
今回も、8月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
英国で大山桜(オオヤマザクラ)と小彼岸桜(コヒガンザクラ)の交配により育成された品種です。英国での開花期は春とされていますが、日本では環境条件によるものか、秋は9~11月頃開花する二季咲きとなっています。
十月桜に比べ花が大輪で花色もやや濃色の美しい品種です。花は淡紅色の大輪で半八重咲きで、特に春先は濃く美しい花を咲かせます。花弁は10~15枚くらいのハート形です。
<アーコレード バラ科サクラ属>
9/26 あけぼの山農業公園
黒白のごまだら模様で、後翅に赤班列がある大きなタテハチョウ。雑木林の上空や周辺を、時々滑空しながら飛びます。
もともとは奄美諸島のみで見られたものですが、近年、中国から持ち込まれたと思われる別亜種が、関東や、東北・近畿の一部で繁殖し、分布を広げています。
<アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑) チョウ目タテハチョウ科コムラサキ亜科>
9/26 柏の葉公園
日本の山野に自生するシソ科の多年草です。サルビアやセージの仲間で、細く長く伸びた茎にサルビア特有の唇形の花を穂状に咲かせます。
名前の由来は諸説ありますが、古くは集合した軍隊を「屯(タムラ)」や「党(タムラ)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をこのように名付けたのではないかという説があります。
<アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科アキギリ属>
9/26 あけぼの山農業公園
アザミに似たつつましく、ポンポンのようなかわいい花を房状に咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。
高性種と矮性種がありますが、ポット苗でよく出回っているのは矮性種の方です。高性種は切花に用いられます。
和名のカッコウアザミは、葉がシソ科のカッコウ、花がアザミに似ていることからきています。
<アゲラタム(郭公薊) キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
9/27 アンデルセン公園
日本で古くから親しまれている草花ですが、日本原産の植物ではなく、奈良時代に中国から渡来し、薬草として用いられたのが始まりです。
菊や花菖蒲などとともに古くから庶民の間で親しまれ栽培されてきた花です。特に、江戸時代になって青色以外に白、紫、紅色などの色変わりが増えて観賞用の栽培が広まったそうです。
<アサガオ(朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/27 アンデルセン公園
野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布する常緑、または落葉の低木で、日本には4種が自生しています。
19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。耐寒性が強く、強健でとても育てやすい樹木です。庭はもちろん公園や、公道の脇など多くの場所に植えられています。
花は春から咲き始め、秋まで咲き続ける四季咲きです。真冬以外はほとんど花を望めると言っても過言ではありません。
別名のツクバネウツギは漢字では「衝羽根空木」と書きますが、これはウツギに似た姿で、プロペラのように広がる5枚の萼が花後も残り、羽根つきの羽根のように見えることに由来しています。
<アベリア(花園衝羽根空木) スイカズラ科アベリア属(ツクバネウツギ属)>
9/13 北柏ふるさと公園
メキシコや中央アメリカを原産とするシソ科のハーブです。夏から秋にかけて「紫」や「白」の花が咲き、主に観賞用のハーブとして親しまれています。
花に見えるベルベットのような肌触りの部分はガクで、花はガクから突き出すように咲き、色は白や紫、ピンクなどがあります。
学名はサルビア・レウカンサですが、本種の名前で流通しています。また、メキシカンセージという流通名でも知られています。
<アメジストセージ(メキシカンセージ)シソ科アキギリ属>
9/13 あけぼの山農業公園
本種には種類がいろいろあり、どれもよく似ていて分類が難しいと言われています。日本だけでも600種類もの品種が存在しているようです。私も今回投稿したものの品種は判断ができません。
よく見かけるものに、ノアザミ(野薊)、アメリカオニアザミ(アメリカ鬼薊)などがあります。ノアザミは春に咲き、それ以外は夏から秋に咲きます。
名前の由来には諸説ありますが、「アザム」の言葉には「驚きあきれる」とか「興ざめする」の意味があり、花が美しいので手折ろうとするとトゲにさされて痛いので、「驚きあきれ、興ざめする」ということからこの名前がついたという説もあります。
<アザミ(薊) キク科アザミ属>
9/26 あけぼの山農業公園
宮城県及び石川県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するブナ科の常緑樹。いわゆるドングリがなる木の代表的な樹種です。
