西尾の行政書士  Getting Better  

愛知県西尾市で市街化調整区域の許認可、相続を主な業務とする行政書士事務所と
不動産会社を経営しています。

一般人にはわからないけどこれも現実

2011年11月23日 | 思うこと

100億円--
庶民の私にはどのくらいのものか想像すらできませんが、
世の中には貨幣価値がまるで違う、ハイパーインフレ状態
の方々が存在します。


まずは最近のニュースを賑わせているこちら。

大王製紙前会長逮捕!106億円「すべてカジノに」

東京地検特捜部は22日、カジノの負債の支払いに
充てる目的で子会社4社から計32億円を借り入れ、
損害を与えたとして、会社法の特別背任の疑いで
大王製紙の前会長井川意高(もとたか)容疑者(47)を
逮捕した。関係者によると、逮捕容疑を認めた上で、
使途について「すべてカジノにつぎ込んだ」と供述している。

大王製紙が設置した特別調査委員会の報告では、昨年
5月から今年9月にかけ、7社から計106億8000万円を
振り込ませていた。貸し付けはいずれも無担保で取締役会
の事前決議も経ていなかった。

井川容疑者は創業家の3代目。若くして社長の座を約束され、
周囲からは特別な存在の「お坊ちゃん」。現役で東大に合格。
このころ、政官財の有力者から芸能界まで幅広い人脈を培った。

ギャンブルに湯水のように金を使う派手な私生活は知人の間
では有名。「多い時で月1回、マカオに通い詰め、4カ月連続で
5億ずつ負け込んだことも」(友人)「遊んでいたのはバカラ。
1回の勝負に1000万円賭ける上客だった。

(以上スポニチ 2011年11月23日記事より抜粋)

 

こちらは少し前の記事ですが、思わず読み返してしまった。
追徴課税の是非に対してではありません。
仲介報酬が100億円って…

極真会館・松井章圭館長に30億円追徴課税
 
総合人材サービス会社の旧グッドウィル・グループ
による人材派遣会社の買収を仲介した格闘技団体
「国際空手道連盟極真会館」の松井章圭館長が
東京国税局の税務調査を受け、仲介を巡って
受け取った約100億円の所得の申告方法に誤りが
あったとして、過少申告加算税を含めて約30億円を
追徴課税されていたことがわかった。

関係者によると、松井館長は2006年10月に実施
されたGWGによる人材派遣会社「クリスタル」の買収
の仲介に関与。その際に仲介した投資ファンドに出資
しており、07年に分配金として株式と現金合わせて
約100億円を受け取った。

申告の際には、これらを譲渡所得と申告し、所得税額は
十数億円だった。しかし、東京国税局の税務調査で、
これらは、株や現金を譲り受けたことによる所得ではなく、
仲介の報酬に当たるなどとして税率の高い雑所得と認定
されたという。この買収を巡っては、仲介した投資事業会社
「コリンシアンパートナーズ」元社長の公認会計士らが
東京地検から法人税法違反で起訴され、東京地裁で
有罪判決を言い渡されている。

(以上YOMIURI ONLINE 2011年11月10日 記事より引用)


先日、名古屋駅のトイレで見た光景。
腰のかなり曲がった高齢の女性(80歳超だと思う)が
床にへたりこみながら男性の小便器をブラシで
掃除していました。仕事としてです。

頑張っている人を見ると、いつもは応援したくなるのですが、
このときばかりはさすがに目を覆いたくなりました。
しかし、これが社会の現実です。

カジノの遊行費が106億円のお坊ちゃん、
仲介の報酬が100億円--
市井に生きている人々には分からない世界ですが、
こちらも現実です。