Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

3月の花のアルバム ②

2023-04-20 | みんなの花図鑑
先回の続きです。 ⇒ 3月の花のアルバム ① 2023-04-17

今回も、3月の花のアルバム ①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




オーストラリアからパプアニューギニアにかけて分布しているヤマモガシ科の常緑低木です。



小さな花がたくさん集まって、一つの花のように見えます。花弁のように見えるのは総苞で花弁はないそうです。



花姿がクモを連想させるような形をしていているので、別名は「スパイダーフラワー」とも呼ばれます。


<グレビレア・ロビンゴードン ヤマモガシ科グレビレア属>
3/29 あけぼの山農業公園




一般的に知られているチューリップとは違い、野生種やそれに近いもののことを言います。「ミニチューリップ」、「ワイルドチューリップ」と呼ばれることもあります。



最近は種類もとても増えて、園芸種だけでも100以上の種類があります。



一般的なチューリップとの大きな違いは、地植えにすると2~3年は植えっぱなしでも花が開花するのが特徴です。

<ゲンシュチューリップ(原種チューリップ:鬱金香) ユリ科チューリップ属>
3/29 あけぼの山農業公園



日本固有種で、サクラ(桜)の落葉中高木です。富山県の天然記念物とされ富山県城端町に自生地があります。



大木となり花は葉が出る前に咲きます。淡紅色の花弁はエドヒガンより大きいです。開花は3月中旬~4月下旬です。



<コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜) バラ科サクラ属>
3/29 手賀沼親水公園




北海道から九州まで日本全国の山林や日の当たる原野に自生するモクレン科の落葉広葉樹です。早春に白い花を咲かせ、春の訪れを告げる代表的な里山の花木です。



名前の由来はゴツゴツした果実の形が握り拳に似ることによりますが、むしろ蕾の方が拳に似ており、蕾を名前の由来とする説もあります。



<コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属> 3/14 柏の葉公園




朝鮮半島及び中国を原産とするミズキ科の落葉樹です。春に咲く黄色い花や、秋にできる赤い果実を観賞するため、江戸時代から庭木として各地に植栽されています。



花は黄色い小花が30個ほど集まり、直径2~3cmほどの小さな花房(散形花序)をつくって開花します。



<サンシュユ(山茱萸) ミズキ科ミズキ属> 3/14 柏の葉公園




日本の固有種で、岐阜県、愛知県、三重県のごく限られた地域の低地・低湿地にしか自生していません。2006-2007年発表のレッドリスト第2次見直しの結果、準絶滅危惧種に指定されています。



花は美しく、3月から4月の春の開花時期には、ピンク色や白色に紅色をおびた、花弁の多い花が目をひきます。



同じモクレン科のコブシやタムシバと比較して、花被弁が9-25枚と多いのが特徴です。

<シデコブシ モクレン科モクレン属> 3/14 柏の葉公園




中国中部を原産とするマンサク科の落葉樹で、マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。



開花期は1~3月で、他の花木に先駆けて「まず咲く」ことを語源とするマンサクよりも、さらに早く咲きます。



<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属> 3/8 あけぼの山農業公園




早春に黄色い四弁花を咲かせる中国原産のシソ目モクセイ科の落葉低木です。



レンギョウには幾つか種類があり、代表品種にはこの他にチョウセンレンギョウ、レンギョウがあります。



<シナレンギョウ(支那連翹) モクセイ科レンギョウ属> 3/14 柏の葉公園




中国が原産とされ、日本にも古くから帰化していました。人里近くの森などやや湿った薄暗い場所に自生し、根茎を伸ばして広がります。



アヤメによく似た白い花を咲かせます。すらっとした姿の葉が魅力で、冬でも枯れない丈夫な性質をしています。



<シャガ(著莪) アヤメ科アヤメ属> 3/29 あけぼの山農業公園




別名スノーポピーとも呼ばれる、中国東部原産の耐寒性多年草で、中国東部の山地に自生しているケシ科の植物です。



春に長い花茎を伸ばして4弁の白い花を咲かせます。花茎5cmほどの花の中心部に黄色の雄しべをつけている姿はケシを想起させます。



<シラユキゲシ(白雪芥子)  ケシ科エオメコン属> 3/29 あけぼの山農業公園




北半球と南アフリカにおよそ200~300種が分布します。一年で枯れる一年草、毎年咲く多年草、大きく生長して低木状になるものなど、種によって形態は様々です。



その中で主に草花として園芸で親しまれているのはムシトリナデシコとフクロナデシコの2種です。



いずれも春から初夏に書けてサクラソウに似た可愛らしい花を咲かせます。

<シレネ ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)> 3/15 あけぼの山農業公園




1912年に日本からアメリカのワシントンDCに寄贈された「ソメイヨシノ」と、別種の桜がアメリカで交雑してできた実生の桜に米名「akebono」という品種があります。



