宮古島の海の玄関、平良(ひらら)港です。 平良港は昔「漲水(はりみず)港」と呼ばれ、沖縄本島
や台湾等から客船・商船が入港する文字道りの宮古島の玄関でした。 私が学生の時には「鹿児島→那覇→
宮古→石垣→台湾・基隆」往復の国際フェリーが週2便運航していました。
しかし、現在はフェリーは運航するものの、人は乗せません。 乗船できる定期船は「伊良部島」・
「多良間島」行きの高速艇・フェリーのみです。 つまり沖縄本島から船で宮古入りはできません。
すべては飛行機頼みです。
(フェリー多良間 伊良部行きの船は来ていなかったので省略)
伊良部・多良間行き以外は貨物船も含めて”お仕事船”ばかりです(漁港は港続きにありますが)。
たまたま海上保安庁の巡視船「やえづき」が停泊していたので、スナップ。
この船、100t程度と結構小さいですが、今年2月に竣工・引き渡された最新鋭船だそうです。 小さく
ても前甲板には機関砲が搭載されています。 先島方面は物騒な隣国に対し警戒を怠れないため、今後も
最新鋭船が配備されるでしょう。
次のお仕事船は港湾工事をやっている作業船。 この船はケーソン工事をしています。
「ケーソン(英: caisson)とは、防波堤などの水中構造物として使用され、あるいは地下構造物を構築
する際に用いられるコンクリート製又は鋼製の大型の箱のことです(ウィキペディアより)」 実は平良
港は港湾プロジェクト事業として、大型観光船(豪華客船)が停泊できるように船着き場の新築・改築工
事真っ最中です。 このケーソン工事もおそらく船着き場に関するものと思います。 港が新たに完成し、
豪華客船が接岸したら、宮古島市は昔のようにお客さん達を温かく迎えてくれるでしょう。
最後にコンテナを・・・・・
平成23年3月11日。 私はこの平良港で測量・調査の仕事をしていました。 コンテナの間に入って行ったり
来たり・・・・・・ 午後のある時間に、港湾事務所から「津波警報発令、直ちに作業を中止し、港から至急
出るように! くりかえす・・・・・・・・」
何が起きたのかさっぱりわかりませんでしたが、とにかく指示に従い港から離れて会社に戻りました。
しばらくして会社のテレビをつけると、信じられない光景が目に入りました。 飛び回っていた場所にあった
のと同じ鉄のコンテナがまるで段ボールのように津波に浮き流されていたのです。
”人間の力ではどうにもならない自然の力” ただ場所や運だけですむ問題ではないと感じました。
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