今年は酷暑の夏と短い秋で、紅葉を見るのを諦めていた私です。でも、ブログを巡回すると、ブロ友さんの投稿に目を見張るような美しい紅葉を目にします。
遅まきながら、12月8日にブロ友さんから教えていただいた「本土寺」と「東漸寺」に紅葉を見に行ってきました。
紅葉
今回は私の記録として、本土寺と東漸寺を2回に分けて投稿します。私の写真はブロ友さんのように、目を見張るような美しい紅葉写真ではなく拙い写真です。さらっと眺めていただけると嬉しいです。
千葉県松戸市にある本土寺(ほんどじ)は、日蓮宗の本山で、山号は長谷山本土寺(ちょうこくざんほんどじ)です。松戸市内屈指の花の名所で、別名「あじさい寺」として名高い日蓮宗の名刹です。
<本堂>
文永6年(1269年)、日蓮に帰依した蔭山土佐守が「小金の狩野の松原」の地に法華堂を建てたのが本土寺の起源といわれます。
境内に入ると高さ約18mの五重塔が印象的です。初夏に約50,000株のあじさいが境内を埋め尽くす光景はまさに圧巻です。
<五重塔>
五重塔とあじさいの共演が美しく、花菖蒲とともに名所として知られています。
<五重塔>
五重塔は平成三年に、日像菩薩六百五十遠忌記念として建立されました。高さ18m、中にインドのネール首相より贈られた真仏舎利の一粒を納め、千体佛と共に祀られてます。
秋になると約1000本のモミジが境内を彩り、赤色に染まる境内はより一層風情豊かな彩りになります。
そのほか、梅や木蓮、コブシや藤、曼珠沙華などの花も見ることができ、年間を通して多くの参拝者が訪れます。
<本堂>
本堂はもともとは祖師堂でしたが、明治十五年宗祖六百遠忌に場所を移し本堂とし、昭和五十二年宗祖七百遠忌に時に五間四面の拡大改造され今日に至ります。
<本堂>
本土寺の「本土」とは法華経壽量品に説かれる「我此土(わがこのど)」つまり、久遠実成の本仏であるお釈迦様がお住まいになる国土を意味しています。
また本土寺の草木・花々は、仏土を鮮やかに彩る「宝樹」であり、お釈迦様だけでなく我々衆生をも「心の安らぎ」へ導くという祈りが込められています。
鐘楼は二間四面、茅葺。梵鐘は建治四年(1278)の鋳造銘があり、千葉県下第二の古鐘です。昭和五十二年に国重要文化財に指定され、実物は宝物殿の中に保管されています。
<鐘楼>
境内には、日像聖人をお祀りする像師堂の側らに「乳出のご霊水 日像菩薩誕生水の井戸」が遺されおり、安産・子育てに霊験があると伝えられています。
宝物殿は間口三間、奥行四間。以前は三坪程の土蔵であったのを、宗祖六百五十遠忌の時に日真上人が発願し、 昭和五年に建造されました。
<宝物殿>
宝物殿には当山の霊宝、什物、古文書など収められ、代表的なものとして宗祖真筆加判の御本尊、宗祖御真筆諸人御返事等御書、梵鐘など収められています。
長々と「本土寺(ほんどじ)の紅葉」をご覧いただきありがとうございました。次回「東漸寺(とうぜんじ)の紅葉」に続きます。