カシの仲間では最も広い範囲に分布すしますが、温暖な場所を好むため西日本により多く、関東地方でカシの木といえばシラカシを示すことが多いようです。
シラカシと比べると本種の葉は幅広で卵型に近く、緑色が濃い。また、シラカシは葉の縁すべてがギザギザ(鋸歯)であるのに対して、本種は葉の先端付近のみにギザギザがあります。
<アラカシ(粗樫) ブナ科コナラ属>
9/26 あけぼの山農業公園
北米原産の帰化植物で、高さ1m程になる多年草です。路傍や造成地などの荒れ地に生育し、次第に増えています。9月頃から長さ6~9mmの美しい紫色の花を咲かせます。
豆果の表面に短い鉤(かぎ)型の毛が密生していて、熟すとよく衣服などにくっつく、いわゆる「ひっつき虫」の一種です。これは動物の毛などに付いて種子を広く散布する役目を担っています。
和名の意味は「荒れ地に生えるヌスビトハギ」で、日本在来のヌスビトハギと同属で、よく似ているからです。
<アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) マメ科ヌスビトハギ属>
9/26 柏の葉公園
メキシコからアルゼンチンにかけて発生する約30種の属で、オオバコ科に分類されます。それらは主に乾燥および半乾燥の生息地で発生する草本植物です。
開花時期は主に夏を中心として初夏~秋、茎の上部、葉の付け根に次々とつぼみを付けます。花色は白、紫、ピンク、紫がかったブルーなどで、白と紫のツートンカラーになるものなどもあります。
エンジェルラベンダーの商品名で流通しているものもありますが、ラベンダーの仲間ではありません。
<アンゲロニア オオバコ科アンゲロニア属>
9/27 アンデルセン公園
アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。
日本ではアフリカホウセンカの名前で呼ばれる一年草です。初夏から秋まで長い期間、赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。
19世紀にヨーロッパに渡り、オランダを中心にヨーロッパ、アメリカなどで品種改良が進んで、園芸品種として人気が高まりました。現在では、その品種は2,000を超すといわれています。
<インパチェンス(アフリカ鳳仙花) ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>
9/27 アンデルセン公園
ブラジル原産で、濃緑色の葉に白の横縞が入り、成長時の高さは約60cmとなります。花は紫色で数日でしおれますが、苞(ホウ)は鮮やかなピンクで長く楽しめます。
エクメア属の中で、シマサンゴアナナスという和名のつけられている代表品種です。
<エクメア・ファスキアタ(縞珊瑚鳳梨) パイナップル科サンゴアナナス属>
9/13 あけぼの山農業公園
世界の温帯から暖帯にかけて広く分布する一年草で、荒れ地や路傍、畑などに生育しています。
縄文の時代から人の主食である「粟(あわ)」の原種であるとされています。キツネの尻尾のような、独特の円柱状の花穂(果穂)を知らない人は少ないのではないでしょうか。
本種の名前の由来は「いぬころ草」の意味であり、穂の形が子犬の尻尾に似ているからであると言います。ネコジャラシと呼ばれることも多く、この穂で猫をじゃれさして遊んだことに由来します。
<エノコログサ(狗尾草) イネ科エノコログサ属>
9/13 あけぼの山農業公園
直径が5~30cm程の中型~大型のきのこで、草地などの肥沃な土壌、市街地、公園などに群生します。食べると嘔吐、下痢、腹痛などの消化器系の中毒症状がでる毒キノコです。
表面の色は名前の通り、白色。幼菌時は黄土色または淡い褐色をした表皮に包まれていますが、成長すると共に表皮は裂けて、カサの表面にササクレ状になって残ります。
<オオシロカラカサタケ(大白唐傘茸) ハラタケ科カラカサタケ属>
9/13 北柏ふるさと公園
万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物で、日本~東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草です。
名前の由来は美女も圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているという説、小さな黄色い小花が女性の食べていた粟飯=「おみな飯」に似ている事から、など諸説があるようです。
姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものもあります。名前の由来は本種より丈夫で強そうに見える」からだそうです。こちらは白い花を咲かせます。
<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属>
9/26 柏の葉公園
北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産の草花で、毎年花を咲かせる多年草です。日本へは明治時代中ごろに入ったといわれています。
蝶が羽を広げたような美しい姿の花を咲かせます。花は咲いてから3日ほどで散ってしまいますが、春から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。
