つにしてしまおうというのは、

思考のロボット化である。

そのメリットは管理者、支配者だけにある。多様化の拒絶である。

社会のそれぞれの価値観を画一にしてしまいたいという欲求が、

社会の底流にある。

 

📌

人間の争いは、動物と比べてものすごく質が悪い。

人は棲み分けを容易に受け入れないからだ。

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順法

2020-02-09 | 法の便宜

 

📌 

法は社会運営の便宜的な手段であって、人の生き方を導くものではない。

法を侵さないというだけでは人としての成熟はない。

法は最低基準であって、高い基準を示したものではない。

法は社会への入り口で、権利や便益や利得を法で守るが、

誤差の出る方程式に過ぎない。

 

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今日の自分は・・

2020-02-09 | 迷想が誘う寸言もどき

📌

誰であれ、今日の自分は昨日より新しい。

歳が古れてもそれはなお変わらない。

「自分にとっての進化かな・・」こう思えることが案外いい。

 

📌

一日を楽しく過ごすのは案外難しい。

それを続けるとなるとさらに難しい。

一日を充実させる事も難しい、没頭し続けることはさらに難しい。

だが、怠慢であり続けることはとても易しい。

 

📌

一過性の業績と、形や記録として時を超えても触れられる業績とがある。

いま華やかな事は、そのほとんどが一過性である。

今日あるものは明日にはない。

時の流れの中で感動したりする、一過性である。

その感動を創り出す人も、感動を受ける人もそれでいいのだ。

それで時は過ぎる。それでいいのだ。

 

📌

幼児の振る舞いを見ていると、小宇宙だ。

その脳細胞が、にょきにょきと神経を伸ばし、きょろきょろと動いて、

別の神経と懸命につながろうとしている。なにかを探し続けている。

そう、繰り返し繰り返し、好奇心と記憶と移り気が入れ替わっている。

 幼児の自己主張は、

「いやだ」と「○○ちゃんも(自分も)・・」の連発から始まる。

人も社会も自己主張は、すべからく拒否と利得で構成されている

 

📌

若い人たちの躍動は素晴らしい。

 

📌

動物は時を知らないだろう。ただただ今を生きる。

人は、時の経過を数字で自覚する。

10年ごとに見直せれば、人生の不足に気づくはずだ。

だが100年生きても、きっと知らないことばかりだ。

 

📌

自分の足りないところを知って焦るのが、凡なるゆえんか。

損得を気にしてしまう人生もある。

脱皮し続ける人生もある。

はっきりと目標を立てるか、背中を押してくれる誰かがあって、向上心は増幅する。

一本道のようでもあり、迷路の旅でもある。

たとえ幅広い活動の人生であっても、それはやはり消滅への一本道に変わりはない。

 

📌

80の日々は、おろおろ旅のよう。

病に揺すられ、感傷に揺すられ、悔悟に揺すられて、

それでも明日はまた何かに出会える、そんな思い、

なるほど生涯は短い、物足りない。

そう、来る日も来る日も、何か宿題を忘れているような、

もやっとした気分に追いかけられている。

 

📌

自分の感じるところを伝える言葉を探すのは難しい。

 存在する言葉が、人の感情の機微を表し得るとは言えない。

 巧みに言葉を絡めて心情の近似値を伝えるだけである。

 詩がそれを救う。

詩は言葉の閉塞からなんとか脱出しようという試みである。

 

📌

 人生って何だ、自問できても自答できない。

たった一回だけ、誰もが知っている冷酷な人生の理を、

熟年期も疾うに去った晩年のある日、沁沁と感じる。

悟りか未練か。悟りなんかあるものか。

深傷を逆撫でするような痛みばかり。そうでない人は達人である。

若さはそんなことに知らんぷりしてばかりだった。

自分の時間をどう使うか、

その大事さにやっぱり気がつかないものだ。

 

📌

地べたばかりを見てきたが、ちかごろよく空を見るようになった。

生きる時間が短くなってきたせいだ。

そして、誠に素朴な疑問ばかりを抱くようになっている。

宇宙って何だろう。

誰も答えてくれなくていい、

ほんとの事は誰にも分かってないんだから。

 

宇宙には一切の愛がない。

 

 
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