世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

会社という巣

2017-07-13 | 組織が悪魔になる時

 

📌

会社生活の慌ただしさは、やはり何かを忘れさせる。

まずもって、属する職業の価値観に支配されている。

そこから見える利害だけを使命とするように、

自らを積極的に洗脳する。

彼の関心はその時から制約されたものになる。

日常の正義もそこにあると考える。

懸命に従属する。

 

📌

会社や組織の人間は、

事に当たって人間らしく反応しないことがある。

だから会社員でいられる

 

📌

経営の劣化と隠蔽、職業人の矜恃が薄れている。

みんなで渡れば怖くない・・

集団の中の個人の劣化、今日の社会を蝕んでいる持病。

 

「仕事だから•••」のサディズムもしくは免罪もしくは傲慢。

人は他者から課せられた仕事で、

自分の情緒を殺すことが得意である。

組織はどんどん悪くなるか、進化するかのいずれかだ。

その中間はない。

 

社内価値だけで、生きるな。

 

📌

組織の機能を生かすには・・明快な目標と各部門の連携。

どんな案件も選択の理由と総括を明示しなければならない

分かり易い運営は,得点・失点が明瞭なこと。

会社に設けられる委員会方式は,責任を曖昧にする方式である。

 

事業の組織は大きいほど、運営あって経営無し,

管理あって変革無しという黴の発生がある。

いかなる組織にも,その存立と同時に‘組織防衛因子’が活動し始め、

大事に培養される。悪玉菌か善玉菌か。

 

📌

組織者は,頭のキレより戦略性

研究者は,戦略性より頭のキレ

文芸者は, 頭のキレより前衛性

 

 📌

命令を出すには責任が生じ,命令を出さないにも責任がある

命令と責任は、コインの表と裏である。

 

📌

限定的ヒアリングほど情勢把握を謝らせるものはない。

たった一つの情報から選択は出来ない。

反対,賛成,論評のなかにも選択肢のヒントはある

 

社長は,社内の声に過敏に反応したり、饒舌に反論してはいけない

トップの一方的な発言や方策は、腹背に反感、反発を生む。

 

とにかく言いくるめようとする対話シーンが多すぎないか。

自分の説得力に自信を持ちすぎると、良い指揮官になれない。

 

📌

個人プレーがダメで、組織決定が良いということの誤謬。

積極的発案の人材が出にくい人事システムが横行してないか。

人事配置でミスリードを重ねていないか,

モチベーションを高めるための手だてが間違ってないか、

反芻したほうがイイ。

 📌

持論の修正や調整にいちいちプライドをかけて反発する奴がいるから,

事がこじれるばかりだ。

 

優秀さより,取り組む力の持続

 

📌

収支の帳尻あわせに一喜一憂する経営者に、部下はうんざりする。

いったいどれだけのアイディアを創出したか、計画性をもったか、

投資をしたか、戦略と戦術が実行されたのか。

 

📌

食べ物に限らず、哲学にも、政治にも、経営にも賞味期限がある。

社会の舞台装置は日々変化しているからだ。

限度に近づくと、急速に力が失せていく。

 📌

一過性の業績と、

形や記録として時を超えても触れられる業績とがある。

いま華やかな事は、ほとんどが一過性である。

今日あるものは明日にはない。

時の流れの中で感動したりする、これも一過性である。 

その感動を創り出す人も、感動を受ける人もそれでいいのだ。

それで時は過ぎる。それでいいのだ。


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