花の大きさは1.5cm、細長い花茎に小さな蝶が舞っているように見え、その花のかたちから「ハクチョウソウ(白蝶草)」の別名があります。
<ガウラ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属>
9/13 北柏ふるさと公園
縁起がよいとされ、庭木としても人気のある樹木です。実は花の後すぐ9月からもう膨らんでいるが、黒っぽく熟してくるのは10月下旬ないし11月以降です。
原産地は日本や東アジアです。日本では、東北南部以南から四国、九州、沖縄に分布しています。湿り気のある照葉樹林内や海岸近くによく見られる樹木です。
<カクレミノ(隠蓑) ウコギ科カクレミノ属>
9/13 あけぼの山農業公園
温帯から熱帯の地域に分布し、世界に約850種も存在しますが、日本では6種類が自生しており、さらに7種類ほどの外来種が帰化植物として定着しています。
道端や庭、畑など地面を這って自生しています。ハート型の葉を3枚つけ、黄色くかわいらしい花を咲かせますが、繁殖力が非常に強いことから、駆除するのが大変な雑草とされています。
真鍮(しんちゅう)の鏡や仏具を磨くために用いられていたことから、別名「鏡草」とも呼ばれています。また、本種の葉で10円玉をみがくとキレイになるのを知られています。
<カタバミ(片喰) カタバミ科カタバミ属>
9/26 柏の葉公園
ブラジル原産のマメ科センナ属の常緑低木。センナ属の中で、最もよく見かける種類で、花径は3~4cmの黄色花が咲きます。
2本の湾曲した雄しべが特徴です。夜になると葉を折り畳み、まるで扇子のようなかたちで眠りにつきます。
同属でよく似たハナセンナという花もあります。アンデスの乙女ともよばれ、よく本種と間違えられます。ハナセンナは雄しべが10個と多く、葉の先端が尖っていることが特徴です。
<カッシア(コバノセンナ) マメ科センナ属>
9/27 アンデルセン公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「9月の花のアルバム ①」 20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ②」に続きます。
コメントありがとうございます。
十月桜やアーコレードなど秋に咲く桜は青森では見られないとは知りませんで
した。秋に咲く桜は他にも冬桜や四季桜などの品種がありますが、これらも見
られないのでしょうか。来春に期待するしかなさそうですね。
アレチノヌスビトハギ、私も服に付いた経験がありますが、取るのに大変だっ
たことを記憶しています。綺麗な花ですが、本当に厄介者ですね。
クマによる被害をニュースでよく見ます。ピエロさんのブログでときどき山の
花を見ますが、クマは大丈夫ですか? くれぐれも気を付けてください。
秋に咲く桜 十月桜を始めアーコレードなどこちらでは見ることが無い桜です。
アゲラタムは可愛いね。
アレチヌスビトハギは可愛いけれどひっつき虫 衣服に着いたら取るのが大変。
今年はドングリが少なくクマが餌を求めて
里に下りて来て悪さをしているようです。
コメントありがとうございます。
私もアーコレードを初めて知ったのは昨年の秋でした。あけぼの山農業公園で
毎年秋に咲いているのは知っていましたが、てっきり十月桜だと思っていたん
ですが、樹名板を見て初めて認識しました。(^.^)
アベリアは私がみんなの花図鑑にデビューした最初の頃に覚えた花です。それ
以前から年中よく見かける花とは認識していましたが、関心がなく名前を知り
ませんでした。
アレチヌスビトハギは名前が面白いのですぐ覚えました。でも、ハギ類も種類
が多くミヤギノハギやヤマハギなどと並べられると、正確に名前を言えるかど
うか自信がありません。
コメントありがとうございます。
アザミのご指摘ありがとうございます。実は今回ノアザミにしようかと考えた
のですが、先回なつみかんさんからアメリカオニアザミではないかとご指摘頂
いたので、今回もそうしました。相変わらず私はいい加減ですね。(笑)いろ
いろ調べたのですが、品種の特定に自信がないので、今回は「アザミ」として
訂正しておきました。
アカボシゴマダラはさざんかさんの返信にも書きましたが、私も自信がありま
せん。また、毒キノコはさすがのなつみかんさんでも知らないと思います。エ
クメア・ファスキアタはよく温室で見かける花ですが、シマサンゴアナナスと
いう和名のほうが知られているかもしれませんね。
市内の神社に、一本のアーコレードが
あることを花友達に教えてもらい、
見に行っていらい、桜の中で、1番好きな桜になったのを思い出します。
秋に咲くのを知って、数回神社に見に行ったんですが、見られなくて、
その年は、翌年のお正月に咲いたんですよ。
あぁ、アーコレードの2度咲きは、冬なのかと覚えたんですが、
場所や気候で、違ったりするんですよね
アベリア
初夏に咲き、秋にもう一度、賑やかになりますよね。
たくさん咲いているんですが、アップで見ると、可愛かったりしますよね
アレチヌスビトハギ
先日参加した植物観察会では、緑道の中にある、ヌスビトハギを見ました。
こちらは、白くて小さく可愛さを感じました。
少しのことで印象って変わりますよね
9月の花のアルバム、始まりましたね!
