真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

性理題釋~五十五、慈悲の二字

2024-01-08 19:48:30 | 性理題釋

五十五、慈悲の二字

仏家では慈悲を心となすのでありますが『衆生と共に同じく苦しむことを慈となし、又衆生と共に同じく悲しむことを悲となす』のであります。

衆生の苦しみを即ち我が苦しみとなし、衆生の悲しみを我が悲しみとなすのであります。

又『苦を抜き取ることを慈となし、楽を与えることを悲となす』と申されました。

衆生は即仏にして、仏は即ち衆生なりと申されますが、それは衆生が苦海に溺(おぼ)れ沈むのを見て仏様は願を立て以て普くこれを済渡されるのであります。

故に『慈悲を離れて仏なし』と申される理由はここにあるのであります。

続く


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