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11月の花のアルバム ⑥

2023-12-20 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 11月の花のアルバム ⑤ 2023-12-18

 

11月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。11月はやっと秋らしい気候になり、植物・野鳥・昆虫など約230品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として10回に分けて投稿しています。

今回も、10月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

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初夏から秋にかけて白い花を咲かせる南米原産の球根植物です。 日本への渡来は古くて明治時代初期にしたので日本でも馴染みのある植物です。

「ゼフィランサス」や「レインリリー」と呼ばれることもありますが。これらはゼフィランサス属やハブランサス属の総称でもあり、本種だけを差して呼ぶものではありません。


和名の由来は、純白の花を「玉」(真珠などの丸い白い宝石)に、棒状の葉が集まっている様子を「簾」(すだれ)に見立てて名付けられたと言われてます。

<タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科ゼフィランサス属(タマスダレ属)>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

メキシコ原産のキク科の多年草で、根は球根になっています。日本には江戸時代1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれました。

花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹と名づけられています。外国から輸入された花の名前には天竺をよくつけたそうです。

大輪種から、中輪種や小輪種、一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、古くから親しまれてきた春植え球根です。

そのほか、葉色の濃い銅葉系の品種や、木のように大きく育つ品種や、チョコレートの香りのする品種など、ユニークなものもあります。

花形のタイプによって、代表的なデコラティブ咲き、弁先が細長くなるカクタス咲きなど、10数種に分類されます。

花名は名前はスウェーデン植物学者ダール氏の名前にちなんで付けられたものです。また、花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹と名づけられています。

<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
11/14 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本、朝鮮半島、中国、台湾などに分布する多年草で、日当たりのよい草原や岩場の斜面に群生します。日本では主に九州に分布し、対馬で多く見られます。

暖地や平地では灌木のように茂って毎年花を咲かせますが、寒冷地では寒さで枯れてしまうこともあります。春にタネをまくとその年の夏から花を楽しむことができます。

江戸時代の園芸書『花壇綱目』(1681)に記載されており、その頃から栽培されていたようです。花壇や鉢植えの他、切り花としても利用できます。中国では漢方薬の原料として用いられていました。

<ダンギク(段菊) クマツヅラ科カリガネソウ属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

熱帯から温帯に生育するカンナ科の多年草。カリブ諸島、熱帯アメリカ原産ですが、園芸目的で世界各地に移出しています。

園芸種のカンナの原種のひとつです。日本には江戸時代初期に観賞用として渡来しました。

花は黄色~赤色で、カンナより花が小さめです。花後は、棘のある球形の蒴果ができます。種子は数珠やネックレスなどに用いられます。

<ダンドク(檀特) カンナ科カンナ属>
11/14 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種の名前はいくつかの品種の総称で、とても長い期間(5月~11月)開花する多年草(宿根草)です。

本種の名前で流通しているのは、サルビア・グレッギー、サルビア・ミクロフィラ、サルビア・ヤメンシスの3種です。

初夏~秋まで咲き続け、基本種の花色は鮮やかな緋色で非常に目立ちます。葉は軽くもむと甘みのあるフルーツのような香りを放ち、ハーブティーやポプリに利用できます。

<チェリーセージ シソ科アキギリ属>
11/14 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

乾燥した野原や道ばたなどに生え、しばしば群生します。特に砂利道に沿って多く見られる傾向があります。多年草で、何年もかけて根をがっしりと張っていきます。

夏の終わりから秋にかけて、エノコログサを大きくしたようなブラシ状の穂を次から次へと出します。穂の剛毛は紫がかった色をついてるのが普通ですが、ごく稀に緑色のものも見られます。

漢字で書くと力芝。多年草で何年もかけて大株に育ち、がっしりと力強く根を張ることが名前の由来となっています。

<チカラシバ(力芝) イネ科チカラシバ属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

大きく分けて中国の四川~雲南地方原産の中国型とインドのアッサム原産のアッサム型があり、ツバキやサザンカに近い樹木です。

葉は先のとがっただ円形で光沢のある濃緑色でフチに細かめのギザギザがあります。晩秋から冬の初めにかけてツバキのような白い花を咲かせ実を付けて、翌年の秋に熟してタネができます。

葉を加工したものが緑茶やウーロン茶、紅茶になる製茶用の作物として有名ですが、大気汚染にも比較的強く庭木や生垣などにも利用され鉢植えで育てることもできます。

<チャノキ(茶の木) ツバキ科ツバキ属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本州の一部(紀伊半島、広島、島根、山口)、四国及び九州に分布する多年草。日本の固有種であるミカエリソウの変種で、低山の林内に生じ、時に大きな群落を作ります。

開花は9~10月で、茎の上部に伸びる長さ10~20センチの花柄に小花が穂状に密生します。花は長さ1センチほどの筒状で雌雄のシベが突き出します。花後には多数の小さな果実ができます。

