Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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5月の花のアルバム(10)

2024-06-30 | みんなの花図鑑

5月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。5月はバラの花の種類が一番多い月で、新緑の季節でもあります。5月は140品種ほどの花木や鳥の撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿します。

 

雪の華 (歌心りえ)
 
 

 

本種の名前はいくつかの品種の総称で、とても長い期間(5月~11月)開花する多年草(宿根草)です。

本種の名で流通しているのは、サルビア・グレッギー、サルビア・ミクロフィラ、サルビア・ヤメンシスの3種です。

初夏~秋まで咲き続け、基本種の花色は鮮やかな緋色で非常に目立ちます。

葉は軽くもむと甘みのあるフルーツのような香りを放ち、ハーブティーやポプリに利用できます。

<チェリーセージ シソ科アキギリ属>
5/22 北柏ふるさと公園

 

 

 

 



本種はネギの仲間で、中空の細長い葉にマイルドなネギの風味があり、和洋中いずれの料理にも利用できる便利なハーブです。

特に卵やジャガイモ料理と相性がよいことで知られ、カロテンの豊富な緑黄色野菜として、西洋料理でよく使われています。

日本原産で古くから薬味として利用されているアサツキ(浅葱)は、本種の変種とされています。

アサツキは夏に休眠しますが、本種は冬を除いて夏の間も収穫できます。

<チャイブ(西洋浅葱・蝦夷葱) ヒガンバナ科ネギ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 



中国南部の雲南省原産で、一度咲くと300日咲き続ける、とも言われるバショウ科の多年草。日本ではまだ流通量が少なく、珍しい植物です。

日本で知れ渡った機会は、1990年の「大阪花博」で、この時の目玉植物として展示されたことで日本でも栽培が普及したといわれています。

「地面から湧いてきた金色のハス」という意味から付けられた名前です。

<チユウキンレン(地湧金蓮) バショウ科ムセラ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本を含む東アジア原産種と、北アメリカ原産種が出回ります。

日本にも自生がある花ですが、ガーデンでよく使われるのは北アメリカ原産種が多いようです。

春に芽吹き、初夏に楚々とした趣のある花を咲かせます。花期は短い宿根草ですが、野趣のある山野草です。

<チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科チョウジソウ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 



小~中型のモミの木で、光沢のある緑色の葉をもち、円錐形の樹形になります。自然に生育する数は少なくなり、絶滅危惧種として指定されています。

「韓国のハワイ」と称される済州島には多く生育しており、済州白檜(サイシュウシラベ)とも呼ばれます。

美しい樹形になり、この木から様々な品種が生まれ、クリスマスツリーとして広く使われています。

「英国王立園芸協会」からは「ガーデンメリット賞」を授与されており、庭での植栽で優れた植物だと評価されています。

<チョウセンシラベ(朝鮮白檜) マツ科モミ属>
5/22 北柏ふるさと公園

 

 

 

 



本州(関東以西)、四国及び九州に自生する低木で、主に日当たりのよい山地や丘陵地に見られます。

街路や公園、マンションなどの植え込みに多用されているアベリア(=ハナゾノツクバネウツギ)は本種と同属です。

花が咲くのはアベリアより早い、4月~6月頃ですが、その期間は短いようです。

プロペラ状になる果実の萼片の様子が羽根突きの羽根に、枝の様子がウツギに似ていることから命名されました。

<ツクバネウツギ(衝羽根空木) スイカズラ科ツクバネウツギ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本(本州の秋田より南、四国、九州)に自生するつる性の花木で、山野の他、人里近くでも普通に見ることができます。

初夏になると、直径2cmほどの白やピンク色の花を咲かせます。開いた花は花びらごとにやや角度が付いて回旋して船のスクリューのような形になっています。

テイカは藤原定家のことで、カズラはつる性植物という意味です。これは藤原定家が愛する人を忘れられず、本種に変わってその人の墓に絡みついたというお話にちなみます。

<テイカカズラ(定家葛) キョウチクトウ科テイカカズラ属>
5/22 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アフリカのハマミズナ科の多年草。4~11月頃、菊に似た光沢がある鮮やかな濃桃色の花を多数つけます。

花弁はやや隙間が多く、外側にそり気味に開きます。花は日中だけ開いて夜や曇天では閉じる開閉運動を繰り返します。

本種は、茎がほとんど立ち上がらず、葉が短く、透明な突起に覆われており、花弁はやや隙間が多く、外側にそり気味に開きます。

類似の「マツバギク」は、茎が立ち上がり、葉が細長く、花弁は幾重にも重なって隙間ができず、ややすぼまりぎみに開きます。

<デロスペルマ・クーペリ(耐寒性松葉菊) ハマミズナ科デロスペルマ属>

5/22 つくば実験植物園

 

 

 

 



北海道南部から、本州、四国、九州の各地の陰地に野生している多年草です。日本の三大民間薬の一つです。

解毒薬として有名で、生の葉を腫れ物に外用するとよく効き、蓄膿症には葉の汁を鼻に挿入し、傷には煎液で洗浄し洗眼薬にもなります。

生の全草には特有の悪臭があるので、毒でも入っているかと、「毒溜め」の名から変化したのが名前の由来です。

<ドクダミ(蕺) ドクダミ科ドクダミ属>
5/22 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



最初高知県で見つかったために土佐の名が付きましたが、高知県の四万十川や徳島県の那賀川,勝浦川に分布しています。

このように四国の西と東にわかれて隔離分布していますがその原因は謎です。中国原産のコデマリに似ていますが別種です。

5月にユキヤナギに似た白い花を多数咲かせますが、秋にも少数ですが、毎年狂い咲きで咲いているのを見ることができます。

他種との競合を嫌いますが、竹藪が陸地から河岸へと拡がり自生地を圧迫し、今ではほとんど見られなくなった貴重な植物です。

<トサシモツケ(土佐下野) バラ科シモツケ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「5月の花のアルバム(10)」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「5月の花のアルバム(11)に続きます。