さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

ルノアール~伝統と革新

2010年03月28日 | アート♪
頂いた招待券でルノアールを拝見した。

洋画は全然わからない私にとっては、
ルノアールと聞くと「りんごのほっぺの可愛らしい女性」を描く画家というイメージしか
なかったが、風景や静物、そして彫刻といろいろな作品があった。

第Ⅰ章 ルノアールの旅
第Ⅱ章 身体表現
第Ⅲ章 花と装飾画
第Ⅳ章 ファッションとロココの伝統

のテーマに分けての展示であったが、

作品2「新聞を読む、クロード・モネ」
作品3「アンリオ夫人」
作品6「テオドール・ド・パンヴィルの肖像」
作品27「風景」
作品51「ポール・ムーニエ」
作品52「テレーズ・ベラール」
作品54「縫い物をする若い女」
作品69「水差し」
作品77「野原で花を摘む娘たち」

が好きだった。

油彩の表現方法などわからないので、自分の好きな作品のみ
リストに印をつけたのであるが、作品77や製作年代不明のもの以外は
ほとんどが1870年代の作品ばかりだった。


金王桜

2010年03月27日 | 今様江戸名所図会
能楽堂の帰りに、金王八幡宮によってお参りをした。

ちょうど今日はお祭りで、桜の下で雅楽の演奏をされていた。

長州緋桜という種類のようなので、染井吉野より
一足先に満開を迎えたのであろう。
一重と八重が一枝に混在して咲く珍しい桜だそうで
しばらくながめて探してみたが、よくわからなかった。

能の御稽古

2010年03月27日 | 日記
今日は、娘が謡と仕舞の御稽古に通わせて頂いている先生の
十周年記念大会があった。

娘はまだ御稽古を始めさせていただいたばかりであるが、
連吟と仕舞で舞台に立たせて頂いた。

子どもの頃から本番強く、本人はいたって呑気であるので、
こちらの方がいつもハラハラドキドキ。
おかげさまでなんとか無事に舞えたようで一安心。

今朝も御仕度等で5時半起きで、当人より私の方がすっかり疲れてしまった(笑)

御車返しの桜

2010年03月26日 | 都へ上る
近衛の糸桜を堪能してから、
後水尾帝があまりの美しさに車を戻したと云われる
「御車返しの桜」も拝見。
といってもまだつぼみであるが(笑)

この桜は一重と八重が交って咲くらしい。
後水尾帝ゆかりなら何でもという私、花の咲いていない桜でも愛おしくなる。

ここから始まる♪

2010年03月26日 | 都へ上る
昨年の4月1日から始めたこのブログももうすぐ1年になろうとしている。

初めて書いた日記もこの近衛の糸桜からだった。

今年の桜めぐりもこの糸桜からのスタートとなった。

雨模様の平日の午後だったせいか?
お花見客もちらりほらりであった。


北野をどり

2010年03月26日 | 都へ上る
昨日、約60年ぶりの大改修を終えた上七軒歌舞練場で
初日を迎えた北野をどりを拝見した。

お薄を頂いてから、真新しい客席につくと、
ニュースでも取り上げられていた、堀木エリ子さんの緞帳が迎えてくれた。
継ぎ目のない一枚漉きの和紙が使用されるのは前例のないことだそうで、
上七軒の「五つ団子」と「七宝」をモチーフにされておられるとか。
生成り色の和紙が光に映えてとても素敵だった。

祝儀舞「神曲 北野豊楽」で幕があいた。
こけら落とし公演に相応しい荘厳でおめでたい舞である。

「空山河も美しく
良き友集う喜びに北野七軒栄あれ…」

続いて拝見するのをとても楽しみにしていた「俗曲 十二段返し」
仮名手本忠臣蔵の各段をうつしたもので、

「鶴が岡にはあまたのかぶとえ…」で始まる一段目から
「由良之助はまだこぬか…」の切ない四段目
「詰めよる拍子に早まる切腹え…」の六段目
そして舞妓さんたちも舞台に花をそえる「ここは一力由良さん遊びえ…」の七段目
「はるばる戸無瀬は小浪を引き連れ…」の九段目
「山と川とのかけ声合わすえ…」・「その名も高き芝高輪の泉岳寺…」の十一段・十二段目

上七軒のお家芸と云われるだけあって、大きいお姉さん芸妓さんを筆頭に
それぞれが大変情感あふれる舞台だった。

そして初々しく可愛らしい舞妓さんたちの「清元 四君子」と
最後は桜満開の舞台で「上七軒夜曲」のフィナーレを迎えた。

昨年の北野をどりのDVDを擦り切れるほど楽しんだので
北野をどりを初めて拝見するのにもかかわらず、
「上七軒夜曲」は詞も振りも覚えてしまっていた(笑)

をどりの後、やはり上七軒でおかあさんのお手作りの
春の香り満載の温かいお料理を頂いて、
至福の時を過ごした日帰りの旅であった。