正式な和名はオオマルバノテンニンソウで、テンニンソウに比べると大きくて丸い葉を持ちます。「ツクシ」は「筑紫」で九州を、「見返り」は花の美しさに人々が振り返ることを意味します。

<ツクシミカエリソウ(筑紫見返草) シソ科テンニンソウ属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

紅地に白斑の入る、菊のような花型の椿です。 華やかな紅地に白斑が入る菊冬至は、江戸時代から愛でられてきた誠に美しい椿のひとつでもあります。10月中旬~4月上旬頃まで咲きます。

秋より咲く希少な八重咲品種で、寒暖差が大きくなると花色が藤色から紫色っぽくなり椿とは思えないような艶やかな花姿となります。

本種は名付けられた当初は菊が咲き終わる(閉じる)頃に咲き始める椿であることから「菊閉じ」と呼ばれていたそうです。

しかし、いつしか「菊冬至」と呼ばれるようになり、読みも「きくとじ」から「きくとうじ」に変わっています。

<ツバキ・菊冬至 ツバキ科ツバキ属>
11/14 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

インド~中国、台湾、日本原産で、日本では沖縄島北部及び宮古島、奄美大島以南に分布し、常緑樹林下など湿った場所に群生します。

夏にピンク、白色、紫色のトランペット型の花を咲かせます。葉は卵形から槍形です。同属に、トレニアがあります。

希少植物で一般的に流通していませんが、花の美しさから盗掘が後を絶ちません。個体数が減少しており、環境省の絶滅危惧IA類に指定されています。

ツルウリクサ(蔓瓜草) アゼナ科(アゼトウガラシ科)ツルウリクサ属>
11/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

東南アジアを中心として、日本(九州南部、沖縄)、中国、台湾、オーストラリア北部など広い範囲に分布するランの仲間で、山野草として広く親しまれているエビネの一種です。

主な開花期は夏~秋で、茂らせた葉の間から花茎を最長80cmほどに伸ばし、その先端に30輪前後の花を密に付けます。

花色は白~黄色がかった象牙色、中心に黄~赤色の突起があります。花の大きさは径3~4cm、花びらの一部が「大」の字形になります。

ちなみに、この突起の色を丹頂鶴の頭に見立て、本種の名前が付けられました。

<ツルラン(鶴蘭) ラン科エビネ属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

原産地は日本で、本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する毎年花を咲かせる多年草です。

秋から冬に地際から長く花茎を伸ばして、キクに似た一重の黄色い花をまとめて咲かせます。長い軸を持った葉っぱはフキに似ており、その表面はワックスを塗ったような光沢があります。

「ツヤのあるフキ(蕗)→ツヤブキ」が転じて「ツワブキ」となったと言われます。冬から春にかけて、若葉をつみとって塩ゆでにすると美味しいようです。

<ツワブキ「石蕗」 キク科ツワブキ属>
11/8 東邦大学薬用植物園

 

 

 

 

 

南アフリカ原産のシソ科の多年草(亜低木)。原産地での草丈は3m以上にも及ぶそうです。

花期は夏場を通して長く、枝先の葉腋から短い花柄の先に濃青紫色で唇形花をつけます。花径は2㎝前後程度です。

属名は、南アフリカの植物調査隊への支援者だったオランダのティネアファミリーへの献名。種小名は本種の発見地である南アフリカのバルバータ山の名に因んでいます。

<ティネア・バルバータ シソ科ティネア属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


ヒマラヤ山系(インド・ネパール)原産のラン科の多年草。ヒマラヤ山系の降雨林帯の樹木に着生している野生ランです。

10~11月頃に長い花茎を下垂させます。花色は白色ですが、下唇弁はクリーム色状となります。花径は1~2㎝程度で下向きに開花し、とにかく花数が多いことが本種の特徴でもあります。

<デンドロビウム・デヌダンス ラン科セッコク属(デンドロビウム属)>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


大航海時代、コロンブスがアメリカ大陸からスペインに持ち帰ったことで世界中に広まり、香辛料として使われています。

辛みのある種類と辛みがない甘み種があり、一般的には辛み種を指します。日本での主流はタカノツメです。和名唐(中国)から伝わった辛子(辛いたね)の意味です。

メキシコ原産の「ハバネロ」やタイ原産の「プリッキーヌ」、ペルー原産の「アヒ・リモ」など世界各国に様々な品種があります。「島とうがらし」は沖縄原産の小型トウガラシで、泡盛に漬けた「こーれーぐーす」は沖縄料理に欠かせないものとなっています。

トウガラシ(唐辛子) ナス科トウガラシ属>
11/8 東邦大学薬用植物園

 

 

 

 

 

緑や紫、クリーム色から赤や黄、オレンジ色に変化するカラフルな果実を主に観賞しますが、紫や斑入りの葉をもつ品種もあり、果実とあわせて、観賞期間がとても長い植物です。