今回は私にしては正解が多かったのでまあまあ満足です♪
(当然さざんかさんには負けていますが‥)
アザミですが、アメリカオニアザミにしては少し優しげですね。
アメリカ‥は総苞がとっくり型で鋭い棘が沢山生えてます。
どうぞネットで確認してみてくださいませ。
エクメアとか、アカボシゴマダラ、アンゲロニアとキノコが不正解でした。
やはり横文字は苦手です(>_<)
コメントありがとうございます。
アカボシゴマダラ、私もGoogle Lensで調べたので、ゴマダラかアカボシゴマ
ダラのどちらかと言われれば自信がありません。(-_-;)
9月の花のアルバムは私が行く定番の公園、あけぼの山農業公園、柏の葉公園、
アンデルセン公園で出会った花が中心なので、さざんかさんは大半がご存じだ
と思います。難しい花が多いつくば実験植物園には行っていませんので、ご安
心ください。(笑)
今回初めてキノコの写真を撮りました。調べてびっくりしたのは毒キノコのよ
うです。初めて撮影したキノコの写真が毒キノコだったとは、とてもショック
です。(-_-;)
コメントありがとうございます。
カッシア、この時期に見る黄色い花で、個性的で可愛らしい花弁とシベが特徴
的ですね。きっと永和さんも気に入って写真を撮られたのだと思います。私の
ブログを見て思い出していただいて、とても嬉しいです。(^.^)
よく似た花にアンデスの乙女というのがありますが、私はこの2つの花を混同
していた経験があります。今回整理してみて見分け方がわかったので、今後は
間違えないと思います。
ゴマダラなことは分かりましたが、アカボシ…なんですね。
アキノタムラソウは思い出せませんでした。
キノコの名前は分かりません。
カッシアは育てたことがありますが、枯らせてしまいました。
シマサンゴアナナスは千葉市花の美術館で見ました。
沢山のお花を載せて下さって有難うございます。
ninbu さん、こんばんは。
冒頭の花を見て 思い出した事があります。
初めて 見たのは7~8年前だったと思います。
5年前に見たのが最後です。
ブログに、アップしないまま、忘れて居ました。
ああ、懐かしい花。
フォルダを検索したら「ありました」。
花色は 薄めです。
|
コメントありがとうございます。
頂き物の花が地植えにして元気に育っているとは、贈られた銀行の方も嬉しい
でしょうね。私の投稿を見て花の名前がわかったとは、お役に立ててとても嬉
しいです。(^.^)
白蝶草、風にゆれる姿は名前の通り、蝶が舞っているように見えて心が癒され
ます。蝶がいなくなった秋が深まる時期まで咲き続けてくれるのが嬉しい花で
すね。
コメントありがとうございます。
十月桜もアーコレードも年に2度咲いてくれる桜ですね。秋に咲く桜は春と比
べると華やかさがありませんが、ほっこりとさせてくれますね。(^.^)
らんまんは終わってしまいましたが、あいみょんの愛の花はこれからも愛され
続けられでしょう。
銀行から、ポット苗の薄紫の花を以前もらって。
地植えにして、切り戻したりして、今葉っぱも生き生きしてて
なんていう名前か知りたかったのですが
アゲラタム(郭公薊)!!だと思います。
知ることが出来てよかった。
今我が家の庭ではメドウセージも白鳥草もゆらゆら揺れてます。
いつも有難う御座います♪
はい、こちらも10月桜開花
していますよ。
なんか不思議と気持ち温か
くなりますね😄
素敵な楽曲添付に感謝です。
それでは!本日も宜しくです😀