厳しさの裏返し

今日、入社当時から長年お世話になってきた営業部長が辞められる事を知った。

会議の終わりに、少し涙ながらに最後のお礼を述べた。

笑顔が女性なのだが、ダメなものはダメとハッキリ物を言う方で、

少しキツめの性格である意味まわりからは怖がられていた存在であったかもしれない。

しかし、何よりもビジネスウーマンという言葉が一番しっくりくる位の方で、

特にマナーという点で態度、喋り方、姿勢など、いろんな事を指摘されていたっけ。

・電話越しに「語尾が伸びていてだらしなく聞こえる」
・面談練習で「笑顔がない」「話が長い」「話している時、体が揺れてみっともない」
・座っている時、「姿勢が悪い」

他の皆が思っても話せない事をズバっという（顔は笑っているが本気で）

へこむのだが、だいたいその後にフォローが入って、「勿体ない」というセリフを言ってくれる。

ここまで直接的に会話をしてくれる人はなかなかないのではなかろうか。

別の言葉で言い表すと、その人の悪いところを指摘して、修正する機会を与えてくれる。

その人が成長するきっかけを与えてくれる。一つのわかりやすい人材育成方法なのではなかろうか。

口ベタで人見知りな自分じゃ出来ないなと思う。

しかし、その真理に気づくか気づかないかは人それぞれの思考回路による。

ただ怒られるだけで"ついてねー"と思うのか、"なるほど、次からは気を付けよう"と思うのか。

自分が成長する糧はどこでも転がっている。

それに”気付く”か”気付かない”か。

一人の人として、最後に感謝の意を伝えられたのは本当に良かった。

末永くお元気で。