これを逆輸入して日本の神代植物園で接ぎ木して育てたうちのひとつが、「akebono」と異なった特徴をもっていました。



「ソメイヨシノ」より木が少し小さく、開花が1~2日早く、ピンク色が少し濃い色をしています。花により濃淡があり、花色が自然なグラデーションになるのも特徴です。

<ジンダイアケボノ(神代曙) バラ科サクラ属> 3/29 あけぼの山農業公園




原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。



香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、夏のクチナシ、秋のキンモクセイを合わせて三大香木と称されます。



<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属>
3/15 あけぼの山農業公園




地中海沿岸原産の多年草(一年草)です。小花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂る姿が何とも愛らしい植物です。



控えめで愛らしい花で、ピンク、白、紫、オレンジと様々な色があり、自分の好みや庭、プランターの雰囲気に合わせて選ぶことができます。



<スイートアリッサム(庭薺:ニワナズナ) アブラナ科ニワナズナ属(ロブラリア属)>
3/14 柏の葉公園




水仙に似た葉を持ち、3月~4月に鈴蘭のようなベル形の花を下向きに咲かせる球根植物です。



白い花弁の先端は小さく6つに裂けていて、その先端一つ一つに、緑色のドット模様が付いているのが特徴的です。



葉が水仙に似ていて、花が鈴蘭に似ていることから鈴蘭水仙とも呼ばれています。

<スノーフレーク(鈴蘭水仙) ヒガンバナ科スノーフレーク属(レウコユム属)>
3/31 小貝川ふれあい公園




明治期にヨーロッパから入ってきた外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。これは季節と関係なく花をつけるため繁殖力が強く、野原で見られるタンポポの多くはこの花です。



別名「食用タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。



<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 3/22 大堀川畔




日本には北海道から沖縄に至るまで全国の野山に自生していて、ワラビと並び山菜として古くから親しまれてきた食材です。



幼葉を渦巻状に巻いた状態で伸びてきます。この幼葉がワタ状の繊維で覆われているのが大きな特徴です。



成長するにしたがいこの綿毛が落ち、青い葉が広がり始めます。食用とするのは、この綿毛が残っている若い芽です。

<ゼンマイ ゼンマイ科ゼンマイ属> 3/29 あけぼの山農業公園




江戸時代後期に「エドヒガンザクラ」と「オオシマザクラ」が交雑してできた園芸品種です。



日本には200種以上の桜の品種がありますが、桜の名所と呼ばれる場所に植えられている桜のほとんどがこの桜です。



ただ桜といえば、それはこの桜を指すくらい、日本人には馴染みの深い桜です。傘のように広がった枝先に葉が出るより前に花が咲きます。



しかも木が若いうちからよく花を咲かせるので、戦後に好んで公共施設に植えられました。



単一品種が大量に植えられたので、春になると一斉に花開き、日本の春を代表する景色をつくってきたのが、この桜です。

<ソメイヨシノ(染井吉野) バラ科サクラ属>




花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。これまでに数えられないほどの品種が誕生しています。



現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。



品種は、開花期の早生、中生、晩生そして原種の4つに大別され、さらに来歴、花形と草姿などによって15系統に分類されています。





<チューリップ(鬱金香:うこんこう) ユリ科チューリップ属>
3/29 あけぼの山農業公園




常緑多年草のつる性植物で、株元から多数の茎をのばして生長します。3月~5月頃に咲く淡い紫色の花は筒状で花びらが五つに分かれています。



一斉に咲くわけではなく、長い期間次から次へと花が咲きます。性質は非常に強健で、寒さや乾燥にも耐え、半日陰でもよく育ち、繁殖も株分けで容易にできます。



この花を身に付けると繁栄と幸福をもたらしてくれる、という古くからの言い伝えがあるそうです。

<ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属>
3/14 柏の葉公園


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「3月の花のアルバム ③」に続きます。