最も多く栽培されているアンヌム種は、2000年以上前から栽培され、コロンブスがスペインに伝えたことでも知られており、日本でも1500年代には栽培が始まったとされています。

食用、観賞用を問わず、日本で栽培されるトウガラシのほとんどは、このアンヌム種を改良したものですが、花色が少し緑がかったシネンセ種や、花が紫色のプベスケンス種などが交配されて、多様な品種が流通しています。

<トウガラシ(観賞用) ナス科トウガラシ属>
11/14 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

観賞用トウガラシの園芸品種です。ピンクや黄色といったかわいい花とは違う、まるで黒真珠のような輝きを放つ、丸くてきれいな実の、ラグジュアリー感満載の花と言えます。

黒真珠のような輝きを放つ黒とも紺ともいえないきれいな実が、時間が経つにつれて対照的な赤い実に変化していく様がとても魅力的です。

<トウガラシ・ブラックパール ナス科トウガラシ属>
11/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

日本原産の落葉性の低木~小高木です。主な開花期は3月下旬~4月、葉が出る前に枝からぶら下がるように黄色い花を咲かせます。

早春から明るい黄色の花を咲かせ、レンギョウやマンサクと同様、江戸時代から庭木や盆栽、切り花として親しまれてきました。 

花の後は鮮やかな黄金色の葉が出てきますが、丸みを帯びたハート形がとても愛らしく、葉の紅葉は、黄金色が次第に黄色からオレンジへと色づき、華やかに冬へと向かいます。

高知(土佐)の蛇紋岩地に野生のものが多く見られるため、この名前があります。

<トサミズキ(土佐水木) マンサク科トサミズキ属>
11/14 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

東南アジアに広く分布し、ミャンマーからタイ、ラオス、マレー半島、スマトラから知られます。低山帯の渓流沿いの樹上から日当たりのよい岩場などに生育します。

常緑性多年生の着生植物で、洋ランとして栽培されることもありますが、コチョウランの交配親として重視されます。

花茎は茎の側面から出て、ほぼ直立して伸び、花はこの茎の先端に近い方に10-20花をつけ、下の花から順に咲きます。開花期は秋から冬で、花は径が2-4cm、全体に鮮桃紅色です。

<ドリティス・プルケリマ ラン科ドリティス属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
11/14 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

アフリカ、マダガスカルに200種類以上が分布する常緑性の低木です。花の咲く時期は品種により差がありますが、だいたいが晩秋~春です。

花色はピンク、赤、白、紫などがあり小さな花がたくさん集まって直径20cmほどのボール状になり、満開の時は非常にボリュームと存在感を見せてくれます。

日本ではピンク色の花を咲かせるウォリキーや、白に近い淡いピンク色のバージェッシアエ(ブルゲシアエ)などが出回っています。

<ドンベア アオギリ科ドンベア属>
11/1 京成バラ園

 

 

 

 

 

中国の中南部を原産地とし、江戸時代に種子から蝋を採る有用樹として長崎に渡来したものが、後に街路や公園に使われるようになりました。

新緑、紅葉、そして寂しい冬の街路を彩る風変わりな果実など、年間を通じて観賞価値が高い樹木です。開花は5~7月で、枝先に黄緑色をした小花が、長さ5~15センチの穂状に連なって咲きます。

秋に熟す果実は黒褐色の殻(種皮)に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような三つの種子が飛び出します。

<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属>
11/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

野原や林の縁など、里山の環境にたくさん生えている多年草です。春の新芽が身近な山菜として親しまれているほど、ありふれた草ですが、開発の進んだ平地ではめっきり少なくなってしまいました。

初夏から秋にかけ、葉のわきから柄を出し、柄の先に赤紫色の花が数個ずつ穂になって咲きます。結実率はあまりよくありませんが、花後は細長い豆のさやができます。

成熟すると音を立てて弾け、中のタネを飛ばします。葉がナンテンに、花がハギに似ることから名付けられました。

<ナンテンハギ(南天萩) マメ科ソラマメ属>
11/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北海道から九州までの広い範囲に分布するニシキギ科の落葉樹。山地や丘陵だけでなく、人家に近い林の中にも自生します、庭木として庭園や公園にも植栽されています。

本種はスズランノキ、ニッサボクと並ぶ世界三大紅葉樹の一つとされ、日本庭園では名脇役となっています。紅葉の美しさを「錦」のような織物に例えてと名付けられ、錦木紅葉とも呼ばれます。

葉は長さ2~7センチの楕円形で先端が尖り、縁には細かなギザギザがあります。両面とも無毛。基部はクサビ形で短い柄があります。春の新葉は山菜として食べられます。

秋にできる果実は長さ8ミリほどで、10~11月頃に熟すと自然に破裂し、中からオレンジ色の仮種皮に包まれた種子一粒が顔を出します。

<ニシキギ(錦木) ニシキギ科ニシキギ属>
11/15 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「11月の花のアルバム⑥」25品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「11月の花のアルバム ⑦」に続きます。